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今回、国内審査を経て45ロットが国際審査にかけられました。
初日の第1ラウンドでは6回に分けて審査し、そこをくぐり抜けた84点以上のロットは第2ラウンドに進みました。これが第2ラウンドです。今度はそれを、3回に分けて審査しました。これを、8月24日から8月26日の3日間で行い、8月27日の今日は第3ラウンド。いわゆる、上位10ロットのファイナルラウンドの審査が行われ、全ての審査を無事、元気ハツラツ終えることが出来ました。
最後の審査のテーブルナンバーは7番。審査全てお通して審査員にはどのコーヒーをカッピングしているかはわかりません。一つ一つに番号がつけられており、テーブルに表示されています。したの写真に写っている番号(471)がそれです。
いよいよ、10ロットのコーヒーのディスカッションです。ヘッドジャッジのポールが進め、ACE( Alliance For Coffee Excellenceという米国のNPO)責任者スージーがそれぞれのコーヒーの風味特性を記録していきます。これが公式サイトに表記されます。
昨日までの審査において最高評価が94点以上という評価枠ですが、トップ10のみ、98点から100点という評価枠があります。今回は100点をつけた審査員はいませんでしたが、そのひとつ下の95点から97点の間で評価した審査員が14人!横井もその一人です。どのロットが90点以上なのか、どのロットがチャンピオンなのかは明日のアワードセレモニーで発表になります。
上位のロットはルワンダらしい、マンゴーやピーチ、甘いスパイス、ジャスミン、オレンジの香りがあり、お気に入りのロットにはこれらにキウイの香りがあり、口に含んだときの質感はネクタリンのようで、とてつもなく甘い素晴らしいコーヒーで涙が出そうになりました。はじめてお会いした欧米の審査員ともほんと片言でしたが、初日からばんばん高得点のところで手をあげてたので、「チカラ、お前はどれに何点つけたんだい?」とコミュニケーションが出来、本当に楽しかったです!
審査終了の挨拶をスージーした瞬間、ディスカッションルームは大歓声。またここでこみ上げてきます。その後、いつものように国内審査からサポートしてきた、ヘッドジャッジのポールをはじめ、国内審査員、ロースター、国際審査員、全ての準備に関わったひとり一人はみんなボランティアです。労い、共に称え合う場面は本当に素晴らしいんです。コーヒーという飲み物を通じ、みんながひとつになる瞬間です。
スージーがルワンダのサポートメンバーに労いの挨拶。私たち審査員から感謝の気持ちのカンパを渡してくれました。いつでもそうですが、スージーの挨拶には支えてくれるみなさんに、小規模生産者のみなさんに向ける温かい言葉にその場の空気が和やかな笑顔で包まれます。
左から、アメリカのカフェ・インポーツのジェイソン、ノルウェーのソルベルク・ハンセンのアンドレアス、アメリカのスイートマリアーズのトム。片言英語にお付き合いいただきました。
審査会場となったルワマガナの子ども達とも今日でお別れ。辛いので遠巻きに手を振りお別れです。
ファイナルラウンドが終わりました。
カップ・オブ・エクセレンスの入賞ロットが明日発表されます。そして、その中の上位10ロットを再度審査します。これが、この品評会のクライマックスです。
今回もいつもどおりの評価を心がけ、精一杯、審査させていただきました。
このフレーバーと、このマウスフィール、この酸の質にクリーンな味わい。自分なりの「つぼ」にフィットするとついつい、高得点をつけてしまいます。
何よりもいつもと変わらないコンディションで審査が出来るってすごく幸せです。いつもと違うのは言葉の壁ぐらいかなぁ。とにかく楽しい時を過ごせることにおかげさまの感謝の気持ちで一杯です。
今日もひと休みの合間に子ども達と戯れつつ、というか遊んでもらい。(笑)
では、また明日!
おかげさまで今日も一日、元気いっぱい審査に集中できましたし、三食の食事もおいしく残さずいただきました。特に遠い異国の地では、何気ないひとつひとつがいつも以上にありがたく、嬉しく感じます。ルワンダの人々は本当にフレンドリーで笑顔がとても温かいです。
さて、今日の一日をダイジェストで振り返ってみましょう!
朝の5時半頃、ルワンダの朝陽です。
今日で第1ラウンドの残りの3セッションが終わりました。明日から第2ラウンドがはじまります!楽しみながらがんばります!
