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2011/10/30

町内会のコーヒー教室

10月23日(日)、手稲区は新発寒のご町内のコーヒー教室に行ってきました。

あいにくの雨模様です。

では、さっそくですが、ここで一曲!(笑)

ではなく、役員のみなさんと準備開始です。

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教室では、スペシャルティコーヒーの起こりから、横井珈琲が取り組んでいる生産地とのコミュニケーションをお話しさせていただきました。

そして、グループ毎に分かれていつも通りの淹れ方でアニバーサリーブレンドを楽しんでいただきます。その間、フレンチプレスで同じコーヒーを準備。

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32名のご参加でした。

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ご参加は若い方からお年寄りまでの幅広い年齢層です。

生産地のこと、生産者のこと、そして、彼らの想いをお話しさせていただきましたが、コーヒーの淹れ方を含む、How toよりもご興味を示してくださいました。ありがとうございます!

こちらの町内会ではこういった講習会やイベントが盛んとお聞きしました。去年の冬のイベントではなんと800名もの方々が集ったそうです。すごい結束力ですね。

季節柄でしょうか、10月から自治体や小中学校からの教室のご依頼が多くお寄せいただいております。可能な限りご希望通りの内容にて対応させていただいております。

お気軽にご相談くださいね。ではまた!

2011/10/29

インドネシア・マンデリン・アチェ

マンデリンファンのお客様、お待たせいたしました。

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麻袋に描かれているのは、違法取引の広がりと、生息地の激減によって絶滅に向かっている、スマトラ虎。

標高約1400mインドネシア スマトラ島にあるレイク・トバ(トバ湖)より、北西約300kmに位置する、タケンゴン村で生産処理されています。

ビターチョコ、ダークチェリーの風味、スパイシーな後味と、重厚感のある舌触りが魅力です。

2011/10/28

ホンジュラス・カングワル

待ちに待ったホンジュラスが届きました。

私が彼らと出会ったのは、ホンジュラス・カップ・オブ・エクセレンスの品評会を数日後に控えた、2008年5月のこと。

私たちとホンジュラスのコーヒーとの出会いは2004年、ホンジュラスではじめて開催されたカップ・オブ・エクセレンスの品評会に遡ります。

記念すべき初代チャンピオンがグレゴリオさんの畑、エル・ペソー テ農園でした。この時私たちはインターネットオークションで落札をさせていただいたご縁をきっかけに、グレゴリオさんをはじめ多くのホンジュラスの小規模 生産者のみなさんとのコミュニケーションが広がり、毎年素晴らしいコーヒーをお届けできるようになりました。

そして、インディブカ、レンピーラ、コパン、サン・ファン、サンマルコス・デ・カイキン、そして、このカングワルといったカップ・オブ・エクセレンスに入賞経験のある小規模生産者がひしめく地域の生産者の皆様とのコミュニケーションを重ねること5年。

特に今年は素晴らしいロットばかりで、とても感慨く脳裏を駆け巡ります。彼らはこれだけ素晴らしいコーヒーを生産しながらとても貧しく、肥料を買う資金や収穫期におけるワーカーさんに支払う人件費の捻出に常に悩んでいました。私たちはコツコツと肥料の購入資金や豆代の一部前払いの支援に取り組んで来ました。

このカングワルには水道も電気も整備されていない現状を国連も認識しており、今後生産処理設備などの援助が本格化する兆しが見えて来たようですので、更に高品質なコーヒーの生産が期待されます。

その第1弾は、カングワルの小規模生産者の方々のチェリーで作られたロット、カングワルをご紹介いたします。

今年のカングワルはひたすら甘く、とろりとした舌触りが最大の魅力です!

アプリコット、チェリー、ミルクチョコ、温州みかんのような風味、ハチミツのような甘さと、とろりとしたシロップのような舌触りが魅力です。

地域:インティブカ州/Intibucá

小地区:サンファン/San Juan  カングアル村/Cangual

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中央アメリカの中には魅力的で素晴らしいコーヒーがたくさんあります。ですが、このあたりのテロワールにしか見られない、複雑な風味はとても個性的だと思います。

ボリビアのアグロ・タケシをはじめとする高地産のコーヒーは、とても複雑で甘さを伴う酸の質が生まれますが、その多くは寒暖の差が激しくチェリーがゆっくり熟すからなんです。そして、マイクロクライメイトといって土壌やその場所だけに存在する環境によって素晴らしいコーヒーが生産されます。

その条件にぴったりはまるエリアのひとつがこのカングワルだと思います。

しかも、焙煎のポイントもとても幅が広く、特にエスプレッソにしたときの質感やカプチーノにした時のフレーバーはとても魅力的です。

今年も横井力51歳が万感の思いを込め、お届けするカングワルのコーヒーをぜひ、ご賞味ください!よろしくお願いいたします!

カングワルの小規模生産者グループのみなさん  
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yokoi_coffee jam 申込み受付を開始しました!

先日のブログでお知らせした、yokoi_coffee jamの参加申込みを開始いたします!

