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2011/07/31

南米の旅路その1/成田からペルー・リマ、そしてボリビアへ

中米に行くルートと同じ便でヒューストンに飛び、ペルー行きの便にぎりぎり系で乗り込みました。無事、はじめてのペルー・リマに到着。夜の22時を回っていました。
日本を発ってから約16時間の旅路でした。ほとんど寝てましたので、エコノミークラスでも何一つ苦痛はないのです。いつものことですが。(笑)

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はじめての国と云うことと翌日の朝のフライトのことも考えて空港の隣のホテルに一泊。とてもよいホテルでしたが、インターネットが繋がらず残念!

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ホテルを後にし、目指すは標高4000mのラパス空港!だ、だいじょぶかぁ(笑)

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1時間半あまりのフライトでラ・パスのエル・アルト国際空港に到着。寒さにびっくり、頭はぼーっとしてるし、顔色もよろしくない。(笑)呼吸も浅いしやや不安(笑)そびえ立つ山々が美しく最高の天気なのですが、足許は何気にふらふら。

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アグリカフェのペドロさんみなさんと空港で合流しラパスにあるドライミルに移動しました。

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ボリビアはトヨタ車が多く見られました。また、こういった感じでかつて日本を走ったトラックもたくさん走っていました。

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麻袋に詰められる前にハンドピックで最後の仕上げ。アグリカフェでは新たにピーナッツのビジネスもはじめたとのこと。その名もアグリナッツ。ピーナッツの原産はボリビアのシェアが高いんだそうです。

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あ、ここでタイムアウト。続きはまた後ほど....夕飯に出かけます。

2011/07/20

旅支度

ボリビアとブラジルを回ってくることになりました。
渡航には黄熱病の接種が必要ですが、去年ルワンダに行ったとき済ませてあるので問題なし。10年間効果があるんです。

しかし、ブラジル渡航にはビザが必要。慌てて手配。時間がない!領事館は北海道にはありません。一番近いところで東京の五反田。旅行代理店さんに色々お聞きし、調べるも時間がかかりそうでしたので、ビザ申請は代行業者にお任せしました。

結局、なんとか出発当日の午前中受け取ることが出来そうです。多分、大丈夫だと思います。多分(笑)

メンバーは丸山珈琲の丸山さん、伊東屋珈琲の伊東さん、珈琲屋めいぷるの関口さんと横井の4人です。

これまでほとんどが中米が多かったので、南米はコロンビアのウィラを回ったことがありますが、ボリビアとブラジルははじめてです。

行程は成田からいつものヒューストン。そこからペルーのリマに飛んで一泊。翌日の朝、ボリビアに飛びます。

ネット環境がどうなるかわかりませんが、Twitterでつぶやいたりブログをアップしますので、時々チェックして見てください。

横井のTwitterアカウント→@yokoi_coffeeです!

さてさて、ボリビアは2004年にはじめてカップ・オブ・エクセレンスが開催されましたが、その前年に、ボリビア・マウンテン・ピークという国際品評会がカップ・オブ・エクセレンスのプレ開催として行われました。ただし、インターネットオークションは行われません。

確か、2003年の秋頃だったと思いますが、ボリビアをはじめてご紹介したのがこの時の品評会のコーヒーで、リオ・コロラドとかジャカランダというコーヒーでした。懐かしいです。

そして、長いお付き合のカルモ・デ・ミナスのみなさんとの再会もとても楽しみにしています。

南米は収穫のピークですので、しっかり見て参ります。そして、教室やセミナーなどでその様子をコツコツとお伝えしていきますので、お楽しみに!

ではまた!

2011/07/18

第1回テイスティングセミナー

7月15日(金)の14時からと7月16日(土)の14時からの2回のセミナーは、おかげさまで非常に楽しいセミナーとなりました。ご参加のみなさんのおかげです。ありがとうございました!

