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2012/11/30

グアテマラ・ラ・エスペランサ

名産地として、またカップ・オブ・エクセレンスの歴代チャンピオンをはじめ優良農園がひしめく、ウエウエテナンゴ地区から、お馴染みのラ・エスペランサが入荷しました。

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写真はグアテマラ西部のウエウエテナンゴ、サンペドロネクタにある、ペルガミーノ(種皮に覆われたコーヒー豆)保管倉庫。HPの一部にもこの町の様子を撮影したものを使っています。中央アメリカは、日本ではあまり見かけない色合いと配色にいつも目を奪われます。

さて、この農園では、農薬や除草剤などは一切使用しておらず、雑草は、「マチェーテ」と呼ばれる刃物を使用して刈り、虫は、ワナを使用して駆除しています。この方法は、人の手がかかりますが、環境やコーヒーの木にとって最善の方法だと、農園主のアントニオさんは考えています。生産処理場を所有しており、湧水のみを使用して生産処理を行い、パティオで天日乾燥させています。

ダークチョコレート、ブラックカラント、スイートスパイスの風味、濃厚で重量感のあるチョコレートの印象が魅力です。

農園:ラ・エスペランサ/La Esperanza

オーナー:アントニオ・エレラ/Antonio Herrera

県:ウエウエテナンゴ/Huehuetenango 

地域:サン・ペドロ・ネクタ/San Pedoro Necta チチメス/Chichimes

標高:1,500m

農園面積:63ヘクタール

コーヒー栽培面積:54ヘクタール

生産処理:水洗式/Washed

2012/11/29

ブラジル・サン・カルロス・ナチュラル

只今発売中のサマンバイアも素晴らしいナチュラルプロセスのコーヒーを生産する農園として有名ですが、今回はじめてご紹介するサン・カルロスもとても素晴らしいです。去年はじめて農園を訪問しました。

サマンバイアのオーナー、カンブライアさんのご友人のミゲルさんは元弁護士というユニークな経歴を持ち、現在はこの農園のマネージメントを担当されています。

Photo ▲イケメンのミゲルさんは25歳

ブラジルの伝統的なナチュラルプロセスにして、クリーンな味わい、ナッツ、チョコレートの質感が特徴です。また、このあたりでは最も標高が高いエリアで標高1200mを優に越えます。

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ナッツ、チョコ、キャラメルの風味、ミルクチョコレートの甘さ、クリーミーな舌触りが魅力です。

農園名:ファゼンダ・サン・カルロス/Fazenda Sao Carlos

農園主:Miguel Clovis Brugnoli Junior/ミゲル・クロフィス・ブルティノイ・ジュニア

州:ミナス・ジェライス州 /Minas Gerais

地区:スル・デ・ミナス地区/Sulde Minas

町:サント・アントニオ・デ・アンパーロ町/Santo Antônio do Amparo

標高:平均1,200m

2012/11/28

東急ハンズ札幌店様で試飲会を開催いたします!

先日行わせていただきました、参加型イベントに引き続きまして、試飲会をさせていただきます。ぜひ、お立ち寄りくださいませ。お待ちしています!

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■場所:東急ハンズ札幌店 3階 喫茶・バー用品コーナー

■日時:12月9日(日)11:00〜16:00

■コーヒー:クリスマスブレンド他1アイテム

東急ハンズ札幌店様でのコーヒー豆の販売は、今月の3日よりスタートいたしました。実店舗におきましても東急ハンズ様におきましても、今月は、ありがとう!the 16th anniversaryブレンドがダントツの人気でした。

「ありがとう!the 16th anniversary」

カフェ・コパン

コスタリカ・ファラミ

グアテマラ・サンペテ

「ありがとう!the 16th anniversary」実店舗では11月30日(金)で販売終了とさせていただきますが、東急ハンズ札幌店様では、ご好評につき販売期間を12月8日(土)まで延長させていただきます。

そして試飲会当日の12月9日(日)からは、クリスマスブレンドをご案内いたします。皆様のお越しを心よりお待ちしています!