いつもご愛顧いただいている、お客様はもちろん、札幌の中心部からはちょっと遠くて...お店に行くにも、セミナーに参加するにも機会がないお客様や、はじめての方などなど、お買い物やお出かけのついでにぜひ、お出かけください。
 

イベント概要

◎パブリックカッピングでお好みのコーヒーを見つけていただきいます。

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◎お好みのコーヒーをフレンチプレスで楽しんでいただきます。

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◎コーヒーのお供はガトー・ド・ノポロさんのスイーツです。(画像はイメージです)

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この一年間、行ってきた、フレンチプレスの淹れ方教室、パブリックカッピング、テイスティングセミナー、先日開催したフードペアリングを2時間程度に濃縮した内容です。

皆様とご一緒にコーヒーとケーキをお供に、ご感想やご質問をお聞きしながら、当日、お試しいただくコーヒーの生産地のことや横井珈琲のことなどお話しいたします。

併せまして、コーヒー豆やフレンチプレスの販売も行わせていただきます。

■開催日時

◎11月26日(土)14時から16時(最大2時間半とお考えください)

■開催場所

◎会場:今回はお店を離れROOM11さんをお借りして開催いたします。

ROOM11 art space+cafe
北海道札幌市中央区北3条東5丁目355 Tel 011-208-1010
http://www.room11.in/

■参加費用

◎2,000円(コーヒー、ケーキ代込み)

■定 員

◎20名様

■参加申込みおよび参加費用のお支払い

◎参加申込み/お問い合わせ

 お電話でお申し込みください

  受付:横井珈琲 011-667-1250

  受付時間:火曜日を除く、10時から19時まで

◎お支払い

 当日、会場でお支払いください

■講 師
 
 私、横井がお待ちしております!

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 そして、サポートは、全力焙煎人、佐藤夏子

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どうぞ、よろしくお願いいたします! 

2011/10/26

第1回フードペアリングセミナー 第2部 終わりました! 

10月21日(金)、10月22日(土)の両日とも、無事終了いたしました。

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全力直球ストレートで素晴らしいスイーツを届けてくれた、ガトー・ド・ノポロ、オーナーの梶原さんとのスナップ。

第1部のセミナーがはじまる前の緊張感か私の表情はやや固め。(笑)

両日とも、セミナーがはじまる2時間前、メインのスイーツ、「エキゾチック」のため、最後の仕上げと配達を兼ねて来てくれました。

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当初、ケーキとのペアリングなのでカリブレーション(味の摺り合わせ)は考えていませんでしたが、梶原さんとのやり取りと試作品を試食させていただく中、その重要性を強く感じたので、次の2種類の比較試飲からスタートすることに。

A:グアテマラ・サンペテ

B:グアテマラ・SHB (コマーシャルコーヒー)

どちらがスペシャルティコーヒーかをあまり意識せず、少し時間をかけてテイスティング。

では早速!全力スイーツと両日のペアリングのご感想などをご紹介します!コーヒーはカリブレーションを含め、全てブラインドです。

1.ナッツとキャラメルのタルト

サブレ生地に上からやわらかいキャラメル、クルミ、アーモンド、ヘーゼルナッツがトッピングされたタルトです。

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以下、お気に入りをひとつ選んでいただきました。かっこ内の数字は両日を通し、選ばれたペアリングの累計です。

コスタリカ・ブルマス (3)

ブラジル・サマンバイア・ナチュラル (2)

ブラジル・シティオ・ダ・トーレ  (6)

スタッフとの事前予想では、②のサマンバイアでしたが、一番人気だったのが③のシティオ・サン・ジョゼ。

さて、ここでカリブレーションから少し時間が経過しましたので、どっちがお好みかをお聞きして見ました。お客様からのコメントの概要は以下の通り。

実は液体がまだ熱々だった最初はB(グアテマラSHB)に軍配を上げられる方が割と多かったのです。

◎コーヒーだけならB(グアテマラSHB)と思ったが、A(サンペテ)の方が冷めてからの印象も、スイーツとの相性もよかった

◎香りの強さでBがよい

◎冷めるとBは苦く感じた

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2.パウンドケーキ

南フランスの天然ハチミツ(百花蜜)とサトウキビの甘さとシナモンの程よい香り。ほろっと崩れるプレミアムなパウンドケーキ

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ボリビア・アグロ・タケシ(5)

グアテマラ・サンペテ(3)

ありがとう!the 15th anniversary(3)

④のアグロ・タケシが一番人気で、花のアロマを感じられた方もいました。

パウンドケーキに使用している、天然ハチミツとの相性がより花のようなアロマとの一体感を感じていただけたようです。

さて、これまでのこれまでのアニバーサリーブレンドはケーキを意識して作った経験がありませんでしたが、今回はブレンドを作る前にパウンドケーキが完成していましたので、それに合わせるべくブレンドを作りました。とっても勉強になりました。

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3.エキゾチック/メインのスイーツ

ガラムマサラ、アニス、パンデビス(シナモン・カルダモン・ナツメグ・アニス・ジンジャー・クローブのスパイスをミックス)ビスキー生地とホワイトチョコのムースとフランボワーズを中心に据え、エクアドル産ショコラのムースで包み、スターアニスをトッピング。まさしく、エキゾチックな味わい。

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ホワイトチョコのムース、エクアドルのショコラ、フランボワーズはこんな感じになっています。

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エチオピア・シダモ・ピーベリー (3)

ニカラグア・ラ・グアルパナ (3)

ケニア・ティム (5)

事前の予想では⑦のシダモでしたが、結果は⑨のケニア・ティムでした。
このスイーツは2011年の札幌洋菓子協会の品評会において銅賞を受賞した作品で、作ったのはガトー・ド・ノポロさんのスタッフ、若きパティシエなのだそうです。

とても個性的な味わいで、甘いスパイスやカレーの香辛料を思わせる風味があります。また、フランボワーズの甘酸っぱさ、エクアドル産のショコラとホワイトチョコの甘さが複雑に交差する大作です。

◎食べるところによって素材の強弱があり魅力的
  ※ある時はショコラ、ある時はスパイスなど....

