フォト

他のアカウント

« 第4回ローストマスターズ委員会リトリートを終えて その1 | トップページ | 今年も街の探検隊がやってきた! »

2011/07/10

第4回ローストマスターズ委員会リトリートを終えて 最終回

さっそく昨日のブログの続きです。今回が最終回です。

P1220814

まずはじめに、何はなくとも今回のスポンサー様からのご協力があってのリトリートですのでご紹介させていただきます。

【焙煎機】

■ディトリッヒ 1kg 3kg
  株式会社ノーザンコマーシャル様

■ペトロンチーノ  8kg
   ビューラー株式会社様

■プロバット 5kg
  DKSHジャパン株式会社様

■ローリングスマートロースト 15kg
   株式会社ディーシーエス

【生豆】

■ワタル株式会社様

■兼松株式会社様

■有限会社丸山珈琲様

■井上珈琲有限会社様

そして!
「モカジャバで頑張ろう日本!」のテーマのもと、リトリートで焙煎したコーヒー豆を東日本大震災の被災者の方々にドリップパックに加工し贈らせていただきます。

【ドリップパック加工】

■JFストックパック株式会社様

■三洋産業株式会社様

■セイコー珈琲株式会社様

【現金スポンサー】

■東京産機工業株式会社様

■株式会社トーアコーヒー様

【サンプルロースター】

■有限会社丸山珈琲様

■創作珈琲工房くれあーる様

■伊東屋珈琲合同会社様

■あだち珈琲株式会社様

■セントベリーコーヒー様

■井崎珈琲有限会社様

6チームで世界最古のブレンド、モカジャバの味と近年注目が集まっているシングルオリジンの焙煎技術を競い合いました。

P1220629

普段、横の繋がりのない焙煎人が、一つの作品に向かって焙煎技術やブレンドのノウハウを惜しみなくオープンにして語り合うことは以前ではなかったことです。やはり、その流れは世界的なスペシャルティコーヒーの興隆によって導かれたもだと思います。

P1220654

今回の素材はインドネシア/マンデリン(ジャバ)とエチオピア(モカ)ですが、エチオピアにはなんとあのシダモ・ネキセも用意されていましたので、華やかでクリーンな味わいと豊かな質感を強調したくなるんです。

ですが、モカジャバというブレンドのイメージは如何に!私たちも色々と論議し、テスト焙煎とカッピングを繰り返しましたところ、たどり着いた結論はやはり、古典的なモカジャバでした。

P1220717

優勝したAチームはネキセを見事に使いこなした素晴らしいブレンドでした。私たちBチームは健闘空しく6位でしたが、1位との点数の差はそう大きくはなく、かなりハイレベルの戦いだったと思います。

P1220791

モカジャバに求めるものや表現方法は焙煎人の数だけ存在すると思いますが、個人的には力強さと奥行きのある濃厚な質感、スパイスやチョコレートの印象、エキゾチックな味わいを優先します。

P1220778

そして、そして!今年も素晴らしいサプライズがありました。
なんとなんと!6チームのモカジャバをエスプレッソで楽しめるという素晴らしいサプライズ!

しかも!

参加者にはWBC(ワールド・バリスタ・チャンピオンシップ)の審査員、ボンタイン珈琲の加藤社長、今回のリトリート統括の富川委員はJBC(ジャパン・バリスタ・チャンピオンシップ)のヘッドジャッジでもあります。

で、バリスタにはヴォアラ珈琲の中摩バリスタとマヌコーヒーの庄司バリスタという素晴らしい面々がそろい踏み。貴重な一時を共にすることが出来ました。

メッシュ調整とテストが済んだところで一気にギャラリーが押し寄せ、お二人のバリスタの姿を捉えることができませんでしたが、加藤社長の表情でおいしさと素晴らしさが伝わってきますでしょう...(笑)

P1220793

さて、その結果は...
お世辞抜きでホントにどのチームのも素晴らしい!加藤社長はじめ、丸山委員長も口を揃えてお墨付きをいただく。

そこで、感じたこと。

カッピングで感じた印象とはまた違って、エスプレッソではチョコレートの質感がとても素晴らしく、スパイスの印象とともに広がる風味に感激しました。

そして、コーヒーの品質と焙煎、抽出のスキルとのバランスの大事を、参加者一同感じらられたのではないでしょうか。

やはり、一杯のコーヒーが生まれるまでには幾人もの人の手を経た「共同作業」であり、その最終ランナーであるバリスタの使命の大きさをこのリトリートの最後で改めて実感できたことが何よりもの収穫でした。

2003年に日本スペシャルティコーヒー協会が設立になり、様々な情報が開かれより多くの方々がスペシャルティコーヒーの本質に触れることができるようになりました。

また、自分たちが焙煎したコーヒーを伝説のカッパー、林会長、関根委員長から直接にアドバイスをいただける機会は中々ないことですし、カップ・オブ・エクセレンスに参加回数ではおそらく世界一の丸山委員長からもアドバイスをいただけるわけです。

そして、ベテランさんも、焙煎の仕事に就いたばかりの方も、これから開業される方も、様々なメンバーが一堂に会する場があるということはとても恵まれた環境だと思います。

お終いに、「共同作業」の大切さと素晴らしさを味わわせていただいた、ローストマスターズ委員会の丸山委員長はじめ、委員会のみなさん、大切な焙煎機やマシーンをご提供くださいました各メーカーのみなさまに心より感謝、御礼申し上げます。本当にありがとうございました。

今回参加できなかった日本全国の焙煎人の皆様、あるいは、目指していらっしゃる皆様、第5回リトリートでお会いしましょう!

今日のお別れ画像は私が出張中、一足先に海水浴を楽しんで来たセロくんのスナップです。ではまた!

Dscf8347

« 第4回ローストマスターズ委員会リトリートを終えて その1 | トップページ | 今年も街の探検隊がやってきた! »

スペシャルティコーヒー」カテゴリの記事