1▲シュトーレンとの相性はもちろん、生クリームや濃厚なチョコレートケーキにも合うよう、華やかさのある深煎りブレンドに仕上げました。

2012/11/26

ケニア・カグンユ

今度のケニアもカラティナと同じ、ニエリ地区のものです。このカグンユは、12月1日(土)から発売開始になります。

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オレンジ、カシス、ジャスミンの風味、きめ細かくなめらかな口当たり、ハチミツのような甘さが魅力です。

地域:中央州/Central ニエリ県/Neyri ムクルウェイニ/Mukurueini

生産処理場:カグンユ/Kaguyu

標高:平均1,500メートル

所属メンバー数:約1,000名

メンバー所有平均農園面積:約0.2ヘクタール/人

平均栽培本数:250本/人

栽培品種:SL28,SL34

生産処理:水洗式・アフリカンベッドを使用した天日乾燥

収穫時期:10月~12月

所属してる小規模生産者は、およそ1,000人、現在はそのうち900名程がカグンユ生産処理場にコーヒーチェリーを持ち込んでいます。

2012/11/24

10月の義援金集計結果のご報告

小さい取り組みではございますが、東日本大震災の復興支援の一助となればと願い、横井珈琲をご愛顧いただいているお客様にもご協力をいただきながら、支援協力をさせていただいております。

当初、1年間継続させていただこうと取り組んで参りましたが、もう少し続けさせていただこうと思います。

◎ 10月分合計:26,097円 2011年3月からの累計:450,081円 ◎

以上を宮城県保健福祉部社会福祉課団体指導班宛てに振り込ませていただきました。

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2012/11/23

横井の冬

キタのダイチも雪が降り、いよいよ寒い冬を迎えます。

春夏秋冬それぞれの表情を感じつつ、季節に合わせて今年最後となる季節のブレンド「横井の冬」をお届けいたします。

Yotei ▲標高1,898mの羊蹄山(写真提供:SPROUTさん)

グアテマラと新着のホンジュラスの小規模生産者のみなさんのスペシャルロットのブレンドです。ミルクで割ってもエスプレッソドリンクでもお楽しみいただけます。

ビターチョコ、ダークチェリー、プラム、ダークチョコの風味、ブラウンシュガーの甘さ、まろやかな口当たり。

2012/11/16

クリスマスブレンド

今回はグアテマラ・ラ・ベイヤのパカマラ(未発売)を深煎りにしたものをブレンドの軸に据え、コスタリカ・シン・リミテスやケニア・カリンガの深煎りを配した贅沢なブレンドです。今年一年を締めくくるブレンドの集大成でもある、クリスマスブレンド、完成しました!

シュトーレンとの相性はもちろん、生クリームや濃厚なチョコレートケーキにも合うよう、華やかさのある深煎りブレンドに仕上げました。

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今年もガトー・ド・ノポロさんのシュトーレンをご用意いたします!11月21日(水)から発売開始いたします。日が経つにつれてフルーツの香りが馴染み味わいが深くなります。クリスマスの日まで少しずつ薄く切ってお愉しみください。こちらはご予約不要ですので、店頭またはインターネットからコーヒー豆とぜひどうぞ。

焼き菓子との詰め合わせのご用意もございますし、焼き菓子のみも11月21日(水)からご予約で承りますので、大切な方への贈りものやご自宅用にもぜひどうぞ。

▼マカロンの6個入りのセットは特別に横井珈琲の豆を使ったものが入っています。

Img_2567▲柚子、ピスターシュー、カシス、横井珈琲、ヘーゼルナッツ、大豆

リンゴとキャラメル、この季節はたまらない組み合わせのパウンドケーキ、キャラメル・ポム。コーヒーとの相性ったらもう...ばつぐんです!ご予約お待ちしています!

P1350425 ▲写真はイメージ:群馬県桐生市の伊東屋珈琲さんにお邪魔したときのものです。

クリスマスブレンドは11月21日(水)から12月25日(火)までの期間限定販売

ビターチョコ、プラム、ダークチェリー、カカオの風味、ブラウンシュガーの甘さと華やかな味わい。

そして、こちらは、開店16周年記念にご用意いたしました限定商品です。贈りものにぜひどうぞ!