◎複雑で個性的な味わい

◎お店に買いに行きたい

※残念ながら品評会の作品なので非売品です。

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ご感想のまとめ

◎コーヒーとスイーツの相性を意識することで可能性が広がった

◎普段、深く考えたことがなかったけど、少し意識するだけで楽しさが倍増する

◎作り手(スイーツとコーヒー)の思いが溢れていた

◎ブルゴーニュワインとの共通点が多いことがわかりコーヒーの奥深さに触れた

◎スイーツとコーヒーが持つ甘さと酸味の関係と、その変化に驚いた

◎ケーキやコーヒーを買うときの参考になった

◎初対面の方々でもおしいさを通じコミュニケーションが出来たので楽しかった

◎スイーツとコーヒーが今の季節にマッチしていた



今回のセミナーもご参加いただいたみなさまのおかげでとても楽しく、活発なディスカッションを通し、私自身も大変勉強になりました。

そして、全力でぶつかって来てくれたガトー・ド・ノポロの梶原さんとスタッフのみなさんが生み出してくれたスイーツにたくさんのエネルギーをいただくことが出来ました。

試食の時、今回のセミナーで使用するコーヒーは、ほぼ数分間で決めることができました。
それは、このスイーツにはこれとあれことこれ....といった感じですぐにイメージが出来る印象を持っていたからです。

新しいスペシャルティコーヒーの魅力と可能性を発見することができました。今後のセミナーでもこれらをしっかり活かしていけるよう、精いっぱい、全力で取り組んで行きます。

そして、最後に。

セミナーの中でこの10年間経験させてもらったコーヒーのこと、大好きな生産者のことをお伝えさせていただけたことがとても嬉しく、もっともっと生産地や生産者のことを知っていただく機会を増やして行かねばならないと感じました。

コーヒーとスイーツのおいしさはもちろんのこと、その舞台裏(生産地や生産者、作り手)を知っていただくことも私の使命でもあり、最高のよろこびだからです。

両日を通しまして、ご参加いただきました皆様、本当にありがとうございました。


◎第2回フードペアリングのご案内

■①12月9日(金) ②12月10日(土)

■時間:各14:00~16:00

■受講料:3,500円(コーヒー・ケーキ代込み)

■定員:各回5名様

◎第3回テイスティングセミナー

■①11月18日(金) ②11月19日(土)

■時間:各14:00~ 2~3時間

■受講料:3,000円

■定員:各回5名様

◎第5回パブリックカッピング

■11月13日(日)

■時間:①14:00~ ②16:00~

■参加料:無料

◎フレンチプレスの淹れ方教室

■①12月2日(金) ②12月3日(土)

■時間:各14:00~15:00

■受講料:1,000円

■定員:各回5名様

【アニバーサリーケーキ、好評発売中!】

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◎現在お品切れとなっており、次回の入荷は10月27日(木)午後の予定です。(崩れやすいためご来店のみの販売とさせていただきます。ご了承くださいませ。) 


 ◎1個1,995円(ギフト箱入り)コーヒー豆とご一緒に贈りものにもぜひどうぞ!


 ◎定期的に入荷いたしますが、売り切れの場合もございます。お取り置き承ります。スタッフまでご相談ください。

よろしくお願いいたします!

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2011/10/23

第1回フードペアリングセミナー 第1部 終わりました!

朝、いつもよりも1時間も早く目が覚めました。興奮していたんです。

セミナーがはじまるちょうど2時間前。ガトー・ド・ノポロの梶原さんがケーキを届けに来てくれました。彼とそのスタッフが全力で作ってくれた3つのケーキ。

わざわざ来てくれたのは理由があります。

ですが、これを書いてしまうと、明日の第2部のセミナーで愉しんでいただく、ケーキの内容がわかってしまうので、明日のお楽しみに....

そして、生産現場で全力で作ってくれたコーヒー。

全力でスタッフ佐藤が焙煎したコーヒー。

あっという間の2時間。その様子をちょこっと...

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ご参加いただきましたみなさま、愉しいお話しやご感想をたくさん聞かせていただき、本当にありがとうございました!

明日も頑張ります!↓不意打ち撮影された全力焙煎人、佐藤夏子

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2011/10/18

yokoi_coffee jam/予告編

先日のブログでお伝えした、開店15周年のイベントのタイトルが決まりました!

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です。

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Jamという単語を検索すると、多くは音楽(ジャズ演奏)におけるところの即興を指しており、新しいフレーズを探したり、しっくりくるアレンジを見つけたりする作業を指しても使われる。

あるいはまた、懇親のために集まって演奏することや、一緒に練習したりすることを指しても使われる。

とあります。

そこで、この1年間横井珈琲が取り組んで来た、教室やセミナーをひとつのイベントとして、テイスティングやスイーツとのペアリングを通し、スペシャルティコーヒーの魅力を体験していただこうというものです。


■イベント概要

◎パブリックカッピングでお好みのコーヒーを見つけていただきいます。

◎お好みのコーヒーをフレンチプレスで愉しんでいただきます。

◎コーヒーのお供はガトー・ド・ノポロさんのスイーツです。

生産現場のお話しやプチコーヒー教室、プチフードペアリングを一度に愉しんでいただける内容となっております。

コーヒー豆やフレンチプレスの販売も行わせていただきます。


■開催日程

◎11月26日(土)14時から16時

◎会場:今回はお店を離れRoom11さんをお借りして開催いたします。


詳細は追ってお知らせいたします!

