南米の旅路その9/アグロ・タケシ 第2日目その4
この日はとてもいいお天気でしたが、標高2250mから上に進むにつれ徐々に気温が下がり、とても寒かったです。
険しい一本道を荷台に立ち乗りで登っていくのですが、結構きつい(笑)せっかくだから記録として写真にも納めたい....ですが、揺れもスゴイし木の枝が覆い被さってくるのでよけなければなりません。(笑)おまけに手がかじかんで中々撮れませんでした。
既に購入済みの2400mと2600mの農地を見せていただきましたが、激しい揺れのため撮影できませんでした。太陽をたっぷり浴びることが出来る斜面にそれぞれ、20ヘクタールの農園です。整地も済んでおり、いよいよ来年から栽培が始まります。また、このエリアでは、ペーハーを安定させるためカリウムを散布しているとのこと。これまでの経験が活かされ、よりよい土壌を作り上げているようです。では、なんとか撮影が出来た画像をご紹介します!
日本で云う、炭鉱町の佇まい。ここは炭鉱従事者が暮らしを営んでおり、学校もあります。
アンデス山系の美しい雪解け水。この水はオリジナル(最初の農園)の農園の脇を流れる、タケシ川に通じています。
ブリキで囲われているところを通ってタングステンを発掘のため山に入るそうです。位置的にはここから少し下がったところに標高2250mのタケシ農園があります。
オリジナルのタケシ農園に戻りましたところ、あたりはとてもいい匂いに包まれていました。
お昼ご飯は、マウリシオさん特製のパエリアです。大きな銅鍋には魚介類とお野菜がたっぷり。
おいしいパエリアが完成するまでの間、マリアナさんからオリジナルのアグロ・タケシ農園を改めて案内していただきました。
余りにも絶景でしたし、今日でここを後にするので記念写真をぱちぱちと。みんないい笑顔!
日本の梅に似た花が咲いていてきれいでした。この沢の下にはタケシ川が流れています。
オリジナルのタケシ農園にはかつてのインカの遺跡にを通じる道(タケシ)が残されています。それは農地開拓の時、コーヒーの木を植えようと穴を掘ると石に当たり、掘り進むと街道の跡が表れたそうです。また、その時には当時の宝が埋められた穴の痕跡がいくつも見られたそうです。もちろん、宝は発掘されていたとのこと。
ミネラルが豊富な山々に囲まれ、そこで生まれる微小気候(マイクロクライメイト)と豊かな土壌に恵まれながらも、コーヒーの生産には向かないとまで云われた標高2000mを越える高地は、他に類を見ない土壌が存在し、ティピカという品種のマッチングによって誕生したアグロ・タケシ。だからこそ、ハイポテンシャルなコーヒーもたらされたのではないでしょうか。
彼らの信念とたゆまない努力は「人々を目覚めさせる」という現地の言葉通り、素晴らしいボリビアコーヒーが生まれました。
石の層がコーヒーの栽培に好影響を与えています。
今年から多様化する世界のニーズに応えるべく、ゲイシャやジャバの苗も育てはじめ、ゲイシャは青い実をつけていました。彼らの挑戦はまだまだ続きます。
ここはオリジナルのタケシ農園から少し離れたところの谷に面した傾斜地にあります。
このゲイシャの隣には私たちが買い付けたティピカが植えられており、赤い実を称えていました。
タケシ農園でもセロくんこと、タケシ犬?に出会いました。女の子なんです。とてもおてんばですが、非常に人なつっこいんです。私が勝手にセロ!おいで!と云うと、駆け寄ってきてくれました。(笑)
苗床が見えますでしょう。その奥が沢になっていて、上の画像にあるゲイシャやティピカの畑が広がっています。
マウリシオさん特製のパエリア完成!絶景を眺めつつ、いただきます!
今回はここまで!
次回はブラジルへ移動のためラ・パスまでの道中と、アグロ・タケシのオフィスの様子をお伝えします。ではまた!
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