エル・ディアマンテ その2〜ウィラ・アセベド地区サン・イシードログループ
エル・ディアマンテ農園の続編です。前にも書きましたとおり、この農園はサン・イシードログループの一員です。とても手入れが行き届いた素晴らしい農園です。
軽いアップダウンを乗り越えて。おじさんたちは畑を巡るのであります。
この葉っぱの下には種(ペルガミーノ)がありまして、これは20日前に仕込んだものだそうです。国によっては苗床である程度まで育てて植え替えをしますが、ここではこのように強い日差しを葉で覆い育てていました。グァテマラのアンティグアで見た光景はこんな感じでした。
これは収穫したチェリーを処理(果肉を除去)するウエットミル。スペシャルティコーヒーはこういったマイクロミルの生産処理施設によって飛躍的に品質が向上しました。それまでは処理施設が遠い場所にあったため、どうしても酵素反応が起きやすく品質の向上が望めませんでした。私たちは2001年頃からカップ・オブ・エクセレンスの品評会を通して、マイクロミルの生産者とコツコツとコミュニケーションを図って来ました。今後も精一杯取り組んで行くつもりです。熱い情熱をもった生産者のみなさんのコーヒーを伝え広めていくことに努力して参ります!
除去された果肉は恵まれた天候によって乾燥され肥料として還元されています。自然の恵みを自然に帰す仕組みです。この農園では果肉の除去を2段階分けて行うことから、果肉はほとんど除去されるそうです。この後、発酵槽で水を張らずに12時間かけて発酵します。一般的には発酵槽に水を張り、水路(チャネル)を設け水を流し込んでぬめりをとりますが、ここではそれを必要としないため、最低限の水で済むそうです。これは、パルプト・デス・ムシラージという処理方法です。ブラジルでは果肉の一部を残し乾燥処理するパルプト・ナチュラルといいます。カルモ・デ・ミナスのコーヒーがそうですね。この生産処理はそこそこの地域やマイクロクライメイト(微小気候)によって異なるそうです。
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