どうぞ、よろしくお願いいたします!

2011/10/16

第4回パブリックカッピング終了しました!

今日はアニバーサリーブレンドの発売日とあって、開店早々「ありがとう!15th anniversary」をお買い求めのお客様にお越しくださり、ありがとうございました。

さて、本日も14時からと16時からの2回、飛び入り参加のお客様もあり、愉しく賑やかにカッピングを愉しんでいただくことができました。

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ご家庭で何気なく愉しんでいただいている、一杯のコーヒーにどんな魅力が潜んでいるかを発見していただくことが、このパブリックカッピングの狙いです。より愉しく、より身近に!がテーマです。

5種類用意したコーヒーが熱いときから冷めていく過程において、移り変わっていく風味をキャッチしていただき、お好みのコーヒーを見つけていただくといった寸法です。

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第1部は、カッピング初体験という方が多かったのですが、飲み込みも早く注意深く味を確かめられる姿が印象的でした。

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毎回のことですが、第2部は比較的空いています。ゆっくりマイペースで味見(カッピング)を愉しまれるなら、おすすめは第2部です。

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普段あれこれと気になりつつも、一度に5種類のコーヒーを試飲するのは中々大変ですが、スプーンでひとすくい、カジュアルに「味見」体験。サポートさせていただきましたスタッフもとても勉強になったようです。

今日のサンプル

■ニカラグア・ラ・グアダルパナ

■グアテマラ・サンペテ

■エチオピア・シダモ・ピーベリー

■コスタリカ・ドン・マーヨ

■ありがとう!15th anniversary

今回は概ね平均して、どのコーヒーも評判がよかったですが、その中でも特に人気が高かったのが、エチオピア・ピーベリー、次いでグアテマラ・サンペテという結果でした。

感心したのはきちんとお好みの理由を持たれていたことです。

「最初は酸味が気になったのですが、しばらくすると酸味が気にならなくなり、とても甘く感じたんです。」

「香りがとても複雑でした」

「コーヒーカップで飲むよりも風味がわかりやすかった」などなど...

2回3回とご参加いただいたお客様もお見かけいたしましたが、回を重ねる毎にボキャブラリーが豊富で、プロ顔負けのコメントをたくさんいただきました。

次回は人気投票なんぞ、してみようと思います。

パブリックカッピングを通しまして、ダイレクトにお客様のご感想を聞かせていたくことができ、とても愉しく、そして、たくさんのヒントをいただくことができました。

カッピングスプーンでコーヒーをすすって風味をキャッチするという作業は難しそうに感じるかと思いますが、お好みのコーヒーを見つけることを考えますと、実はそんなに難しことではありません。

カッピングはじめて...という方でもきっと愉しんでいただけると思います。とてもカジュアルな「味見会」ですので、ぜひ、次回のご参加をお待ちしています!

本日、ご参加いただきました皆様、本当にありがとうございました。


次回のパブリックカッピングは、11月13日(日)

第1部:14:00~ 

第2部:16:00~ 

参加料無料です。


そして!

更にまた一歩、スペシャルティコーヒーの魅力に近づけるセミナーは、こちら!↓

■テイスティングセミナー

①11月18日(金) ②11月19日(土)

  時間:各14:00~ 2~3時間

   定員:各回5名様


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2011/10/14

ブラジル・シティオ・ダ・トーレ

カケンジは10月15日(土)で完売になりますので、新しいカルモ・デ・ミナスでミナスのロットは、昨年もご紹介した、お馴染みのシティオ・ダ・トーレです。

農園主のアルヴァーロさんが所有する他の農園が、2005年のカップ・オブ・エクセレンスで5位に入賞しています。

  今年8月訪問した時の様子はこちらからどうぞ!→「南米の旅路その18/カルモ・デ・ミナス2日目 その1

この農園はアルヴァーロさんの妹さんのご主人のマルシオさん、パウロさん、エジソンさんの4人とワーカーさん達で農園を切り盛りしています。

P1250855 右から横井、伊東屋珈琲の伊東さん、農園主アルヴァーロさん、丸山珈琲の丸山さん、パウロさん、マルシオさん

赤リンゴやいちじく、花を思わせる香り、シルクの様なキメ細かい舌触りとシロップのような甘さが魅力です。


農園名:シティオ・ダ・トーレ/Sitio da Torre

農園主:アルヴァーロ・アントニオ・ペレイラ・コイル/Alvaro Antônio Pereira Coli

地域:ミナスジェライス州/Minas Gerais

町:カルモ・デ・ミナス/Carmo de Minas

農園の規模: 30ヘクタール

標高:1,309m

生産処理方法:パルプトナチュラル※/ Pulped Natural

品種:イエローブルボン/Yellow Bourbon

【(生産処理呼称)コーヒーチェリーの果肉を除去し、粘液質(ムシラージ)を付着させたままの状態で乾燥させる方式の名称】

ブラジルのコーヒー生産地の中でも最も伝統的なミナス・ジェライス州の南部に位置する、このカルモ・デ・ミナス地区は、ブラジル最大の都市、サンパウロから340kmほど離れた、標高1200mから1500mの高いマンチケイラ山岳地域地帯にあり、ミネラル・ウォーターの水源としても知られています。