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▲麻袋バッグ各種 こちらからどうぞ!

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リユースボトル(単品・アニバーサリーブレンド豆入り・麻袋ケース)

2012/11/15

パナマ・エリダ

今年1月にもご案内しましたが、発売と同時にあっという間に完売となった人気アイテム、パナマ・エリダをご案内いたします。今年は同じ品種で異なるエリアで収穫された三つのプロセス(生産処理方法)の違いによる贅沢な飲み比べをお楽しみいただきます!

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◎フリィウォッシュト・プロセス
コーヒーの果肉を剥がし、粘液質を醗酵させて水で洗い流します。一般的に広く知られている方法です。※販売中の同一処理方法のコーヒー/グアテマラ・サンペ
ピーチやオレンジ、チェリー、アプリコットの風味。シルクのようなキメの細かい質感とブラウンシュガーの甘さ。

◎ハニー・プロセス

コーヒーの果肉を剥がし、粘液質をつけたまま乾燥させる方法
※販売中の同一処理方法のコーヒー/コスタリカ/ファラミブルマスエルバスブラジル・セハード(ブラジルではパルプトナチュラルと呼称)
青リンゴやプラム、ラズベリーの風味。まろやかな口当たりと、ハチミツのような甘さ。

◎ナチュラル・プロセス

コーヒーの果実をそのま乾燥させる方法
※販売中の同一処理方法のコーヒー/ブラジル・サマンバイア
パイナップルやストロベリー、バナナ、グリーンアップル、パッションフルーツなど様々なフルーツを思わせる風味。ブラウンシュガーのような甘さと、とろりとした舌触りが魅力。

農園名: パナマ・エリダ/Panama Elida

地区:チリキ県/Chiriquí

小地区:ボケテ地区 アルト・キエル/Alto Quiel,Boquete

農園主:ラマスタス一家/ Lamastus Family

標高: 1670m〜1900m

品種: レッド・カトゥアイ/Red Catuai

生産処理:フリィウォッシュト/Fully Washed ハニー/Honey ナチュラル/Natural

農園面積:30ヘクタール

コーヒー栽培エリア:30ヘクタール

収穫時期:1月~4月

1918年より、ラマスタス一家によって営まれている、パナマのボケーテ地区にある農園です。中米でもっとも高い火山のひとつ、バル火山の裾野にあります。大変急斜面で、標高1,670〜1,900mにあり、国内でもっとも標高が高い地域に位置しています。ボケーテ地区では寒すぎるためこれ以上の標高ではコーヒーの栽培ができません。パナマの中でも最も高いエリアで栽培されたコーヒーのひとつです。

エリダ農園ではレッドカトゥアイ種を、ウォッシュト、ハニー、ナチュラルの3種類の異なる処理を行っています。これらは全て同じ品種で、同じ農園内の異なるエリアから収穫されたチェリーです。

今回は同品種によるコーヒーで異なる3つのプロセス(生産処理)による飲み比べをお楽しみいただける、飲み比べセットを限定70セットご用意いたしました。

クリーンで甘みある、フリィウォッシュト・プロセス、明るく活き活きとした酸とまろやかな舌触りが魅力のハニー・プロセス、複雑なフレーバーととろりとした舌触りが魅力のナチュラル・プロセス。11月21日(水)発売開始です!ぜひご賞味ください!

2012/11/13

グアテマラ・ラ・ベイヤ・ヴィジャサルチ

ラ・ベイヤ農園は、4世代に渡って受け継がれている農園で、グアテマラシティから車で2時間ほど、北東に進んだ、ラス・ミナス山脈の中心部にあり、森林に囲まれた亜熱帯気候地域にあります。農園までは、街の中心地からさらに、舗装されていない道を2時間程進みます。

オーナーのテオさんとそのお父様は、ともに、グアテマラシティに住んでおり、収穫時期は3時間半から4時間かけて農園に行き、週の数日を農園のゲストハウスで過ごすという生活をされています。

