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去年のリモデルまで入り口に掲げていた看板を眺めつつ焙煎しています。
1996年11月7日の開店の最初の10日間、看板がありませんでした。
その当時は珈琲の豆売りのみの業態が珍しい時代でしたので、外から見ると何屋さんなのかわからない状態でした。
さて、約20年使い込んだオーディオのアンプが間もなく引退の時期を迎えています。
スイッチを切ると起動しなくなんです。だからしばらく、つけっぱなしなんです。(笑)
それこそ、開店当初のことですが、30kg近くもあるレコードプレーヤでレコードをかけていた時代もありました。アンプは管球式。かなりスローな珈琲屋でした。
時々「ねぇ〜、マスター!(だ、誰?)あれない?俺さぁ〜あれ、大好きなんだよ...あったらかけてよ」なんて時折、リクエストがあったりして....
で、今日はお付き合いのあるオーディオ屋さんにお電話して、中古のアンプを物色しました。シンプルでよさげなものを見つけましたので、9月上旬には届きそうです。何気に楽しみにしています。ところで、電化製品って壊れるとき一気に行きません?アンプの次はMacBookが壊れそうなので、びくびくしながら使っています。
サマンバイア・ナチュラルは今月いっぱいで一旦お休みしまして、9月からお馴染みになりました、エンリケ・ディアス・カンブライアさん率いる、サマンバイアを含む生産者グループ「サント・アントニオ」のセレクションロットをご紹介いたします。
これらのコーヒーの生産エリアはスルデ・ミナスのサントアントニオ・デ・アンパーロというところですが、このエリアのブラジルコーヒーはナチュラルロットが特に素晴らしく、定番のエスプレッソブレンドには欠かせません。
さて、このピニャール。香ばしいアーモンドの香りやなめらかなチョコレートの質感、マーマレード(オレンジ)のような印象が魅力です。
来ました来ました!待ちこがれていたコスタリカの第1弾、「シン・リミテス」がやっと届きました!
早速テストローストしましたが、素晴らしい!ご案内は今年で3回目になりますが、毎年ポテンシャルがぐんぐんアップしているのを感じます。
では、その魅力をご紹介いたしましょう。
いっちばん感じたのはマウスフィールの素晴らしさです。口に含んだときの「質感」を云いますが、オイリーといいましょうか、バターのような印象なのです。またプラム、チェリー、オレンジ、アプリコットにハチミツやキャラメルの風味は黒糖や黒蜜を思わせる甘さと溶け合って長く持続します。そして、後口は口溶けのよいチョコレートの印象にジューシーさを伴いすーっと消えていくんです。よろしければぜひ!愉しんでみてくださいね。こちらは69kg限定で9月1日から発売を開始いたします。
そしてこちらの画像は噂のグレイン・プロ(Grain Pro/69kg 入り)という、バキュームパックとはまた別の生豆の品質保持のための工夫です。今日はそれをはじめて見ました。開封したときのみずみずしい香りとともにシン・リミテスの生豆が姿を現しました。
このように生産現場では品質の向上のための努力と品質と鮮度保持のため様々な研究開発が進んでいます。
おかげさまで、カケンジは完売いたしました。ご愛飲ありがとうございました!
カケンジをご購入いただきましたお客様の中には、グァテマラ・エル・インヘルトやルワンダ・ファクコ・ルリンドゥをご購入された方も多かったようです。
ひとり二人と、カップ・オブ・エクセレンスの称号を得た素晴らしさを体験していただける方が増えていくことは、本当にうれしく思います。
さて、7月から発売を開始いたしました、ルワンダ・ファクコ・ルリンドゥも残り少なくなってきましたので、まだお試しになられていないお客様やもう一度!というお客様のご来店、ご注文をお待ちしています。
今日は残暑厳しい札幌でした。明日はまた寒くなるようです。
札幌は残暑を感じつつも、日一日と空は高くなり、秋の気配を感じようになりました。
「横井の夏」は8月31日でお終いです。
9月から「横井の秋」の登場の他、コスタリカや2009年のカップ・オブ・エクセレンスのアイテムも新顔で登場しますので、お楽しみに!