またこの農園は多くのカルモ・デ・ミナス地区優良農園(通称「COE銀座」と呼ばれる一帯)を見渡せる、素晴らしい高台に位置しています。

アルヴァーロさんは、両親よりこの農園を受け継ぎ、1995年にビジネスをスタートさせました。2003年には、パルプトナチュラルと呼ばれる生産処理方法を行うための機械を購入することを決め、収穫前と収穫後にどのようにしたらよいのかを研究しました。

現在、30ヘクタールの農地で1,000俵のコーヒーを生産しています。

自然が、持続可 能なコーヒーにとって必要な、最良のものを与えてくれるため、自然を保護することの必要性を決して忘れず、コーヒー生産のために、持続可能な方法をアルヴァーロさんたちは探し求め続けています。

私たちは、2002年ブラジルカップ・オブ・エクセレンスのチャンピオン、アグア・リンパ農園(クリスチーナ村)を当時の最高価格($12.85)で落札して以来、このカルモ・デ・ミナスにある複数の生産者の方々とのコミュニケーションがはじまり、現在に至っています。

ニカラグア・ラ・グアダルパナ

2011年のカップ・オブ・エクセレンスのロットの第1弾はニカラグアのチャンピオンロットです。

2010年のチャンピオン、エル・エルフェルソと同じ、ヌエバ・セコビアからチャンピオンが生まれました。

このエリアの小さな村、モソンテやディッピルトから多くのチャンピオンロットや上位入賞ロットが輩出されています。ラ・グアダルパナはディッピルトです。

P1270976ご覧の通り、かなり大粒な豆で、マラかトゥという品種です。

ラズベリー、グレープ、パッションフルーツ、ピーチ、ブラックカラント、フローラルといった複雑な香り、厚みと奥行きのある味わいはバナナやのような質感があります。後味のとろりとした甘さの余韻も魅力です。

ぜひ、ご賞味ください。

地区:ヌエヴァ・セゴヴィア県/ Nueva Segovia

小地区:ディピルト(オコタル)、ラス・ヌベス地区/ Dipilto (Ocotal) Las Nubes

農園:ラ・グアダルパナ/ La Guadalupana

農園主:
ナポレオン・テルセロ・ゴメス/ Napoleon  Tercero Gomez

農園:マリア/ María

農園主:ミゲル・アンジェル・マルティネス・モラサン/ Miguel Angel Martinez Morazan 

標高:1,300m

品種:マラカトゥ/Maracatu

生産処理方法:水洗式・天日乾燥/Washed Sun Dry

こ のロットは、生産量が少ないため、ふたつの近隣農園のものを合わせて、ひとつのロットとして品評会に出品し、1位に輝いたロットです。

両農園とも、ヌエヴァ・セゴヴィア県の中心地、県都、オコタルから30km程離れた、ディッピルトのラス・ヌベス地区にあります。

マリア農園のオーナー、ミゲルさんの年間生産量は、わずか4.5トン、ラ・グアダルパナ農園のオーナー、ナポレオンさんの年間生産量は、14.5トンです。

品評会では、国際審査員の平均点が90点以上のロットのみに与えられる称号、「プレジデンシャルアワード」を獲得いたしました。

私がカップ・オブ・エクセレンスの国際審査員としてはじめて参加したのが2007年で、このニカラグアのオコタルで開催された品評会でした。ファイナルラウンドでは審査員全員が94点以上をつけ、ダントツでチャンピオンが決まった瞬間が今も忘れられません。

2011/10/13

ありがとう!the 15th anniversary

たくさんの「ありがとう!」の感謝の気持ちを込め、開店15周年の記念ブレンドをご案内させていただきます。今後ともどうぞ、横井珈琲をよろしくお願い申し上げます。

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コスタリカとグアテマラを軸にアニバーサリーケーキにもぴったりの味わいに仕上げました!

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オレンジ、チェリー、ピーチ、カシスの風味、シロップのような舌触りと黒蜜の甘さが魅力です。バランスばつぐんの自信作です!

中煎り寄りの中深煎りの焙煎度合いですので、スイーツはもちろん、カプチーノやラテにもおすすめです。

【期間限定販売:10月16日(日)〜11月30日(水)】


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【アニバーサリーケーキの販売について】

◎10月22日(土)フードペアリング・セミナー終了後より、発売いたします!(崩れやすいためご来店のみの販売とさせていただきます。どうぞ、ご了承くださいませ。) 

 

◎1個1,995円(ギフト箱入り)コーヒー豆とご一緒に贈りものにもぜひどうぞ!

 

 

◎定期的に入荷いたしますが、売り切れの場合もございます。お取り置きもいたしますのでスタッフまでご相談ください。

 

今後とも横井珈琲をどうぞ、よろしくお願いいたします。

2011/10/11

めんこいからおんぶしてみました

昨日の夜、セロくんをおんぶしてみました。

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彼は地に足が着いていないととても不安なようで、困った顔になります。(笑)

3歳半になりましたので、かなりお利口さんになりました。相変わらずの親ばかぶりです。

今日は定休日なので、15周年からクリスマスまでの一人作戦会議です。また、11月はRoom11さんをお借りして、小さなイベントも企画します。

おかげさまで15周年です。ありがとうございます!

