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2011/08/18

南米の旅路その10/アグロ・タケシ 第2日目その5 さよなら、アグロ・タケシ!

いよいよ、アグロ・タケシ農園とお別れです。名残惜しい気持ちでいっぱいになりましたが、今度訪れるときには標高2400mと2600mの畑にチェリーが実っていることでしょう。

で、前回ご紹介した、ティピカとゲイシャが植えられている「沢」なのですが、ちょうどいい写真がありましたので、ご紹介します。

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上の画像の屋根がちらっと見えるところが私たちがパエリアをいただたり、コーヒーを楽しんだ場所です。

さて、「アグロ・タケシ農園最終回の巻き」は生産処理環境からお伝えします。

ワーカーさんが収穫したチェリーはここに集めら、果肉の除去が行われます。これをウエットミルといいます。

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横から見た写真

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果肉が除去されたムシラージという粘液質がついたままの、いわゆるコーヒーの種はコンクリートの発酵槽で12時間から18時間発酵させ水で洗い流されます。下の写真参照。

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発酵が済んできれいになったコーヒーの種は薄い種皮に覆われています。これをペルガミーノと云います。お米で云う玄米のようなイメージです。

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これがアフリカンベッドと云われる、ケニアで多く用いられ、多くの生産国で広まった乾燥処理システムです。この日は立てかけられていましたが、この上にペルガミーノを広げ、ある程度の水分含有量になるまで乾燥させます。最後の仕上げは機械乾燥で概ね水分含有量が11%ぐらいまで乾燥させます。

ここでなるほど...と感心したのが、この設備です。

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日差しの影響を受けないよう陰干しで最終仕上げというきめ細かさ。網状の床にペルガミーノを広げ、最後の乾燥の微調整は下からやさしい風が吹き上げられる仕組みになっていました。

乾燥中のペルガミーノ

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機械乾燥処理の外観はこんな感じ

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手前の屋根はウエットミルのあるところ。こんな位置関係にあります。それにしても空が青い!

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乾燥処理が済んだペルガミーノは薄暗い倉庫に保管され、ドライミル(脱穀)にかけられ、晴れて生豆(なままめ)となって袋詰めされ船に乗って日本にやってきます。収穫期に入ったばかりなのでペルガミーノは少ないのです。

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乾燥処理が終わったペルガミーノ

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さ、いよいよアグロ・タケシ農園と青い空、そしてムルラタ山ともお別れの時間になりました。ささやかながら私たちからのお礼の手土産をお渡しし、記念写真を撮りました。

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感無量の私たち!

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マリアナさんはいつでもここに帰ってきてくださいね...と。マウリシオさんもうんうんと頷いて、ほろりと行きそうな場面をぐぐっと来られました。ホントです!ここは堪えたんです。(笑)

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アグロ・タケシのみなさん、一泊二日という大変短い時間でしたが、私にとっては10日間ぐらい滞在した気分でした。またお邪魔します!

そして、私たちは車に便乗し、ラ・パスまで送っていただくことに。今回もボリュームが多めでしたので、ヤナカチからラ・パスまでの道中とラ・パスのアグロ・タケシのオフィスでの様子は次回お届けいたします。ではまだ続く南米の旅路、よろしくお願いいたします!

さ、出発進行!

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最後に...タケシ犬がチェリーを食べる図をお届けしてお終いにします。さすがタケシ犬。チェリーの甘さをチェックしています。(笑)

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