いつかはこのような機会を...と、ずーっと思っていましたが、お店が狭いことを理由に踏み出せなかったのです。

ですが、名案がひらめき、簡易的なカウンターを用意し、去年からのフレンチプレスの淹れ方教室をスタッフ主導で行わせていただいて参りました。ご意見やご要望の中に、テイスティングやカッピングに関するご要望が多く寄せられるようになったこともあり、まずは触れていただくことを優先し、パブリックカッピングを実現しました。

そして、今回のテイスティングセミナーにたどり着くことができ、いよいよ横井力の本領発揮?の機会をいただくことができました。

まず最初にスペシャルティコーヒーの起こりからカップ・オブ・エクセレンス開催への高まりへの道のりと、生産者の自立を促すプロジェクトが起点であることをお話ししました。

その上で、味の摺り合わせとしてブラインドでスペシャルティコーヒーとコマーシャルコーヒーとの飲み比べを行い、ディスカッションです。

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味の摺り合わせに使用したサンプルは、1番がブラジル・カケンジ、2番がブラジルNO2です。

感じた印象を口にするのは中々出来そうで出来ないものです。ですが、どんな魅力が潜んでいるのか?ということを中心に進めていくとどんどんみなさんのコメントが変わっていくんですね。素晴らしかったです。

コメントのボキャブラリーを習得することも大切ですが、色々なコーヒーを味わう機会を増やしていただくことがやはり近道だと考え、そこに集中していただきました。

私も品評会やSCAJのセミナーで「穴があったら入りたい級」の恥をたくさんかいた経験をお話しし、リラックスしていただいたところでどんどんコメントが飛び交い、とても楽しかったです。

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味の摺り合わせの締めくくりは、上記2種類のブラジルをドリップとプレスの比較試飲と牛乳を少し加えたときの味わいの比較から、焙煎度合いにおける味わいやカプチーノやラテに関連したコーヒーとミルクとの相性、更に酸味との関連についてお話ししました。

両日ともミルクを少し加えた比較試飲時がみなさんの目が一番輝いて見えました。(笑)スペシャルティコーヒーとコマーシャルコーヒーの違いがより明確に感じられたからだと思います。

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実際にテイスティングしていただいたのは、スタッフ総出でブラインドカッピングで選抜された、ファータイル・セレクション3ロットを含む、上位5ロットでした。

■エルサルバドル・モンテシオン

■コスタリカ・シン・リミテス

■ルワンダ・ツワグラムング

■ケニア・ティム

■ニカラグア・エル・エスフェルソ

時間経過と共にみなさんのコメントもだんだん熱がこもってきて的確なコメントもポンポン出てきて本当に楽しかったです!

当初の予定は最大2時間とのお約束でしたが、終わってみると共に3時間を越えてしまいました。読みが全く甘かったです。

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予定通り約2時間でテイスティングとディスカッションは終了したのですが、たくさんのご質問にお答えするのに熱がこもってしまい3時間を越えてしまったのです。

次回、最大3時間を見ていただくことに決めました!
そうするともう少しテイスティングとディスカッションの時間にゆとりが生まれますので。

ご参加のみなさん、長時間に亘りまして、横井力のお話しにお付き合いをいただきまして、ありがとうございました。

このテイスティングセミナーを重ねてご要望の多い、カッピングセミナーへと高めて行きたいと思います。

今後のセミナー関連のスケジュールはHPでご確認いただきやすいよう、改良をいたしますのでもう少しお待ちくださいませ。

では開催予定のセミナー関連をお知らせします!

■フレンチプレスの淹れ方教室

 8月5日(金)残り1名

 8月6日(土)残り5名

■パブリックカッピング

 8月中旬以降に開催予定

 9月中旬以降に開催予定

■テイスティングセミナー

 9月中旬に開催予定

■New!フードペアリングセミナー

 只今準備中!詳しくは追ってブログでご案内いたします。
 10月に開催いたします!ご、ご期待ください!

ではまた!

 

2011/07/14

ブラジル・カケンジ

久しぶりのカルモ・デ・ミナスのコーヒーのご案内です。ブラジル・カップ・オブ・エクセレンス、2008年のチャンピオン、カケンジ農園です。

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チェリー、オレンジ、ヘーゼルナッツ、すみれを思わせる甘い香り、クリーミーな舌触り、ミルクチョコやシロップのような素晴らしい甘みとクリーンな味わいが魅力です。

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今年からグレインプロという穀物用の保存袋で送られてきます。鮮度保持も万全です。