予想以上にアニバーサリーケーキのお問い合わせを多くいただいています。「あ、ガトー・ド・ノポロさんのケーキなんですね....」と仰るファンの方も多いんです。

◎10月22日(土)フードペアリング・セミナー終了後から11月30日(水)までの期間限定発売です!(崩れやすいためご来店のみの販売とさせていただきます。どうぞ、ご了承くださいませ。)


◎1個1,995円(ギフト箱入り)コーヒー豆とご一緒に贈りものにもぜひどうぞ!


◎定期的に入荷いたしますが、売り切れの場合もございます。お取り置きもいたしますのでスタッフまでご相談ください。

では、セロくんの名誉のために(笑)ナイススマイル画像でお別れです。ではまた!

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2011/10/10

Casa Brutus COFFEE BooK 特別編集

去年の12月ではCOFFEE,BAKERY&KITCHENと題した特集号を特別編集されたCOFFEE BooKのお取り寄せガイドのページに掲載いただきました。

前回同様、国内外の最新情報も満載。よろしければぜひ!

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2007年3月に発売された「決定版/おいしいコーヒーの教科書」でもスペシャルティコーヒーにフォーカスされており、この頃からバリスタやWBC(ワールド・バリスタ・チャンピオンシップ)の話題を掲載されるなど、とても充実した内容だったのではないでしょうか。

2011/10/09

ありがとう!the 15th anniversaryに寄せて 

1996年11月7日、ばりばりのコーヒーマニアが脱サラでここ発寒の住宅街に工房横井珈琲の看板を掲げました。

2000年の秋、ITC国連プロジェクトの出会いが大きな転換期となり、スペシャルティコーヒーの勉強をはじめ、全国の仲間(味方塾)と共に、各生産国より直接コーヒーを買い付けるようになって10年経ちました。

今年5月はエルサルバドルのカップ・オブ・エクセレンスに審査員として参加させていただき、7月下旬から8月上旬にかけて、長いお付き合いとなったサマンバイア農園をはじめ、カルモ・デ・ミナスの生産者のみなさん、そして、念願のアグロ・タケシ農園へ買付の旅に出かけてきました。

おかげさまでたくさんのお客様と素晴らしい生産者の皆様との出会いにより、多くのエネルギーをいただくことできました。本当にありがとうございます。

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2008年11月より、念願のサービスドリンクをはじめました。

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たくさんの「ありがとう!」の感謝の気持ちを込め、10月16日(日)より、開店記念ブレンド、「ありがとう!the 15th anniversary」をご案内させていただきます。

【11月30日(水)までの期間限定ブレンド詳細は後日お知らせいたします!


そして!先日お伝えいたしました、15周年の記念のケーキの販売についてお知らせです!

ガトー・ド・ノポロさんから画像が届きましたのでご紹介いたします。色々と検討していただいた結果、梶原シェフ渾身の力作は、パウンドケーキになりました!

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南フランスの天然のハチミツと、さとうきびの甘味とシナモンの程よい香りのホロっつと優しく崩れるプレミアムなパウンドケーキです。

このハチミツは百花蜜といって様々な花から採ったハチミツなので複雑な味わいがあります。

◎10月22日(土)フードペアリング・セミナー終了後より、発売いたします!(崩れやすいためご来店のみの販売とさせていただきます。どうぞ、ご了承くださいませ。)


◎1個1,995円(ギフト箱入り)コーヒー豆とご一緒に贈りものにもぜひどうぞ!


◎定期的に入荷いたしますが、売り切れの場合もございます。お取り置きもいたしますのでスタッフまでご相談ください。

今後とも横井珈琲をどうぞ、よろしくお願いいたします。

2011/10/08

コスタリカ・ドン・マーヨ

去年に引き続き、今年もカップ・オブ・エクセレンスの上位入賞農園がひしめくタラス地区からドン・マーヨが届きました。

ド ン・マーヨとはマイクロミル(小規模生産処理場)の名称です。これまでカップ・オブ・エクセレンスでは輝かしい実績を残されています。

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チェリー、アプリコットの香り、なめらかな舌触り、黒蜜のような甘さが魅力です。

2008年3位入賞、2009年1位に輝きました。また、2011年はこのミルから3ロットも入賞するなど素晴らしいマイクロミルです。

農園主のボニージャさんは8つの農園を所有し、 息子さん、娘さんと共に家族経営をしています。



生産処理場: ドン・マイヨ/Don Mayo

地区:タラス/Tarrazu

小地区:サン・フランシスコ・デ・レオン・コルテス/San Francidco De Leon Cortes

農園主: エクトール・ボニージャ・クルス/Hector Bonilla  Cruz

農園名: サン・フランシスコ/San Francisco

標高: 1,600m〜2,000m

品種: カツーラ・スペシャル・ロット/Catur Special Lot

生産処理: フリィ・ウォッシュト/Fully Washed

 

2011/10/07

グアテマラ・サンペテ

このサンペテをはじめてご紹介したのは2010年1月でした。

世界一美しいといわれるアティトラン湖の周辺の土地は、代々受け継がた豊かな土壌が広がっており、農園と生産処理場は湖を望む傾斜地にあります。

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オレンジ、チェリーの香り、花のニュアンス、メイプルシロップのような甘さ、後味のとろっとした舌触りと、ピーチのような印象が心地よく持続します。


地域:グアテマラ中西部 ソロラ県/Sololá アティトラン/Amatitlan

協同組合:サンペテ/Tzampetey

生産処理方法:水洗式/Washed


さて、私にとってこのサンペテというコーヒーは、とても印象深いエピソードがあります。

2009年の春頃だったと記憶していますが、グアテマラから届いたサンプルの中でとても印象的だったひとつがこのサンペテだったんです。この時はじめてサンペテのコーヒーを知りました。