さて、今年の秋のブレンドは早々に完成をみました。届いたばかりのエルサルバドル・モンテシオンとブラジル・カルモ・デ・ミナスをブレンドの軸に据えました。
香ばしさとチョコレートの甘さ、後味のフルーツの印象がバランスよく調和した甘く香る秋にぴったりのブレンドです。
ご好評いただいています、ブラジル・カケンジですが、残り5パックとなりました。また、ルワンダ・ファクコ・ルリンドゥも残り少なくなってきました。
甘さの持続感、とてもなめらかで豊かな口当たり、オレンジやお花の印象に加え、ダークプラム、チェリーやラズベリーといったベリー系フルーツの印象が素晴らしく、甘さを伴う明るい酸はエレガントでとても爽やかです。
数量がとても少ないので、お早めにお試しくださいませ。
以下、COEサイトより抜粋。かっこ内の数字はその風味を感じた審査員の人数です。
Aroma-Flavor- extremely sweet (20)非常に甘い, floral (18)お花, chocolate (15)チョコレート, honey (15)ハチミツ, fresh sugar cane (11)新鮮なサトウキビ, muscat wine (9)マスカットワイン, stone fruits (7)核果(桃など), dark plum (7)ダークプラム,passion fruit (7)パッションフルーツ, jasmine (7)ジャスミン, raspberry (6)ラズベリー, strawberries (6)ストロベリー, dried apricot (5)ドライアプリコット, cherry (5)チェリー, bergamot (5)ベルガモット, lemon lime soda (3)レモンライムソーダ. Mouthfeel- creamy (15)マウスフィール・クリーミー, rich (15)リッチ, velvety (11)ベルベットのよう, Acidity- elegant (15)エレガントな酸, bright (15)明るい酸, long and pleasant aftertaste perfectly balanced 心地よく長い余韻、完全なバランス,
テーマは「TOKOTON焙煎」即ち、サブタイトルが「トコトンカッピング」とも云えます。
それはそれは、濃密な4日間でした。
今回は海外からの参加者も加わり、定員の50名を超え大盛況だったのではないでしょうか。
私が参加したBチームでしたが、チームカラーがオレンジであったことから、「ラランジャ」(ポルトガル語)と決めました。
数種類のインドネシアと中央アメリカのコーヒーをカテゴリーに分けて焙煎し、6チーム対抗のコンペティション形式で行われました。
スポンサー様から提供していただいた生豆を用い焙煎機4台と5台のサンプルロースターで焙煎とカッピングを繰り返し検証しました。結果は6チーム中3位でした。
長いキャリアの方々やこれからお店を始める方、つい最近お店をはじめられた方などなど、様々な方々との交流の輪の広がりが素晴らしいことだと思いました。
普段は自社のコーヒーばかりと向き合いますので、日々忙しさもあって自分の欠点を見つめる機会が少ないので、こういった機会を通し、焙煎やカッピングのスキルを見直したり、点検ができます。
また、参加者のみなさんとの意見交換もとてもチカラになっていくんです。
今まで焙煎に関してはとかく、ヒミツ主義的な気風がありましたが、SCAJが発足して以来、各委員会のイベントを重ねていく中、参加者のみなさんのモチベーションがぐんぐん向上しているように思います。
私が開業した13年前では全く予測すら出来ない環境であります。素晴らしいことです。
再点検できた大きな収穫は、素材のポテンシャルをカッピングでしっかりと認識すること。そして、そのポテンシャルを活かした焙煎を行うこと。修正も点検もやはり、カッピングにかかってるということです。
みなさんの熱い熱い情熱に触れ元気を沢山いただきました。また、これからの地道な毎日の仕事に今回の経験を存分に活かしきれるよう、スペシャルティコーヒーのおいしさと素晴らしさの輪を広げていけるようがんばります。で、ちょっとした妄想なのですが....、来年はバリスタの方々にも参加していただいて、今回のテーマに加え、エスプレッソドリンクのスキルアップに向けてのプログラムが加わったらいいなぁ〜、なぁ〜んてことを思ったりしました。 つっ、続くっ!