生産処理では、エネルギー、水の節約、そしてコーヒーの廃棄物管理を行っています。たとえば、天日乾燥、水の再利用、排水処理方法、パルプ管理のための虫を使用しての堆肥作りなどです。

具体的な生産処理方法は、再利用水で、チェリーの皮を取り除き、発酵させ、ムスラージを洗い流します。その後水路で比重選別され、きれいな水中に12〜18時間つけおき、最後に天日にて乾燥させ、必要であれば電気乾燥機を使用し乾燥させるという生産工程を行ってます。

以前ご紹介しましたのはブルボン種ですが、今年はまず最初に、コスタリカでお馴染みの品種、ヴィジャサルチをご紹介いたします。この他今年はパカマラも買いましたので、順にご紹介させていただきます。愉しみにお待ちくださいね。

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▲オーナーのテオさん

アプリコット、オレンジ、ピーチ、チェリーの風味、爽やかでキメの細かい舌触り、ハチミツを思わせる甘さが魅力です。

地域:エル・プログレソ県/El Progreso ラス・ミナス山脈/Sierra de las Mountain Ridge

農園:ラ・ベイヤ/La Blla

オーナー:テオドロ・インヘラルド4世/Teodoro Engelhardt

標高:1,600m

コーヒー栽培面積:75ヘクタール

生産処理方法:ウォッシュト(水洗式)/ Washed /屋根付きビニールハウス内のアフリカンベット、あるいはパティオでの乾燥処理

年間降水量:2,500~3,000mm

コーヒー栽培面積:60ヘクタール

農園総面積:200ヘクタール

品種:ビジャサルチ/Villa Sarchí

2012/11/12

東急ハンズ札幌店【参加型イベント】無事終了いたしました!

おかげさまで無事終わらせていただくことができました。

事前アナウンスでは予約は不要ということで店頭ならびに新聞折り込みやTwitterで告知されましたところ、お問い合わせが多く寄せられていることから、急遽、整理券をお配りすることになりました。迎えた当日の寒い朝。開店前から整理券をお求めるため、9名ものお客様が並んでくださいました。ありがとうございました!

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開店早々に第1部、第2部ともに定員(12名)に達しました。

現場に到着して感激したのは、前日の打合せの時の大きなポスター(上の画像)に次ぐ第2弾!はこれです!↓

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素晴らしいテーブルセッティング。ご参加のお客様をお迎えするお気持ちが伝わってきてとても感激いたしました。そして、あっつい生産者のコーヒーのお供にと、ご配慮いただきまして、ガトー・ド・ノポロさんの焼き菓子三点セットをご用意いただきました。

このように、準備万端整えていただいた中に横井のチカラ劇場が始まったのでありました。

90分のセミナー...と云いましても参加型に相応しく、会話形式のいつもの「横井チカラ節」をお聞きいただいた感じです。

もしも....のことを色々と想定し、横井チャンネルとネタを整理整頓して望ませていただきましたが、参加意識が素晴らしく高い方々ばかりでご質問も多く寄せられ、愉しくてあっという間の90分でした。

ご参加いただいたほとんどのお客様が、フレンチプレスも横井珈琲もはじめての方ばかりでしたが、いつもと違うコーヒー、いつもと違う点て方をお愉しみいただけたようでほっとしました。

ペアリングに関してはやはり、あまり意識したことがないと仰るお客様が多かったです。ワインとチーズをはじめご飯に合うおかずにはじまり、お酒のおつまみなどのように、皆さんの日々の得意技をヒントにコーヒーのペアリング(スイーツやパン)にもぜひ、ご活用いただけるように...とアドバイスさせていただきました。

【ご提供順】

グアテマラ・サンペテとフロランタン

コスタリカ・ファラミとパイナップルのパウンドケーキ

「ありがとう!the 16th anniversary」とショコラ

いつもそうなのですが、コーヒーをお出しするときよりも、焼き菓子やパンが並ぶと皆さんの笑顔が頂点に達します。(笑)

どれも本当にご好評いただくことができましたが、「ありがとう!」とショコラのペアリングに人気が集中しました。

たくさんの方々のおかげさまを持ちまして、はじめての参加型セミナーを無事終えることが出来ました。皆様、本当にありがとうございました!