そして、JBC2009(ジャパン・バリスタ・チャンピオンシップ)で丸山珈琲の中原バリスタが優勝された時、このサンペテの様子をプレゼンされました。

プレゼンは英語でしたので、全てを理解できたわけではありませんでしたが、スペシャルティコーヒーが広く知られていく中、おいしいコーヒーを愉しむ一消費国の私たちには想像すらできない現実がにフォーカスされており、とても印象的で心をぐっと引きつけられる素晴らしいものでした。

買付で2009年1月、サンペテを訪れた際、彼らが抱える問題と厳しい現状のひとつに、生産処理を行うための水路を整える500ドルが捻出できないため、仲買人にコーヒーチェリーを安く買い叩かれる、負のスパイラルを目の当たりにされたわけです。

その時、
「バリスタとして出来るとを....」と心に刻み帰国。

訪問からおよそ9ヶ月後、中原バリスタは見事に優勝を果たされました。

JBCの優勝賞金はその後、サンペテの組合に届けられ、水路が設けられました。

コーヒーの生産国の多くは、私たちが想像する以上にとても貧しいところが多く、収穫期にはコーヒーチェリーを摘むピッカーさんの人件費や肥料さえも買えない生産者が多いのです。

でも、彼らにはコーヒーの生産に恵まれた素晴らしい農地があり、またそこには類い希な素晴らしいコーヒーチェリーが実を結びます。

私たちを愉しませてくれるスペシャルティコーヒーの裏側にはこういったたくさんの厳しい現状や悲しい歴史、国際品評会における入賞セレモニーの華やかさやJBCやWBC(ワールド・バリスタ・チャンピオンシップ)における素晴らしいバリスタのパフォーマンスと感動、そして、何よりも生産者や足繁く生産現場に足を運ぶバイヤーと焙煎人の思いがたくさん詰まっています。

その一つ一を繋げるべく、小さな架け橋を渡す一人であることが何よりもありがたいことなんだ....と、このサンペテの発売準備をさせていただく中に感慨深く思わせていただきました。ではまた!

2011/10/06

プレートが届きました

10月21日(金)と10月22日(土)に行う、第1回目の「フードペアリング」に使う、プレートが届きました。どんなスイーツにも合うようにとシンプルなプレートにしました。

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1960年代、イタリアのローマ近郊で発祥したテーブルウエアで主にホテルやレストランで高いシェアを誇っているそうです。

「シンプルでしっかりしていること」をテーマにharmonicsさんに探していただきました。よし!あとはカトラリーの入荷を待つだけ。

そして、開店15周年の記念にケーキの販売は10月21日(金)とお伝えいたしましたが、10月22日(土)のセミナー修了後とさせていただきますので、ご了承ください。

なお、数に限りがございますので品切れも予想されます。定期的に仕入れますが、ご来店日をお知らせいただけますと、お取り置きさせていただきますのでご相談ください。

詳細は追ってお知らせいたします!

ガトー・ド・ノポロの梶原シェフの渾身の力作を横井珈琲と共にお楽しみくださいね。

◎フードペアリング・セミナー

 10月21日(金)14時から
 10月22日(土)14時から

両日共、現在キャンセル待ちとなっています。

◎次回のフードペアリング・セミナーの日程が決まりました!
  〜テーマ:クリスマスケーキとの相性を探る〜

  12月9日(金)14時から
  12月10日(土)14時から

  受講料他、詳細は追ってお知らせいたします!

2011/10/05

珈琲時間 2011 11月号 Autumn

夏号に引き続き、おすすめビーンズショップガイドのところに掲載いただきました。

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秋号の特集

■秋を深めるブックカフェ

■野山で愉しむ珈琲時間

■美しい日々のもの

これからの季節にぴったりの楽しみ方が満載です。よろしければぜひ!


ボリビア・サン・イグナシオ

ボリビアは「イリマニ」が完売し、「サン・イグナシオ」に変わりました。

ボリビアの首都ラパスは4,000mもある天空都市。カラナヴィはエル・アルト国際空港から車で5時間ほどのところにあります。カラナヴィに続く一本道はとても険しく3000m前後の峠をいくつも超えたところにあります。

このコーヒーはコロニーと云われる集団居住の方々によって集められた複数のチェリーによってロットが作られており、チェリーはタクシーで運ばれてくると云う他の生産国では見られないユニークなスタイルです。

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オレンジ、ピーチ、チェリー、花の印象、甘いスパイスやナッツの香り、なめらかでキメの細かい舌触り、ブラウンシュガーのような甘さが魅力です。

サン・イグナシオとは生産者協同組合の名称で、カラナヴィ地区に組合があります。
2007年のボリビア・カップ・オブ・エクセレンスでは、この組合の方が2位に入賞し、2009年には、同品評会で2名の方が入賞しています。

このコーヒーは複数の生産者のコーヒーチェリーで作られたロットです。

■ボリビア・サン・イグナシオ(マイクロ・ロット)

