今日も春うららの神戸。
朝、桐生の伊東さんとホテルを出て一駅歩くこと数分、三宮からポートライナーに乗って、会場のUCCコーヒー博物館へ。改札口で博多のハニー珈琲さんからご参加のハニーマダムと近藤さん、久留米のあだち珈琲さんと一緒になりました。
全国から24名の焙煎人が集まって、同じ素材をテーマに沿って焙煎したものをカッピングで検証するワークショップ。ブラジルのバイヤ地方高地産のナチュラルのロットの深煎りがテーマでした。
カッピングの前にはテクニカルスタンダード委員会、委員長の関根さんよりカッピングに当たってのカリブレーション(評価基準の摺り合わせ)が動画を交えてご説明がありました。
お昼休みを挟んでいよいよ持ち寄ったコーヒーをカッピング。
参加者全員のコーヒーを6グループに分け各グループから一番評価の高いロットを選出。
私たちのグループは全員一致ですんなり決まりました。
ここの時点で回を重ねる事に焙煎もさることながら、カッピングスキルのレベルがもの凄くアップしていること、一年の進化の早さを強く感じました。
冒頭、ローストマスターズ委員会の丸山委員長からもアメリカにおける取り組みの「ロースターズギルド」の歴史についてお話しがありましたが、ここ数年間における本ワークショップの取り組み内容を含め、その高まりはめまぐるしいものがあると思いましたし、みなさんの気合いの入りようは素晴らしく熱いものがありました。
スペシャルティコーヒーは味わいだけではなく、経験の深浅を問わず、焙煎人同士の情報交換やかつて考えも及ばなかった焙煎プロセスを互いに公開する拓かれた取り組みは、紛れもなくお客様にスペシャルティコーヒーの感動をお伝えしていく大きなヒントを得るばかりではなく、日本におけるスペシャルティコーヒーの啓蒙に力強く拍車をかけていくことだと思います。
ブラインドでトップグループが選出され、カップ・オブ・エクセレンスの品評会形式でディスカッションを行います。
その後、選ばれたコーヒーを焙煎人一人一人が丸山委員長からインタビュー形式でプロセスを発表、参加者からはどんどん質問が飛び交います。
焙煎環境や焙煎機もバラエティに富んでおり、今回のセミナーにおけるクライマックスです。
その後、改めて参加者全員のコーヒーをカッピング。関根委員長、丸山委員長から直接アドバイスをいただきつつ、参加者同士の質問合戦もかなりの接近戦で繰り広げれらました。
繰り返しになりますが、私が開業した13年前では考えも及ばなかった世界が目の前にあり、コーヒーの種から液体に至るプロセスを通し、生産者のみなさんとともにお客様に1杯のコーヒーをお届けできることの素晴らしさと感動を新たにした熱い一日は幕を閉じました。
いつもそうなのですが、もう既に心がむずむずしています。
店に戻ったらこの感動と興奮をまずはスタッフと共有し深め合い、お客様にお伝えすべく、努力精進いたいと思います。
そして、このような機会を企画運営に当たってくださった委員会のみなさんとご参加のみなさんに感謝・御礼申し上げます。
明日は飛行機の時間までのひとときをいつもお世話になっている熱いメーカーさんのショールームにお邪魔してこようと思っています。ではまた!