カッピングシートの一部。名前を書いて日付(8月25日)を記載します。ラウンド1に○をつけ、5セッション目の審査なので5に○を付けます。
カッピングルームにどこのテーブルで審査をするか貼りり出されます。各テーブルの一番上の方が、そのセッションのテーブルリーダーになります。
審査の合間に、地元の子ども達とコミュニケーション。屈託のない笑顔に心が和みます。
〆はお昼ご飯画像をご覧いただきながらお別れです。ではまた明日!
ルワンダはとても過ごしやすく、今時期の北海道とさほど変わりません。むしろ湿度は北海道の方があるかも知れません。ですので、気候的に云えばあまり異国に来たという感覚はありません。時差も7時間ですし、過去の中米の時差感覚から云えば遙かに楽な感じです。
また、悲しい歴史があったとは思えないほど、町に活気があり街角もとてもきれいです。ホテルのスタッフも温和で人なつっこくて笑顔が素敵です。
さて、審査をはじめる前には一日かけて味のすりあわせ(カリブレーション)を行います。ルワンダや隣の国のブルンディによく出る香りにポテトフレーバーがあります。その香りの確認に併せ、酸の特性の確認を兼ね、リンやクエン酸などの溶液を用いカッピングです。
前回のホンジュラス、その前のグアテマラでもこの溶液を使った味のすりあわせを行いました。
その後、同じサンプルで2度繰り返してのカッピング。
よい酸、よくない酸、苦み、また苦みに起因する辛い味など、繰り返し確かめ合います。
明日明後日と2日かけて審査が行われ、84点以上のロットのみ次の審査に進みます。いよいよ明日からが本番。参加させていただけたチャンスに感謝し、思う存分楽しませていただきます!では、今日のスナップを少しばかり....
ヘッドジャッジのポール。
犬ネタで大いに盛り上がってしまい意気投合した、スイートマリアのトム(右)。そして、お隣の国、ブルンディのナショナルカッパーと(左)。
ルワンダ カップオブエクセレンスに参加してきます。 はじめてのアフリカ大陸です。
わくわくどきどきです。
道中、また書きます!
8月19日、待望のコスタリカ第1便が倉庫に届きました!ウエストバリー地区のブルマスです。
オレンジ、アプリコットの香り、オレンジを練り込んだチョコレートの質感、黒糖やハチミツを思わせる甘さ、クリーミーな口当たりとしっかりした味わいが魅力です。
収穫を終えたチェリーの果肉を除去するプロセスにコスタリカ独自の方法があり、それを「ハニーコーヒー」と呼びます。コーヒーチェリーの果肉を除去した後、種子の周りに付着している、甘みのある粘液質(ムシラージ)を残したまま、風通しの良いアフリカンベットと言うアミ棚で乾燥させます。このことにより、果肉質の甘さが生豆に浸透し甘さがアップすると言われています。
これがアフリカンベット。
そして、これがパティオと呼ばれる乾燥場。中米では最もポピュラーな乾燥方式。
今年のブルマスも、とてもおいしく甘いです!ぜひ、ご賞味くださいませ。
カルモ・デ・ミナスのブラジルシリーズは「サンタ・エレナ」から「シティオ・ダ・トーレ」に変わります。
花の印象、オレンジやアプリコット、チェリーの香り、プルーンやイチジクを思わせるまろやかな甘さが魅力です。
ブラジルのコーヒー栽培地の中でも最も伝統的なミナス・ジェライス州南部に位置し、首都、リオデジャネイロから北西に約 200kmに位置するところに、カルモ・デ・ミナス地区があります。この地区は1200mから1500mという標高の高い山岳地帯にあり、有数の高品質のコーヒーを生産する地区として知られています。
私たちは、2002年ブラジルカップ・オブ・エクセレンスのチャンピオン、アグア・リンパ農園は、このカルモ・デ・ミナスの隣の村に位置する、クリスチーナという村にあります。
このチャンピオンロットを当時の最高価格で落札に成功して以来、カルモ・デ・ミナスの複数の生産者の方々とのコミュニケーションがはじまり、現在に至っています。
カップ・オブ・エクセレンスが初めて開催されたのがブラジルで、1999年のこと。以来、確実に成果を上げ、この品評会、そして、その後のインターネットオークションを通し、この10年の間、素晴らしいコーヒーを世界に送り出してきました。
私たちがこのカップ・オブ・エクセレンスの品評会に関わりを持ちはじめたのが、確か、2002年のニカラグア・カップ・オブ・エクセレンスに丸山珈琲の丸山さんが品評会に参加されて以来と記憶しています。
