第4回ローストマスターズ委員会リトリートを終えて その1
ちょっと間が開いてしまいましたが、三泊四日の日程で行われた第4回ローストマスターズ委員会リトリートのまとめについてご報告いたします。
今回は次の趣旨に基づき開催されました。
今年のリトリートは、270年以上の歴史を持つブレンド・・『モカジャバ』です。
当時はなかったスペシャルティコーヒ-の概念で、焙煎&ブレンドの技術を競い現代のモカジャバに迫ります。そして今回は「モカジャバで、がんばろう日本!」というテーマで、リトリートにて焙煎した豆はドリップバックに加工し、東日本大震災の被災者の方々に楽しんでいただきます。じっくり焙煎を見つめ!深める!4日間となる事でしょう。
(特別講義として焙煎作業前にコーヒーづくりの基本作業となる『テクニカル&カッピングセミナー』を実施します)
私は最初から参加させていただいていますが、回を重ねる毎にスペシャルティコーヒーを取り巻く環境が一年と云わず刻々と移り変わることを強く感じます。
焙煎技術や抽出のトレンド、コーヒーの品質の向上には目を見張るものがあり、ことに近年は、焙煎度合いのトレンドが徐々に浅めにシフトしており、焙煎機やエスプレッソマシーンを初めとする抽出機械もそれにどんどん進化しています。
その多くの理由に、コーヒーの品質の向上があり、それを裏付ける生産現場における様々な環境にマッチした生産体勢と工夫、そして、おいしさに直結する生産処理にあるのではないでしょうか。
コスタリカにはいくつもの生産地がありますが、私たちと縁ある地区に、ウエストバリー、タラス、セントラルバリーと3つの生産エリアがありますが、そのテロワール毎の風味特性がコミニュケーションを重ねて行く毎、より鮮明に感じられるようになりました。もちろん、素晴らしい年とそうでない年も時にはありますが、明らかにある特定のエリアでは平均して常においしいコーヒーが生産される環境にあることを一杯のコーヒーから知ることができます。
簡単に云いますと、いわゆる「名産地」と云われる農作物をはじめ、世界的に有名なワインや日本酒に見られるようなものでしょうか。
スペシャルティコーヒーはこの世に産声を上げ、知られるようになって10年ほどしか経っていませんのでいたしかたのないことかも知れませんが、その魅力を探り、感動を共有し互いにスキルアップを図りながら、それぞれの現場(地域)でお客様と共に楽しむ一杯のコーヒーを作り上げるべく、全国から34名のロースターが八王子に結集しました。
まずはじめに、味を作る上において大切な味の摺り合わせ(カリブレーション)をSCAJテクニカルスタンダード委員会の関根委員長からカッピングセミナーが行われました。
サンプルは今回の課題となっている、インドネシアとエチオピアです。ここで各チームのメンバーはモカジャバのイメージと焙煎のイメージを膨らませます。
私はBチームのリーダーを仰せつかり、チーム名は日本のJ、モカジャバのJの頭文字を取り、モカジャバ同盟の語呂合わせでJリーグとしました。
メンバー紹介!
萌季屋 石井さん
赤木屋証券株式会社 飯田さん
Coffee Libre キムさん
ヴォアラ珈琲 中摩さん
株式会社 キャメル珈琲 河合さん
そして、横井
その後はスポンサー様からご提供いただいた生豆と焙煎機を使わせていただき、ひたすら焙煎とカッピングを繰り返すのでありました。
では、今日はチームメイトと拳をぐっと握りしめ、スマートローリングの前で気合いを入れ合う、チームDCSさんの薬丸さんと九法さん画像ででお別れです。続く!
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