12月も東急ハンズさんの同じく3階フロアにお邪魔させていただき、、「試飲会」をさせていただくことになりました。東急ハンズさんや横井珈琲のTwitter、ブログやホームページにてお知らせいたしますので、よろしくお願いいたします!

2012/11/10

東急ハンズ札幌店【参加型イベント】 明日はよろしくお願いいたします!

11月3日より、東急ハンズさんで横井珈琲の豆をご購入いただけるようになりました。

只今、スペシャルティコーヒーのイベントを開催中で、つい先日は丸山珈琲さんの阪本さんによるセミナーが開催され、立ち見が出るほどの盛況ぶりだったそうです。

で、11月27日(火)まで特設コーナーにおきまして、丸山珈琲さんの豆と共に、横井珈琲の豆が並んでいます。現在置いていただいているコーヒーは次の4種類です。

コスタリカ・ファラミ

グアテマラ・サンペテ

「ありがとう!the 16th anniversary」

◎カフェ・コパン

発寒まではちょっと遠くて....というお客様、東急ハンズさんの3階にてお買い求めいただけますと幸いです。

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そして!明日はついに横井のチカラの出番でございます。本日最後の打合せに参りましたところ、バックヤードにあったポスターを見てびっくらこきました。東急ハンズさん、立派なポスターありがとうございます!

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■場所:東急ハンズ札幌店 3階 喫茶・バー用品コーナー
■日時:11月11日(日)
①11:00~12:30
②14:00~15:30
③16:00~17:30
■参加費:無料
■参加人数:各回6名
■内容
・フレンチプレスを使ったコーヒーの飲み比べ
・フレンチプレスの使い方
・パンやスイーツとのペアリングのコツなど…
                       

ご参加いただいたお客様には、16周年記念ブレンド、「ありがとう!the 16th anniversary」を差し上げます! ぜひ、お出かけください!お待ちしています!

そして、サプライズです!当日のペアリングの焼き菓子はガトー・ド・ノポロさんに特別にご用意いただけることになりました。どうぞ、お楽しみに。

事前予約は承りませんが、お問い合わせが多く寄せられていることから、明日の開店と同時に、整理券をお配りするそうです。営業中は3階で整理券を配りしておりますので、スタッフの方にお尋ねください。

席が埋まっていても会場では試飲もできますので、ぜひ、たくさんの方々に横井力が熱く思いを寄せるコーヒー生産国の方々の素晴らしいコーヒーを愉しんでいただきたいので、どうぞお気軽にお立ち寄りください!(お土産珈琲は当たらないかもしれませんが・・・)

おいしいコーヒーをご用意して皆様のご来店をお待ちしています。どうぞ、よろしくお願いいたします。

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コスタリカ・シン・リミテス

コスタリカの首都サン・ホセより、ニカラグア国境に向けて30km北西に進んだ先にある、ナランホという町にシン・リミテスがあります。

コーヒーチェリーの果肉を剥ぐとコーヒー豆は粘液質に覆われています、乾燥処理の段階で、その粘液質(コスタリカではハニーと呼称)をつけたまま、アフリカンベッドと呼ばれる目の細かい風通しのよい網棚の上で乾燥させます。

粘液質を取り除く割合(あるいは全く取り除かない)によって、味に違いが生まれています。除去率をどのくらいの割合にするのか決定するにも、豊かな経験と高い技術が必要となります。

P1300459_3 ▲手に付くほど糖分を含んでいて、甘い香りがするハニープロセスのコーヒー。

2006年の春、買付に現地に赴いた丸山珈琲の丸山さんがコスタリカで素晴らしいコーヒーに出会った...とお聞きし、その数ヶ月後、横井珈琲にシン・リミテスが届いて以来、毎年のことですが、襟元を正す思いでその年の最初の焙煎をさせていただいてます。