ニカラグア・カップ・オブ・エクセレンスは記念すべき50回目に当たる品評会で、世界各国か名だたる審査員が招致され、日本からは日本スペシャルティコーヒー協会の林会長、丸山珈琲の丸山さん、ナチュカフェの杉浦さんらが参加されました。
そして、私がはじめてこの品評会に参加させていただのは2007年で、このニカラグアでした。とてもとても思い出深く、もの凄い緊張感と忘れ得ぬ感動がたくさんありました。
さて、この50回記念大会品評会2位のエル・レクエルド、とても素晴らしいコーヒーです。
お花の印象、オレンジ、ストロベリー、チェリーの香り、とてもきめの細かい口当たりでクリーミーな味わいは、エレガントな印象さえ感じ、バランスがとても素晴らしいです。そして、冷めていく毎に甘さが口の中で広がり、その甘さが長く続きます。
生産地区はヌエバ・セコビアにあるディッピルトという小さな村です。2007年の品評会のチャンピオンもこの地区から誕生しました。このようにカップ・オブ・エクセレンスの品評会ではいくつもの名産地が見いだされ、注目されてきました。その結果、世界中のバイヤーが訪れるようになり、生産者やワーカーさん達の暮らしの向上、即ち、品質の向上に繋がり、現在に至っています。
これ、サービスドリンクでばっちり楽しんでいただこうと思いますので、お楽しみに!
お盆休みの夕暮れ時、買い物の最後はいつもペットショップで締めくくります。
セロくんは2歳3ヶ月になり、若干、ほんと若干ですが落ち着きはじめ、モノわかりがよくなりましたので、そろそろ、遊び相手を...と....
いつも浮上しては消える、セロくんの妹。
やはり、ゴールデンでしょう....と盛り上がるのですが、自宅はセロくん一頭?でも一杯いっぱい。
2ヶ月あまりの女の子ゴールデンに出会ってしまった....
エレナとは現在発売中のブラジル・サンタ・エレナで2002年ブラジル・カップ・オブ・エクセレンスで2位のコーヒー。そのHlenaをいただいて、名前をエレナとしようとまで本気で考えながら、だっこまでさせていただき、くねくねむくむくの生後2ヶ月のゴールデンに気分も高揚。よし!連れて帰ろう!とまで思い詰めたものの、現実を直視し、後ろ髪を引かれる思いで帰ってきました。またきっとご縁があるさ....
因みにセロくんはCerro、マジシャンではありません。念の為。で、一応、コーヒー屋の犬なので、スペイン語。2007年エルサルバドルのカップ・オ ブ・エクセレンス3位のCerro Negroからいただきました。パカマラ種なので大粒の豆ですが、素晴らしいコーヒーでした。
では昨日のセロくんの後ろ姿でお別れです。ではまた!
「ングングル」が完売し、「キアマバラ」に変わりました。
マンダリンオレンジ、ピーチ、チェリー、赤リンゴの香り、プルーンを思わせる甘さ、長く続く甘さの余韻。とてもクリーミーな口当たりが魅力です。
このキアマバラは完売したングングルと同じ、ニエリというエリアで生産されています。ニエリは高品質なケニアコーヒーが生産されるエリアとしてとても有名す。
標高1,600〜1,700メートルの高地で収穫されますので、様々なフルーツを彷彿させる個性的な香りが特徴です。
また、ケニアでは一つの生産者では十分な量を確保できないことから、10数人から多いところでは数百の生産者のチェリー(コーヒー豆)が混在しています。
そのいくつもの生産者みなさんがこの共同で生産処理するステーション、いわゆる農協に持ち込み、「キアマバラ」というニエリ産のケニアコーヒーが生まれます。アフリカではこいういった生産処理体制が多いようです。
ケニアの豊かな香りとフルーツ甘さを伴う酸味の特性が大きな魅力です。ぜひ、ご賞味ください。
本日10時、ジャパン・バリスタ・チャンピオンシップ(JBC)の、準決勝進出者の発表がありました。北の大地、北海道から出場した6名のバリスタは、残念ながら準決勝に進むことは出来ませんでした。
ぜひ、これからも挑戦し続けていただきたいと思います。まずは予選通過を!そして、やがては決勝に進むバリスタが誕生しますことを心から願い、先日はじめての試みで行われた競技会、Sapporo Barista Cupに参加されたバリスタを中心にご紹介して参ります。ぜひ、皆様も応援、そして、お店に足を運んでいただけたらと思います。よろしくお願いします!
