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2011/08/07

南米の旅路その4/カラナヴィからコロイコへ

出張から戻って早々、やや不安定なパソコンが云うことを聞かなくなりました。色々手は尽くしましたが新しいパソコンを買いました。何はさておき、画像データを救出せねばなりません。丸二日格闘の末、最後はお世話になっているグッドジョブさんのスタッフの古川さんに助けていただき、胸を撫でおろした次第です。

間が空いてしまいましたが、続編でございます。よろしくお願いします!

アグリカブを後にする朝、前日にカッピングした中からどれを買うかをみなで相談しながら、ペドロさんと細かい話を詰めていきます。

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今年から麻袋ではなく通気性のいいポリプロピレンとなり、従来から採用してきたグレインプロ(穀物用 厚手のビニール袋)仕様になります。下の写真がポリプロピレン。

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これがグレインプロ(麻袋の中のビニール袋)

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買付を決めたロットの契約が私たちのバイヤーである丸山さんとペドロさんとの間で交わされ、重要な仕事を終えることができました。

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私たちはこれを持ってカラナヴィでの仕事を全て終え、目指すはアグロ・タケシ農園!コロイコでアグロ・タケシのみなさんと合流のため移動開始です。来るときは夜だったので峠の様子を見ることが出来ませんでしたが、スゴイ道のりを経てカラナヴィにたどり着いたことを実感しました。車中からの撮影でしたのであまりスゴイ感はありませんが....

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今では新しいバイパスが出来てかなり安全になったとのことですが、それでもスリル満点ロードです。 そう思えば思うほど、ペドロさんのところに小規模生産者のみなさんがチェリーを持ち寄り、生産処理が行われ、5時間も6時間もかけて首都ラパスに運ばれ、輸出の手続きがなされることを思うと感慨深いものがあります。

聞いただけではなく足を運んだからこそわかること、感じることがあります。その思いを心に置いてこれからも努力していきます。 そして何よりも強く感じたことは、この道を開いていく人々の努力とそこに払われたであろう多くの命。

3000mから4000mをも越える山あいで岩石にさいなまれたり土砂崩れ見舞われたりと想像を大きく超える苦労があったに違いない。これまで南アメリカ、中央アメリカ、アフリカの一部を回りましたが、どの生産国にも悲しい歴史や開拓の苦労があります。私の住む北海道の開拓とアイヌ先住民族の歴史と重なります。

何はともあれ先住の方々の苦労があってそこ...と、いつも心に置くよう努力しています。元ボリビアはタングステンなどの鉱物発掘のため多くの移民を受け入れました。そこに従事したコロニーの方々によってカラナヴィやコロイコ地方などでコーヒーの生産も行われるようになりました。

そして、このカラナヴィ地方ではコロニーの方々が生産する極小ロットの集まりによって、より優れたロットが作られる動きが盛んになったのも、2003年のマウンテンピークから2004年に開催されたボリビア最初のカップ・オブ・エクセレンスの影響が大きいと思います。

そんな中、今回カッピングした中にとても興味深いロットがいくつかありました。その一つにイリマニというコロニーのロットとその周辺の同じ標高の小規模生産者グループのチェリーをミックスして作ったロットです。 フローラル、トロピカルフルーツやチェリーの香り、いちじくのような酸にどきっとしました。そして、とてもとても甘いんです。30ロットの中でこのコーヒーが私のベストロットで90点を超えました。
※イリマニとはラパスにある標高6,439mのアンデス山脈の東山脈の最高峰。
こういったロットを作るにもこれまでの経験やテロワールの分析のなせる技でしょう。

山道が少し穏やかになりかけコロイコに到着でランチ。川を渡る桟橋は一人ずつわたらねばなりません。揺れるんです。

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このレストランは様々な動物たちと触れ合うことができます。コロイコでセロくん?に会えました。

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間違いました。(笑)

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テナガザルも近寄ってきます。

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ごちそうになったパスタ。おいしくておかわりしました。

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レストランを後にして小一時間、アグロタケシ農園に通ずる道の分岐点でアグロ・タケシのみなさんと合流。

大変お世話になったペドロさん達とはここでお別れです。

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この先にタケシ農園が!
さ、次回はいよいよヤナカチ村のアグロ・タケシ農園の巻き!ではまた!

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