農園名:カケンジ/Kaquend

農園主:ハウフ・デ・カストロ・ジュンケイラ/ Ralph de Castro Junqueira

地域:ミナスジェライス州/Minas Gerais

カルモ・デ・ミナス地区/Carmo de Minas

農園の規模:37.5ヘクタール

栽培エリア: 30ヘクタール

標高:1370m

生産処理方法:パルプトナチュラル※

品種:イエローブルボン/Yellow Bourbon

【(生産処理呼称)コーヒーチェリーの果肉を除去し、粘液質(ムシラージ)を付着させたままの状態で乾燥させる方式の名称】

ブラジルのコーヒー生産地の中でも最も伝統的なミナス・ジェライス州の南部に位置する、このカルモ・デ・ミナス地区は、首都、リオデジャネイロから北西に約 200kmに位置する、標高1200mから1500mの高い山岳地帯にあります。また、この地区は有数の高品質コーヒーを生産することで知られおり、数多くの入賞農園を輩出しています。

オーナーは 第四世代のコーヒー生産者で、地元の生産者組合のリーダー。自身のコーヒーよりも組合のメンバーの農園が入賞すると自分事のように喜ぶその姿に周囲の信頼 の絆は強い。そんな彼の農園がチャンピオンになった2008年、カルモ・デ・ミナスの生産者は誰もが喜んだそうです。

私たちは、2002年ブラジルカップ・オブ・エクセレンスのチャンピオン、アグア・リンパ農園(クリスチーナ村)を当時の最高価格($12.85)で落札して以来、このカルモ・デ・ミナスにある複数の生産者の方々とのコミュニケーションがはじまり、現在に至っています。

カケンジ農園はカルモ・デ・ミナスにおいて、コーヒー栽培100年の歴史を持つセルトングループに加盟しています。

カルモ・デ・ミナスは、他に類を見ない自然環境地域で、極めて優れた独特の風味特性のコーヒーが生産されています。セルトングループがあるマンチケイラ山岳地域は、ミネラル・ウォーターの水源として知られていますが、この水源や緯度と標高、気候や土壌と行った完璧なコンビネーションが、上質なコーヒーを生み出す重要な要素となっています。セルトングループは、明確なビジョンと使命感を持ち、社会貢献にも積極的に取り組んでいます。グループが重要なこととして掲げていることは、家族・倫理・透明性・信頼性・プロ意識・謙虚さ・決断力の7項目です。これらの理念とテロワールが一緒になるからこそ、すばらしいコーヒーを生み出すことが出来るのだと思います。

ボリビア・オーランド

ボリビアは間もなく、「イルパナ」から「オーランド」に変わります。

完売したカラナヴィやイルパナは花のニュアンス、スパイスやハーブの共通した印象がありますが、このオーランドはキャラメルやハチミツの甘さの持続が魅力です。

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オレンジ、アプリコットの香り、クリーミーな舌触り、ミルキーなキャラメルやハチミツののような甘さが持続します。

■ボリビア・オーランド

 ・ラパス県/La Pas

  ・北ユンガス地方/North Yungas

  ・フランツ・タマーニョ郡/Franz Tamano

 ・アポロ町/Apolo 

 ・標高1700m〜1850mの高地産

2011/07/13

エルサルバドル・モンテシオン

久々のモンテシオンです。
長いお付き合いとなったこの農園は、エルサルバドルのアウアチャパンにあり、2006年のカップ・オブ・エクセレンスに入賞しています。

オーナーのウルティアさんご夫妻は農園が抱える諸問題に積極的に取り組んでおられ、日頃より地域の社会貢献活動やレインフォレストアライアンスとう認証コーヒーの取り組みの他、ご主人が医師という立場から、常に地域の最前線において、ワーカーさん達の暮らしと健康を考えられております。

さて、遡ること2005年12月のこと。ささやかなながらクリスマスプレゼントを子ども達に...と送金いたしました。その翌年の2月、収穫の最盛期にはじめてモンテシオン農園を訪れた時、ウルティアさんが農園のプレゼンをしてくださいました。

すると、どうでしょう....クリスマスプレゼントにと送金したわずかなお金が、奨学金になっていたのです。金額にして12万円。

お聞きすると教科書など一揃え7000円ぐらいで準備ができ学校に通わせることができるそうなのです。

当時の私はコーヒーの生産現場の実態も何も理解していませんでしたので、ごくごく軽い気持ちでした。今思えば本当に恥ずかしくなるくらいの金額だったのです。

はじめて現場に赴き、彼らの暮らしぶりはじめ、おいしいコーヒーが生産される環境を知るきっかけとなったのがこのモンテシオン農園でした。2006年のことです。

この時、コーヒーのおいしさは労働環境や社会問題と直結するということを理解できたんです。安心こそ、おいしさを生み出す糧。そこにスペシャルティコーヒーの素晴らしさがあり、おいしいコーヒーを生み出す「共同作業」としての要は生産者のモチベーションだと確信できました。