シン・リミテスの数々のエピソードは、丸山珈琲の丸山さんの著書、「コーヒーの扉をひらこう」に詳しく書かれていますので、ぜひ、ご覧ください。

みなさんもよくご存知のマイクロミルのエルバスは、このシン・リミテスの隣りなのです。ですが、それぞれが持つ異なる風味が生まれることを知り、シン・リミテスはコスタリカのマイクロミルの魅力に惹かれていくきっかけになりました。

そして、もう一つ。

私が心から尊敬する丸山珈琲の中原バリスタが2010年ワールド・バリスタ・チャンピオンシップ(WBC)、ロンドン大会でハイメさんのコーヒーを使用されたこと、翌年は丸山珈琲の鈴木バリスタもハイメさんのコーヒーを使い、素晴らしいシグネチャードリンクをもって2011年のWBC、コロンビア大会で5位入賞されたこと、更に今年は、トーニョさんのコーヒー、エルバス・ゲイシャを使い、井崎バリスタがJBCチャンピオンに輝きました。

私にとってたくさんの思いが一杯に詰まった、特別なコーヒーなのです。今年3月、念願叶って、ハイメさんにお会いできました。鋭く隙のない眼光と鍛え抜かれたカラダはまるでアスリートのようでした。

Sin=無い、Limites=限界...シン・リミテスは限界がないという意味です。今年も素晴らしいハイメさんのコーヒーを多くの方々に愉しんでいただきたい気持ちでいっぱいです。

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焙煎度合いは去年と同じく中煎りよりも少し、ほんの少しだけ深く仕上げた中煎りです。

プラム、ピーチ、ハチミツ、アプリコットの風味。シルクを思わせるきめ細かい舌触り、複雑で豊に広がるチョコや黒蜜のような甘さが魅力です。

小規模生産処理場(マイクロミル):シン・リミテス/Sin Limites

地域:ウエストバリー/West Valley 小地区:ナランホ/Naranjo   ラウルデス/Lourdes   

オーナー:ホセ・ハイメ・カルデナス
/José Jaime Cardenas マイベル・カルデナス/Maribel Cardenas (ご夫妻)

標高:1,600m

生産処理方法:ハニープロセス(チェリーの皮をむくと、種子の周りについているムスラージと呼ばれる粘液質をつけたまま、乾燥させる生産処理方法)

品種:ビジャサルチ/
Villa Sarchí

カップ・オブ・エクセレンス:2008年2位、2011年26位

2012/11/09

第5回SCAJローストマスターズリトリート

SCAA(アメリカ・スペシャルティコーヒー協会)では「ロースターズギルド」という合宿が行われていますが、日本では「ローストマスターズリトリート」として、焙煎技術を磨き合い、普段中々機会がない焙煎人同士の横の繋がりを持ち情報交換を行える大変貴重な場でもあります。

日本での記念すべき第1回目は2008年11月、丸山珈琲さんの小諸店の一部をお借りし行われました。

当時のローストマスターズ委員会の委員長の丸山さんより、「ここにお集まりになられたみなさんは後に伝説の40名になるかも知れません。(笑)」とのご挨拶がとても印象的でした。

今から5年前の様子は自分のブログながら息を止めて一気に読みました。とても懐かしかったです。よろしければ、こちらからどうぞ。(4話にもわたって書いていました)

第2回目も同じく丸山珈琲さんで行われまして、第3回からは八王子(八王子セミナーハウス)に場所を移し、今年で5回目の節目となる開催は10月28日(日)〜31日(水)3泊4日のスケジュールで行われました。

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これまで様々なテーマを元に取り組んできたリトリートも今年は、JCRC(ジャパンローストコーヒーローストチャレンジ2012)の全国大会の決勝戦も同時開催(進行)され盛りだくさんの内容です。

いわゆる個人戦がJCRC(ジャパンローストコーヒーローストチャレンジ)です。予選を通過した12名の焙煎人が集い戦いが繰り広げられました。

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競技内容は大きく3つのカテゴリーに分けられ、総合得点で競われます。①生豆の分析(グレーディング)とサンプルロースト ②焙煎計画書の作成 ③大会用に準備された焙煎機を使用して(制限時間1時間内)焙煎豆を提出するものです。