トップバッターは、Pivot5階のCAFE fe Lice(カフェ フェリーチェ)時崎バリスタのご紹介です。
時崎さんは北海道からはじめてJBC東京予選に参加されたバリスタです。Sapporo Barista Cupではテクニカルジャッジをはじめ、裏方に徹し競技会をもり立ててくださいました。
まずはエスプレッソから。
次いでカプチーノ、リーフで決めてくれました。おまけで作ってくれたスワンが奥のカップです。
Shop info
CAFE felice(フェリーチェ)
http://www.pivot-clip.co.jp/
札幌市中央区南2条西4丁目ピヴォ5F
TEL 011-281-8787
10:00~20:00
Sapporo Barista図鑑 その2もお楽しみに!ではまた!
東京で一泊し、夕方佐久平に到着。
いつもは東京駅からの新幹線に乗るのですが、今日、はじめて中央線から乗り継いで大宮から新幹線に乗りました。所々、遅れがあり、新幹線の時間にぎりぎりセーフで乗車。
空はもうすっかり秋の気配。はやり標高が高いせいか、涼しいですね。
カフェでは松本バリスタが元気いっぱい働いていました。本日のエスプレッソはマンデリン・アチェ中煎り、プレスでも同じものを楽しんだ後、工場に顔を出すと、夕方というのに、中村さんはばりばり焙煎中。
中村さんと宮川さんと焙煎談義を楽しみつつ、中原バリスタとも再会。本当にお忙しいところ、温かくお出迎えをいただき、ありがとうございました!
そこから、黄昏時間。ハルニレテラスへ移動。斉藤バリスタにお願いし、ハルニレテラスブレンドでカプチーノをいただきました。かなりの駆け足でしたが、丸山さん、両店のスタッフのみなさん、素晴らしいコーヒーに元気をいただきました!明日からまた頑張ります!ではまた!
JBC2010に初出場を果たした、ease cafeさんの八木バリスタ。
元気に札幌に戻られ、始動開始のご様子。競技会に向けて作った勝負豆がお店で振る舞われているようです。八木バリスタの渾身の力作を味わってみてはいかがでしょうか?詳しくはこちらをどうぞ!
さて、8月は新アイテムが続々と登場いたします。まずはお待ちかねのインドネシアからは「マンデリン・アチェ」今回も素晴らしいんです。明日、倉庫に入庫の予定です。早ければ、8月7日(土)、遅くても8月8日(日)にはご来店のお客様にはお楽しみいただけるかと思います。
それから、コスタリカの第1弾が間もなく入港の予定。ウエストバリーとセントラルバリーのロットです。ご存知のアイテムが目白押しです。シン・リミテス、エルバス、繊細な酸とキメの細かい口当たりがとても素晴らしいんです。そして、個人的に楽しみにしているのは2007年のCOEで3位入賞のエルサル・デ・サルセロ。これがまた、すんばらすぃ〜。人気のタラス地区のロットは次の船、第2弾として入港です。
もう一つ。ブラジルのカルモ・デ・ミナスのロットで、こちらも人気のサンタ・エレナが残りわずかになってきました。完売後は、シティオ・ダ・トーレに変わります。
オレンジやアプリコットや甘い花の香り、重いベリー系の酸、プルーンのような甘さがあります。口に含んだときの質感がとろりとしていて心地よいです。サービスドリンクでも楽しんでいただこうかと思っています。
それぞれの発売の準備が整い次第、HPやブログでお知らせいたしますので、ぜひ、ご賞味くださいね。
おっと....最後にもう一つ!
harmonicsさんとのコラボ商品第9作目!「夏コーヒー」はwebショップの他、日本生命ビル 2F STATION999でもお求めいただけるようです。詳しくはこちらをどうぞ!ではまた!