 ・ラパス県/La Pas

  ・北ユンガス地方/North Yungas

 ・サン・イグナシオ町/San Ignacio

 ・標高1,600m〜1,700m

2011/10/04

SCAJ2011を振り返って その1

カンファレンスが終わり、札幌に戻ると寒くてびっくりしました。出かけるときは汗がにじむほどでしたので。

私たち味方塾の面々はホンジュラスのブースをお手伝いさせていただきました。産地別パブリックカッピングも試飲もとても好評でした。

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ホンジュラスというコーヒーはこれまであまり知られることがありませんでしたが、2004年5月、ホンジュラスではじめてカップ・オブ・エクセレンスの品評会が開催され、初代チャンピオンのエル・ペソーテ(グレゴリオ・マルティネス)の落札を機に、その周辺の小規模生産者とのコミュニケーションも広まりこれまで数多くのコーヒーをご紹介させていただきました。

今年のホンジュラスは品質もさることながら、グレインプロになって鮮度保持も万全です。ご期待くださいね。

カンファレンス2日目にはホンジュラスの大使のお宅にお招きいただき、ホンジュラスの家庭料理を愉しみながら、親交を深めさせていただきました。

日本なのかホンジュラスなのか?と錯覚するくらいとても愉しいひとときを過ごしました。

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ホンジュラスのブースの隣のはACEのブース。その隣の丸山珈琲さんのブースでは試飲に併せてパブリックカッピングも行われていました。

満面の笑みのホゼさんと奥の方には野村店長の姿も...

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今年はその合間を縫って色々な方々とお話しする機会に恵まれました。コーヒーはホント熱い!

2日目はJBCの決勝戦が行われていて、結果は既にご承知の通り、丸山珈琲の鈴木バリスタが昨年に続いて日本チャンピオンに輝き、2位は斎藤バリスタです。

丸山珈琲さんは2009年の中原バリスタの優勝から3年連続の快挙。本当におめでとうございました!

JBCについては、私自身のエピソードも交え、後日アップしたいと思います。

さて、JBCの決勝戦と平行し、会議棟では「BSCA Taste of Harvest 2011 Tokyo」という、カッピングと生産者のプレゼンが主体となったセミナーが行われました。

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コーヒーはBSCA(ブラジル・スペシャルティコーヒー協会)によって選ばれた21ロットをカッピング。うち、6ロットがナチュラル、15ロットがパルプトナチュラルでした。

ディスカッションの後、生産者によるプレゼンがありました。

写真はカルモコーヒーのジャックスがセルトン農園のプレゼンをしているところ。

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最終日はローストマスターズチャンピオンシップに北海道チームの一人として参加。
今年は諸事情があり、現地にでは一人での参加となりましたが、年に一度の焙煎人の晴れ舞台を設けていただける委員会の皆様には感謝です。

◎北海道チームのメンバー◎

 早川コーヒー 早川社長、宮川さん

 岩井珈琲 岩井さん

 そして、私の4名

今回のお題はアタカ通商さんからご提供いただいた「インド豆」。

中々触れる機会がないインドのコーヒーの魅力を引き出すべく繰り返し行われたミーティングとテストローストで勝負豆(提出豆)を準備しました。

結果は4位。(プロ、一般審査ともに4位)惜しくも入賞を逃しましたが、焙煎人同士の情報交換とコミュニケーションはとても勉強になりました。

とかく、焙煎という仕事はある意味自分との戦いでもあり、ややもすると独りよがりになりがちでもあります。また過去においては自ら築いた焙煎スキルを公開し、焙煎人同士、焙煎について論議することはありませんでした。

いわゆる、職人の世界のようなものです。

そういった意味からもこのイベントやローストマスターズ委員会の役割はとても大きいと思います。

来年はより多くの北海道チームのメンバーと共に参加したいです。同業のみなさん、よろしければぜひ一緒にビッグサイトに行きましょう!

さて、審査はプロの海外招待審査員4名のカッピング評価とご一般来場者人気投票で行われました。

一般来場者はアメリカのBUNN社のTriFectaというサイフォンとエアロプレスが融合したようなユニークな抽出機械で抽出したインドコーヒーを飲んで清き一票を投じます。

P1270635 写真手前がルワンダCOEで一緒だったコーヒーリブレのKIMさん、奥がACEのグラントさん。

P1270641 丸山委員長の右隣はカルモコーヒーのジャックスとコスタリカのエクスクルーシブのメナさん。

P1270629 ご覧の通り、多くの一般審査員のみなさんにご参加いただきました。

バックヤードではラッキーアイクレマスさん、UCCさんのサポートメンバーが北海道チームを強力にサポートしてくださいました!ありがとうございました!

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全国から集まったたくさんの焙煎豆はチャンピオンシップ終了後、チャリティ販売されました。大盛況です!

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売上は全額、東日本大震災の被災地に贈られました。
ウエルカムパーティで震災によって本カンファレンスの開催も危ぶまれたとお聞きしましたが、昨年を上回る来場社と出展企業(グループ)があったとのこと。

一杯のコーヒーが色々な意味において貢献でき、大成功だったのではないでしょうか。とても嬉しい結果でした。

このカンファレンスを通し、またひとつ、ふたつ...と生産地へと繋がり、絆を強くなったのではないでしょうか。

そして、日本におけるスペシャルティコーヒーの可能性がまた一回りも二回りも広がっていくことをを強く感じました。

回りたかったブースもたくさんありましたし、日頃からお世話になっている方々や産地の方々にご挨拶出来なかったことが少し心残りではありましたが、来年の再会を胸に秘め、ここから北海道の地で生産者の思いと共に、素晴らしいコーヒーをより多くの方々にお伝えすべく、努力して参ります。

ではまた!

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