その後、お母さん達が安心して収穫作業が出来るようにと、託児所の建設プロジェクトのお話しをお聞きして以来、毎年、私たちはコーヒー豆の売上げの一部をこの託児所の建設資金にと支援してまいりました。おかげさまで2008年には立派な託児所が完成いたしました。

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看板にはMIKATAJUKUと掲げられています。ちょっと照れくさい気がしますが、この託児所が出来て以来、赤ちゃんをおんぶしての作業もなくなり安全ですし、子ども達も元気いっぱいです。

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オレンジ、アプリコット、赤りんごの香り、クリーミーな舌触りとミルクチョコのような甘さが魅力です。

農園: モンテシオン/ Monte Sión

農園主: リリアナ・エレラ・デ・ウルティア/Liliana Herrera de Urrutia

町: アティキサヤ/Atiquizaya

地区: アウアチャパン/ Ahuachapán

標高: 1,375m

農園規模: 45.15 ヘクタール

品種: ブルボン/ Bourbon

今年も街の探検隊がやってきた!

地元の小学2年の「生活科」の学習の一環として、子ども達が選んだ施設に「校区探検」として今年も横井珈琲に来てくれました。

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今年もスタッフお手製の「コーヒーができるまで」は好評でした。大きくなったらコーヒー買いに来てね〜(笑)

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2011/07/10

第4回ローストマスターズ委員会リトリートを終えて 最終回

さっそく昨日のブログの続きです。今回が最終回です。

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まずはじめに、何はなくとも今回のスポンサー様からのご協力があってのリトリートですのでご紹介させていただきます。

【焙煎機】

■ディトリッヒ 1kg 3kg
  株式会社ノーザンコマーシャル様

■ペトロンチーノ  8kg
   ビューラー株式会社様

■プロバット 5kg
  DKSHジャパン株式会社様

■ローリングスマートロースト 15kg
   株式会社ディーシーエス

【生豆】

■ワタル株式会社様

■兼松株式会社様

■有限会社丸山珈琲様

■井上珈琲有限会社様

そして!
「モカジャバで頑張ろう日本!」のテーマのもと、リトリートで焙煎したコーヒー豆を東日本大震災の被災者の方々にドリップパックに加工し贈らせていただきます。

【ドリップパック加工】

■JFストックパック株式会社様

■三洋産業株式会社様

■セイコー珈琲株式会社様

【現金スポンサー】

■東京産機工業株式会社様

■株式会社トーアコーヒー様

【サンプルロースター】

■有限会社丸山珈琲様

■創作珈琲工房くれあーる様

■伊東屋珈琲合同会社様

■あだち珈琲株式会社様

■セントベリーコーヒー様

■井崎珈琲有限会社様

6チームで世界最古のブレンド、モカジャバの味と近年注目が集まっているシングルオリジンの焙煎技術を競い合いました。

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普段、横の繋がりのない焙煎人が、一つの作品に向かって焙煎技術やブレンドのノウハウを惜しみなくオープンにして語り合うことは以前ではなかったことです。やはり、その流れは世界的なスペシャルティコーヒーの興隆によって導かれたもだと思います。

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今回の素材はインドネシア/マンデリン(ジャバ)とエチオピア(モカ)ですが、エチオピアにはなんとあのシダモ・ネキセも用意されていましたので、華やかでクリーンな味わいと豊かな質感を強調したくなるんです。

ですが、モカジャバというブレンドのイメージは如何に!私たちも色々と論議し、テスト焙煎とカッピングを繰り返しましたところ、たどり着いた結論はやはり、古典的なモカジャバでした。

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優勝したAチームはネキセを見事に使いこなした素晴らしいブレンドでした。私たちBチームは健闘空しく6位でしたが、1位との点数の差はそう大きくはなく、かなりハイレベルの戦いだったと思います。

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モカジャバに求めるものや表現方法は焙煎人の数だけ存在すると思いますが、個人的には力強さと奥行きのある濃厚な質感、スパイスやチョコレートの印象、エキゾチックな味わいを優先します。

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そして、そして!今年も素晴らしいサプライズがありました。
なんとなんと!6チームのモカジャバをエスプレッソで楽しめるという素晴らしいサプライズ!

