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2008/10/03

バリスタとスペシャルティコーヒー その2

_rim0016その1ではエスプレッソ系ドリンクとの出会いをお話ししました。
そこから4年経ちましたが、この4年間生産地やカップ・オブ・エクセレンス審査にと色々と経験を踏ませていただく中に、スペシャルティコーヒーの定義である「類い希なコーヒー」ってなんだろう?という本質について考えるようになりました。

現在ではご自宅においてフレンチプレスやエスプレッソメーカーや本格的なマシーンでスペシャルティコーヒーの素晴らしさを体験できるようになりましたが、如何せん、全体的に見るとそのそのシェアは小さいと思います。

その本質を辿ると、おいしさの「質」の違いにたどり着くんです。カップ・オブ・エクセレンスにおける審査においてもこの「酸の質」の素晴らしさに評価の的が絞られます。
そこにスペシャルティコーヒーの魅力が秘められているのはないでしょうか。
決して酸っぱくはない明るい酸や甘さなめらかさを伴う「酸」はとても爽やかで心地がいいものです。
そして、長く持続する甘さや様々なフルーツやお花を思わせる豊かな香り。強さではなくやはり「質」がおいしさを創り上げます。

その「質」をどう楽しんでいただこうか...
十二分にフレンチプレスでもその魅力を堪能できますが、更にその深部?に踏み込んだところにエスプレッソ系ドリンクとスペシャルティコーヒーの接点があったのでした。
横井珈琲はカフェではなく、豆売り専門店ではありますが、その深部?をお気軽に、楽しんでいただきたく、エスプレッソマシーンの導入を考えてきました。

コーヒーはレギュラーコーヒーなるものが普及する前、ほとんどインスタントコーヒーが主流でした。1979年ぴっかぴかの社会人一年生の頃、会社では来客者に出されるコーヒーと言えば、インスタントコーヒーでした。
お昼休み喫茶店に入って専門店で楽しむコーヒーはご馳走だったわけです。
そのご馳走だったコーヒーは今ではほとんどのご家庭で気軽に楽しむことが出来る時代です。
そこから一歩、二歩と品質や抽出器具、抽出方法などが浸透して、2000年を境ににわかにスペシャルティコーヒーが普及し始めました。

何を申し上げたいかと云うと。
僕の中で現在のコーヒーにおけるご馳走が、エスプレッソ系ドリンクだという位置づけなのです。

もっとその素晴らしさをお客様にお伝えしたい!
そういった思いが募るばかりでした。そこで、やはり。その素晴らしさをお客様に体験していただく前に自分が感動せねばなるまい!

そう思い立ち、今年8月、丸山珈琲さんのバリスタトレーングセンターの門を叩いたわけです。はい。

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