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2011/08/14

ブラジル・グロッタ・サオン・ペドロ

2010年のブラジル・カップ・オブ・エクセレンス1位輝いた、グロッタ・サオン・ペドロ農園は今年の7月の末にお邪魔してきたばかりです。

パティオ(乾燥処理場)が山の谷間に位置しているため、気候条件に大きく左右されることなく、ほぼ一定の環境で乾燥工程が行えるという利点があります。

また、農園はカップ・オブ・エクセレンス入賞農園を望むことが出来る1200mの高地にあります。詳しい現地の様子はシリーズで更新中の「南米の旅路」で追々ご紹介いたします。写真/オーナーのクラウディオ・カリニエロ・ピントさん

ご覧のようにペルガミーノ※の香りを嗅ぐとキャラメルコーンとハチミツの香りがしました。

※コーヒーチェリーの果肉を除去する工程を終えたコーヒー豆はまだ薄い種皮に覆われています。その状態のものをペルガミーノと云います。(パーチメントとも云います)

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ジャスミン、マンダリンオレンジ、ピーチ、ラズベリー、ベルガモットの香り、シルクのような舌触りと奥行きのある味わい、ハチミツやキャラメルの甘さが魅力です。

農園名:グロッタ・サオン・ペドロ/Grota São Pedro

農園主:クラウディオ・カリニエロ・ピント/Cláudio Carneiro Pinto

地域:ミナスジェライス州/Minas Gerais

町:カルモ・デ・ミナス/Carmo de Minas

農園の規模: 60.30ヘクタール

栽培エリア: 25.30ヘクタール

標高:1,200m

生産処理方法:パルプトナチュラル※

品種:イエローブルボン/Yellow Bourbon

【(生産処理呼称)コーヒーチェリーの果肉を除去し、粘液質(ムシラージ)を付着させたままの状態で乾燥させる方式の名称】

ブラジルのコーヒー生産地の中でも最も伝統的なミナス・ジェライス州の南部に位置する、このカルモ・デ・ミナス地区は、首都、リオデジャネイロから北西に約 200kmに位置する、標高1200mから1500mの高い山岳地帯にあります。また、この地区は有数の高品質コーヒーを生産することで知られおり、数多くの入賞農園を輩出しています。

ブラジル南東部にある、リオデジャネイロから北西に約200kmにグロッタ・サオンペドロ農園があります。1988年に購入した当時サオン・ペドロ農園は、主に牛の食糧を栽培する農園でした。その翌年、新しいオーナーよりコーヒー栽培への提案があり、1994年には、 25.3ヘクタールの土地(東京ドーム約6個分の大きさ)に約145,000本のコーヒーの木が植えられました。そして今もなお、コーヒーに特化した栽培 を行っています。

1996年にこの生産者の家族は、ビジネスの多角化を図り、養漁業開発の為に4ヘクタールの土地に幾つかの池を作りました。そして1998年から2003年の期間にも同様のヴィジョンのもと果物の栽培への投資を始めました。柑橘類のフルーツと同様にイチジク、桃、栗、チェリー、ジャブチカバ、グァヴァ、ライチ、バナナ等

生産者のクラウディオ・カリニエロ・ピント氏は、この土地の管理者として、そして兄弟のグラウチオ、ヘルチオ、パオロ・ダリオそしてディマスは共同経営者として、2000年までコーヒー栽培の指揮をとっていました。

彼は、スペシャルティコーヒー栽培で、環境的、社会的な視点に関して議論を行い、経済的にも実行、持続可能な道を選び2001年には、兄弟との仲で好意的な協定を結び、クラウディオが唯一の農園オーナーとなりました。

彼の最初の活動の証が現れたのは、2002年に開催されたカップ・オブ・エクセレンス品評会において、4位を獲得した事でした。そこからは、めざましい結果を次々と残し、2005年、2006年においてはファイナリストになり、さらにブラジル国内で開催されているその他品評会においては3位、次年同品評会に おいて2位を獲得するなど、品質に特化した活動が実を結び、輝かしい結果を残す事となりました。

私たちは、2002年ブラジルカップ・オブ・エクセレンスのチャンピオン、アグア・リンパ農園(クリスチーナ村)を当時の最高価格($12.85)で落札して以来、このカルモ・デ・ミナスにある複数の生産者の方々とのコミュニケーションがはじまり、現在に至っています。カルモ・デ・ミナスは、他に類を見ない自然環境地域で、極めて優れた独特の風味特性のコーヒーが生産されています。マンチケイラ山岳地域は、ミネラル・ウォーターの水源として知られていますが、この水源や緯度と標高、気候や土壌と行った完璧なコンビネーションが、上質なコー ヒーを生み出す重要な要素となっています。

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