しかも!

参加者にはWBC(ワールド・バリスタ・チャンピオンシップ)の審査員、ボンタイン珈琲の加藤社長、今回のリトリート統括の富川委員はJBC(ジャパン・バリスタ・チャンピオンシップ)のヘッドジャッジでもあります。

で、バリスタにはヴォアラ珈琲の中摩バリスタとマヌコーヒーの庄司バリスタという素晴らしい面々がそろい踏み。貴重な一時を共にすることが出来ました。

メッシュ調整とテストが済んだところで一気にギャラリーが押し寄せ、お二人のバリスタの姿を捉えることができませんでしたが、加藤社長の表情でおいしさと素晴らしさが伝わってきますでしょう...(笑)

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さて、その結果は...
お世辞抜きでホントにどのチームのも素晴らしい!加藤社長はじめ、丸山委員長も口を揃えてお墨付きをいただく。

そこで、感じたこと。

カッピングで感じた印象とはまた違って、エスプレッソではチョコレートの質感がとても素晴らしく、スパイスの印象とともに広がる風味に感激しました。

そして、コーヒーの品質と焙煎、抽出のスキルとのバランスの大事を、参加者一同感じらられたのではないでしょうか。

やはり、一杯のコーヒーが生まれるまでには幾人もの人の手を経た「共同作業」であり、その最終ランナーであるバリスタの使命の大きさをこのリトリートの最後で改めて実感できたことが何よりもの収穫でした。

2003年に日本スペシャルティコーヒー協会が設立になり、様々な情報が開かれより多くの方々がスペシャルティコーヒーの本質に触れることができるようになりました。

また、自分たちが焙煎したコーヒーを伝説のカッパー、林会長、関根委員長から直接にアドバイスをいただける機会は中々ないことですし、カップ・オブ・エクセレンスに参加回数ではおそらく世界一の丸山委員長からもアドバイスをいただけるわけです。

そして、ベテランさんも、焙煎の仕事に就いたばかりの方も、これから開業される方も、様々なメンバーが一堂に会する場があるということはとても恵まれた環境だと思います。

お終いに、「共同作業」の大切さと素晴らしさを味わわせていただいた、ローストマスターズ委員会の丸山委員長はじめ、委員会のみなさん、大切な焙煎機やマシーンをご提供くださいました各メーカーのみなさまに心より感謝、御礼申し上げます。本当にありがとうございました。

今回参加できなかった日本全国の焙煎人の皆様、あるいは、目指していらっしゃる皆様、第5回リトリートでお会いしましょう!

今日のお別れ画像は私が出張中、一足先に海水浴を楽しんで来たセロくんのスナップです。ではまた!

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2011/07/09

第4回ローストマスターズ委員会リトリートを終えて その1

ちょっと間が開いてしまいましたが、三泊四日の日程で行われた第4回ローストマスターズ委員会リトリートのまとめについてご報告いたします。

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今回は次の趣旨に基づき開催されました。

今年のリトリートは、270年以上の歴史を持つブレンド・・『モカジャバ』です。
当時はなかったスペシャルティコーヒ-の概念で、焙煎&ブレンドの技術を競い現代のモカジャバに迫ります。そして今回は「モカジャバで、がんばろう日本!」というテーマで、リトリートにて焙煎した豆はドリップバックに加工し、東日本大震災の被災者の方々に楽しんでいただきます。じっくり焙煎を見つめ!深める!4日間となる事でしょう。
(特別講義として焙煎作業前にコーヒーづくりの基本作業となる『テクニカル&カッピングセミナー』を実施します) 

私は最初から参加させていただいていますが、回を重ねる毎にスペシャルティコーヒーを取り巻く環境が一年と云わず刻々と移り変わることを強く感じます。

焙煎技術や抽出のトレンド、コーヒーの品質の向上には目を見張るものがあり、ことに近年は、焙煎度合いのトレンドが徐々に浅めにシフトしており、焙煎機やエスプレッソマシーンを初めとする抽出機械もそれにどんどん進化しています。

その多くの理由に、コーヒーの品質の向上があり、それを裏付ける生産現場における様々な環境にマッチした生産体勢と工夫、そして、おいしさに直結する生産処理にあるのではないでしょうか。

