エルサルバドル・モンテシオン
久々にエルサルバドルのコーヒーをご案内いたします。
かつて、私たちがこの農園の託児所の建設のお手伝いとして、モンテシオンのコーヒー豆の売上げの5%と当時、オリジナルで作ったシールを販売し、たくさんんのお客様のご協力をいただいた結果、立派な託児所が建設されました。
ピッカーと呼ばれるワーカーさんがコーヒーチェリーを手で摘みます。ほとんどが小さい赤ちゃんを抱えたお母さんです。
手が離れないお子さんをお持ちのお母さんは赤ちゃんを背中におんぶして作業をせざるを得ません。コーヒーの収穫は急斜面でコーヒー木の枝葉があったりと、背中におんぶされた赤ちゃんにとっては危険がいっぱいです。
オーナーのウルティアファミリーのお父様は医師として小さなお子さん達の健康管理を、お母様は長いこと地域ではボランティアとして貢献されています。農園の収益の10%をワーカーさん達や地域の方々に寄付したり、青空学校を開いたりと社会貢献活動を積極的に行っています。
そんな中、お母さん達が安心して作業が出来るようにと学校教育を含めた、託児所の建設を考えていることをお聞きしました。
出産から育児の間、熟練のピッカーさんが仕事が出来ないと暮らしもままなりませんし、農園としてコーヒーの品質の安定も望めなくなります。
こういった社会問題への取り組みがおいしさに直結していきます。そこで私たちも微力ながら応援をさせていただいたわけです。
そのきっかけは、「あの子ども達にクリスマスプレゼントを送ろう!」と色々と考えたあげく、本当にささやかながら、私たちの気持ちとしておよそ12万円を送金したのです。
すると、それはクリスマスプレゼントとしてではなく、子ども達の奨学金として使われており、学校に行くための資金に充てられ、十数人の子ども達が学校に通うことが出来、子ども達やそのお母さん達から感謝の言葉を聞かせていただきました。これは2005年に訪問した時のことです。
こちらでは学校に行くための準備が約8,000円ぐらいで整うのだそうです。日頃、社会貢献と云いましても中々継続して取り組めるものではなく、コーヒーの仕事を通しまして、このようによろこんでいただける小さな貢献が出来ますことは本当にありがたく思います。
2006年からスタートした、「モンテシオン託児所プロジェクト」は2008年の完成をもって完結いたしました。
さて、このモンテシオンはグアテマラの国境付近のアパネカ山の斜面に広がっています。2006年のカップ・オブ・エクセレンスでは22位に入賞しています。
オーナーのリリアナさんは、臨床心理学者でもあり、お父様と共に地域医療に取り組まれ、ウリティアファミリーは、積極的に社会貢献活動を続けられています。
▼リリアナさんとお父様
アプリコットやオレンジの爽やかな風味、ミルクチョコとハチミツの甘さ、スムースな舌触りが魅力です。
農園名:モンテシオン/ Monte Sión
オーナー:リリアナ・エレラ・ウルティア/Liliana Herrera de Urrutia
町: アティキサヤ/Atiquizaya
地区:アウアチャパン/Ahuachapán
標高:1,400m〜1,600m
農園規模:45.15ヘクタール
品種:ブルボン/Bourbon
生産処理:ウォッシュト/Washed
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