ボリビア・オチョ・エストレジャス
今度のボリビアは深煎りでご用意しました。とてもなめらかでキメの細かい舌触りが魅力です。
ボリビアのコーヒーは2003年のマウンテンピークというカップ・オブ・エクセレンスを前年に控えた国際品評会に出されたいくつかのロットを買ったことからはじまりました。
その品評会に参加した丸山さんが帰国直後、成田空港からお電話をいただいた時の話が今でも心耳に残っています。
ボリビアの人は伝統的な柄をあしらったポーチを持っていて、そのポーチは彼らにとってとても大切なものだそうです。
丸山さんが品評会を終えて帰国のためラパスに向かうバスを待っているとき、一人の生産者が丸山さんにそのポーチを差し出したのだそうです。大切にしているものだと理解しつつも、気持ちよくそれを受け取り、バスの中でショルダーの中を見ると生豆のサンプルが入っていたそうです。
その翌年の2004年、リオコロラド、リオグランデ、ジャカランダの3ロットをはじめてご紹介できました。
ボリビアのコーヒーと向き合うと、これらのことをいつも想い出します。当時の日本ではまだまだ知られていない時でしたし、ボリビアコーヒーの可能性を強く感じていましたので、よし!精いっぱいボリビアコーヒーの魅力をお伝えしようと胸を熱くした記憶が鮮やかに蘇ります。その気持ちは今も変わることはありません。
去年8月、丸山珈琲の丸山さん、珈琲屋めいぷるの関口さん、伊東屋珈琲の伊東さんとの買付の旅路で、発売中のマルセリーノ・カタリを含め、満場一致で買付候補に上げたロットの一つです。
カッピングの後のディスカッションで各マイクロロットの説明を受けた時のものです。↑
このコーヒーが生産されているカラナヴィと云う町は、標高4,000mもの天空都市、首都、ラ・パスにある、エル・アルト国際空港から車でおよそ、5時間の悪路と、標高3,000m前後の険しい峠ヶをいくつか越えた一本道の先にあります。
また、多くはコロニーと呼ばれる、集団居住の方々によって集められた複数のコーヒーチェリーによってロットが作られることが多く、コーヒーチェリーはタクシーで運ばれてくると云う他の生産国では見られないユニークなスタイルです。
ビターチョコ、アーモンド、カカオ、キャラメル、ダークチェリーの風味、チョコレートシロップを思わせる舌触り、黒糖のような甘さが長く持続します。
地域:カラナヴィ/Caranavi
農園:オチョ・エストレジャス(8つの星という意味)/8 Estrellas
オーナー:ファン・ティコナ/ Juan Ticona
標高:1,572m
農園面積:10ヘクタール(うち、5ヘクタールが自然保護区)
コーヒー栽培面積:5ヘクタール
栽培品種:レッドカトゥーラとイエローカトゥーラ/Red Caturra Yellow Caturra
収穫期:5月~9月(最盛期は6月~7月)
土壌:粘土質
オーナーのファン・ティコナさんは、33年間コーヒー栽培に従事してきました。農園は、肥沃な土壌の急斜面にあり、カラナヴィの町から30km離れたところにあります。
長年にわたって培われてきた、豊富な知識と経験に基づき、コーヒー栽培を行っています。5人のお子さんがおり、全員コーヒー栽培に従事しています。74歳になった今、環境を保持しながら、持続可能なコーヒーの生産方法を、次の世代に伝えられることを大変誇りに思っていらっしゃいます。
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