コスタリカにはいくつもの生産地がありますが、私たちと縁ある地区に、ウエストバリー、タラス、セントラルバリーと3つの生産エリアがありますが、そのテロワール毎の風味特性がコミニュケーションを重ねて行く毎、より鮮明に感じられるようになりました。もちろん、素晴らしい年とそうでない年も時にはありますが、明らかにある特定のエリアでは平均して常においしいコーヒーが生産される環境にあることを一杯のコーヒーから知ることができます。

簡単に云いますと、いわゆる「名産地」と云われる農作物をはじめ、世界的に有名なワインや日本酒に見られるようなものでしょうか。

スペシャルティコーヒーはこの世に産声を上げ、知られるようになって10年ほどしか経っていませんのでいたしかたのないことかも知れませんが、その魅力を探り、感動を共有し互いにスキルアップを図りながら、それぞれの現場(地域)でお客様と共に楽しむ一杯のコーヒーを作り上げるべく、全国から34名のロースターが八王子に結集しました。

まずはじめに、味を作る上において大切な味の摺り合わせ(カリブレーション)をSCAJテクニカルスタンダード委員会の関根委員長からカッピングセミナーが行われました。

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サンプルは今回の課題となっている、インドネシアとエチオピアです。ここで各チームのメンバーはモカジャバのイメージと焙煎のイメージを膨らませます。

私はBチームのリーダーを仰せつかり、チーム名は日本のJ、モカジャバのJの頭文字を取り、モカジャバ同盟の語呂合わせでJリーグとしました。

メンバー紹介!

萌季屋 石井さん

赤木屋証券株式会社 飯田さん

Coffee Libre キムさん

ヴォアラ珈琲 中摩さん

株式会社 キャメル珈琲 河合さん

そして、横井

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その後はスポンサー様からご提供いただいた生豆と焙煎機を使わせていただき、ひたすら焙煎とカッピングを繰り返すのでありました。

では、今日はチームメイトと拳をぐっと握りしめ、スマートローリングの前で気合いを入れ合う、チームDCSさんの薬丸さんと九法さん画像ででお別れです。続く!

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2011/07/05

SCAJ ローストマスターズ委員会 第4回リトリート

東京は八王子に来ています。今年も焙煎人の合宿、リトリートに参加です。お昼過ぎに羽田に到着し、伊東屋珈琲の伊東さんと合流、目指すは馬喰町にあるフクモリというカフェ。くれあーるの内田さんともここで合流。

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腹ごしらえが済んだところで、目的地の八王子セミナーハウスへ移動です。

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オリエンテーションを終え、グループリーダー、グループ名など諸々が決まり、懇親会が終わりました。明日からびっちり焙煎に明け暮れます。今回のテーマは世界最古のブレンド「モカジャヴァ」です。ではまた!

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2011/07/03

第二回パブリックカッピング終了しました!

今日は暑い一日。しかも、絶好の行楽日和でしたね。そんな中、お集まりいただきましたお客様、また、偶然ご来店で飛び入り参加のお客様。ありがうございました!

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第1部、第2部とも多くのお客様は1時間びっちり積極的にカッピングされていました。コーヒーは通常、コーヒーカップで楽しむものですが、少しずつスプーンですくって味を見る。熱い時から少し冷めてからの味わい。更に冷めてからの味わい。

香りや口に含んだ時の質感や、移り変わる甘さの余韻を客観的に見ていくことが楽しみの一つです。

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コーヒーを強く吸い込むことによって今まで感じることが出来なかったコーヒーの香りとの出会いがありますが、強く吸い込むことは意外にも難しく、最初は咳き込んでしまいます。普段とはちょっと違った趣でコーヒーと静かに向かい合うことで、お好みのコーヒーの幅が広がっていきます。

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「どのコーヒーがよかったですか?」と、聞くまでもなく。カップに残ったコーヒーの量を見ると一目瞭然です。(笑)

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今日のサンプルは次の5ロット

1 ボリビア・イルパナ

2 コスタリカ・シン・リミテス

3 ルワンダ・ツワグラムング

4 ケニア・ティム

5 ニカラグア・エル・エスフェルソ

1部2部ともに人気だったTOP3はケニア・ティム、ルワンダ・ツワグラムング、コスタリカ・シン・リミテスでした。

また、ご感想の中に「ルワンダとボリビアの風味に共通点を感じました」とか、「冷めてからの印象の変化に驚きました」とか、それぞれお客様のお好みにヒットしたコーヒーがあったようでした。とても興味深くプロ顔負けのコメントにはっとしました。素晴らしいですね!