団体戦として、全国から集まった焙煎人達もこの大会の趣旨に添う形で進められました。

私たちのグループは偶然にも九州方面と北海道という日本の両端からの参加者に二分されていたことからチーム名は「ハジッ子ロースターズ」に決まりました。

キャプテンは開業準備中の轡田さん、(株)サザコーヒーの黒澤さん(JCRCでは5位入賞)、極東ファディ(株)の堺さん、南阿蘇珈琲の田中さん、小川珈琲(株)の野尻さん(JCRCでは惜しくも2位)、九州ダートコーヒー(株)の匹田さん、そして、横井の7名です。

①生豆の分析(グレーディング)普段日常では馴染みのない作業なのでしっかり講習を受けてから行いました。

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サンプルロースト

ここで用意された生豆の品質や風味特性をキャッチし、本焙煎ではその再現性を高めるべく焙煎を突き詰めて行きます。ここで今回用意された、エルサルバドル、ケニア、グアテマラの中から提出するコーヒーを決め、焙煎計画書を立てていきます。私たちはグアテマラに決めました。

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スポンサー様からご用意いただきました、焙煎機でひたすらテストローストを繰り返し、ひたすらカッピングを繰り返しながら提出する豆を絞り込んで行きます。

焙煎機のスポンサー様(順不同)

◎DKSHジャパン(株)様/プロバット 5kg

◎(株)ディーシーエス様/ローリング スマート ロースター 35kg

◎(株)ノーザンコマーシャル様/ギーセン 2kg

◎ビューラー(株)様/ペトロンチーノ 8kg

◎(株)富士珈機様/ディスカバリー サンプルロースター

P1360032 ▲スマートロースターでエアーロースト中(笑)

P1360022 ▲ギーセンとノーザンコマーシャル社長、清水さん

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P1350923 ▲ペトロンチーニ

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P1350983 ▲ど、どうも初めまして...と、こんな場面も...

P1350975 ▲調子はどう?やぁ〜そっすねぇ〜...情報交換は続く!

そして、この日の夜は来年の世界大会に出場する日本代表が発表になりました!

P1360037 ▲JCRCのトロフィー!

栄えある第1回目のチャンピオンは、豆香洞コーヒーの後藤直樹さん(真ん中)、第2位は小川珈琲(株)の野尻浩彦さん(右)、3位はキタのダイチ(北海道)の丸美珈琲(有)の後藤栄二郎さん(左)、他の入賞者の方々はこちらからどうぞ。おめでとうございました!

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結果発表は大変大変盛り上がりました。

後藤直樹さんにおかれましては、来年6月フランス、ニースで開催される「The Coffee Roasting Challenge 2013」(世界大会)に参加されます。日本代表として頑張っていただきたいと思います。ぜひ応援をよろしくお願いいたします。

リトリートは焙煎機をはじめ、生豆のスポンサー様があってのイベントであります。毎年のことながら本当にありがとうございます。

またこの企画と運営に当たられました多くの方々のおかげさまを持ちまして、大変意義ある新しい一歩を踏み出すことが出来たように思いますし、はじめて参加された若きロースターの方々の参加がとても多かったこともあり、大成功だったのではないでしょうか。

また、若い方々から「よ、横井さん...ですよね....」とお声かけをいただき、色々とおしゃべりできて愉しかったですし、刺激になりました。ありがとうございました!またぜひ、コーヒーのある場所で再会できますことを愉しみにしています!