普段の営業では中々お聞きできないご感想なども、カッピングをしながらお聞かせいただけるので、とても参考になりますし、とても楽しい一時でした。

このパブリックカッピングを通しまして、今後の教室やセミナーに活かして行きたいと思います。次回は8月のお盆過ぎに開催の予定です。店頭やブログでお知らせいたしますので、ご参加をお待ちしております。

ご参加いただくと、ご自身のお好みも客観的に知ることも出来ますし、コーヒー選びが楽しくなると思います。どうぞ、次回もお気軽にご参加くださいね!

本日ご参加のお客様、楽しい一時をありがとうございました!

■第1回テイスティングセミナー

 ・7月16日(土)は現在満席です。

 ・7月15日(金)は4名様の空きがございます。ご参加申込み、お待ちしております!

2011/07/01

6月の義援金集計結果のご報告

小さい取り組みではございますが、東日本大震災の復興支援の一助となればと願い、横井珈琲をご愛顧いただいているお客様にもご協力をいただきながら、支援協力をさせていただいております。この取り組みは明年の3月まで継続いたします。

6月分といたしまして、30,017円を7月4日付けで日本赤十字社に振り込ませていただきます。

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■3月からの義援金累計額:126,488円

以下の通り、東日本大震災義援金の事前登録を受け付けました。
---------------------------------------
受付番号     :【10TH-0123038】
法人・団体名   :有限会社 工房横井珈琲
ご担当者名    :
ご担当者電話番号 :0116671250
郵便番号     :0630829
住所       :北海道 札幌市西区発寒9条11丁目2番11号
住所2      :
寄付金額     :30,017 円
寄付目的     :東日本大震災義援金
納入方法     :銀行振込
受領証      :要
電子メールアドレス:cerro6986@me.com
お知らせメール  :要
備考       :
---------------------------------------
※上記記載の事前登録の内容を変更する場合には、再度ご登録ください。
 https://gienkin.jrc.or.jp
※その際に新たに発行される受付番号でもって、お振り込みください。

▼義援金の入金方法
以下のとおり手続きをしていただき、義援金の振り込みをお願いいたします。
---------------------------------------

■銀行口座■
三井住友銀行  銀座支店 (普)8047670
三菱東京UFJ銀行 東京公務部 (普)0028706
みずほ銀行:新橋中央支店 (普)2188729
ゆうちょ銀行  〇一九店(ゼロイチキュウ店) (当) 0000507
口座名義    日本赤十字社
取扱期間    平成23年3月14日(月)~平成23年9月30日(金)

第二回パブリックカッピングのサンプル決まりました!

第二回目のパブリックカッピングのサンプルは次の5ロットに決まりました。

ボリビア・イルパナ

コスタリカ・シン・リミテス

ルワンダ・ツワグラムング

ケニア・ティム

ニカラグア・エル・エスフェルソ

横井珈琲では焙煎直後と翌日の二回カッピングを行っています。ここでは焙煎の工程に問題がないかどうか、素材のポテンシャルが表現されているか?という点にフォーカスして行っていますので、実際にスコアをつけるとなると、スタッフも何気に緊張の面持ちでした。

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カッピングはそもそも、コーヒーの買付の際に用いる重要なスキルです。また、一方では品評会において必須のスキルです。

そして、品質管理面に用いるカッピングもありますし、ブレンドを作るとき、エスプレッソの豆を選択するときにおいても、このカッピングスキルは欠くことが出来ません。

このパブリックカッピングにおいては、お客様のお好みのコーヒーを見つけていただいたり、お好みの幅を広げていただくことを含めた、「味見」が目的です。

どうぞ、どなた様もお気軽にご参加くださいませ。詳しくはこちらをご覧ください。

なお、横井珈琲には駐車場がございませんので、公共交通機関もしくは近隣駐車場のご利用をお願いいたします。何卒、ご理解とご協力をお願いいたします。

昨晩行われた、エルサルバドル・カップ・オブ・エクセレンスのインターネットオークションはおかげさまで3位の La Reformaの落札に成功いたしました。
今回の品評会においては90点以上のプレジデンシャルアワードが6ロットもあり、今年の出来はとてもよかったのではないかと思います。楽しみですね!

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