私は最初から参加させていただいてますが、わずか5年で焙煎はもちろん、スペシャルティコーヒーを取り巻く環境や情報の変化は著しいものを強く感じました。

かつてはヒミツとされてきた焙煎のノウハウがSCAJの発足から各委員会によって拓かれ、証され、広がりを見せていくことはとても素晴らしいことです。

微力ながら今後ともその一端を担わせていただくべく、スペシャルティコーヒーの魅力をコツコツとお伝えできればと考えています。

さて、団体戦におきまして私たち、ハジッ子ロースターズは、最下位という残念な結果に終わりましたが、素晴らしいチームワークだったと思いますし、個人戦(JCRC)入賞者が2名もの私たちのチームから輩出されましたこともとても嬉しく思いました。

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〆の画像は我ら、ハジッ子ロースターズ一番のナイススマイル賞は小川珈琲さんの野尻さん。そしてナイスピース賞はDCSさんの薬丸さんです。

ニッポンのコーヒーますますおいしく、愉しくなりますよ...どうぞ引き続き応援よろしくお願いいたします!ではまた!

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2012/11/07

コスタリカ・ラ・リア1900

今年のカップ・オブ・エクセレンスでは、ルイスさんが所有する5つの農園のうちのひとつ、「ドラゴン農園」が2位に入賞しました。2011年は5位、2008年には9位入賞。

セレモニーはとてもとても感動的で素晴らしいものでした。その様子はこちらをぜひ、ご覧ください。

お付き合いは今から5年前に遡ります。オーナーのルイスさんはセレモニーを前に一緒に参加した、丸山珈琲の中原さんと私を前に、こう切り出されました。

「Kentaroが自分たちのマイクロロットを10袋買ってくれたことをフランシスコから電話をもらった時の感激は今も忘れない。この関係は私たちの息子の時代にも受け継いでいきたいし、毎年、Kentaro達が私のミルに来てくれ、みんなを自宅に招くことが私たち家族のよろこびである」と、涙を湛えて話してくださいました。

私たちの思いとルイスさん達の思いはひとつなのだということを実感できた瞬間でした。

ビジネス(取引)ですので当たり前と云えば当たり前ですが、それだけではなく、生産者も私たちもその間を取り持ってくれるインポーターやコーディネーターの方々にも「よかった」とお互いを感謝の気持ちでよろこびあえる関係を築かせていただけたことが何より嬉しいことです。

P1330076_5▲今年5月、コスタリカ・カップ・オブ・エクセレンス2位入賞のセレモニー会場にて

ルイスさんにはじめてお会いしたのは今年3月の買付の旅路の時でした。

P1030495 ▲左から丸山珈琲の丸山さん、私、ルイスさん、お母様、弟のオスカーさん、スギコーヒーの杉浦さん

私たちが毎年このルイスさんのマイクロミル(生産処理場)を訪問することをとてもよろこんでくださっています。ルイスさんの子ども達や私たちの子ども達を含む後継者にもこの関係が継承されていくことを願っている...と話してくれました。

そして、今年のSCAJカンファレンスでは今年3度目の再会。味方塾のみんなともコミュニケーションができ一緒にルイスさんのコーヒーのカッピングを愉しみました。

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ラズベリー、オレンジ、フローラル、カシス、ピーチ、マスカットの風味、シルクのような舌触り、黒糖を思わせる甘さ、複雑で透明感のある酸の質が魅力です。

農園主:ルイス・アルベルト・モンヘ/Luis Alberto Monge

地域:サンタ・ローサ・デ・レオン・コルテス/Santa Rosa de Leon Cortes

地区:タラス/Tarrazu

マイクロミル(小規模生産処理場):ラ ・リア/La Lia

標高:1,950m

品種:カトゥラ/Caturra

産処理:フリィ・ウォッシュト/Fully Washed※正確には、ムスラージを10%残して生産処理を行っている

乾燥処理:アフリカンベッド/African Bed

ルイスさんが所有する農園の中で、最も標高の高い1900メートル付近にあるのが、この「ラ・リア1900」という名の農園です。同じ生産者、同じマイクロミルからのコーヒーでも、農園がある環境、土壌、気候など、「テロワール」と言われる、細かい環境条件、特性がコーヒー栽培に与えた影響による、コーヒーの違いを、今後ご紹介予定のロットと合わせてお楽しみください。

2012/11/06

親子カフェのお手伝いをさせていただきました!

もう10日ほど経ってしまいましたが、とても素敵なイベントでしたのでご紹介させていただきます。

子育ての合間のほんの少しの時間、託児設備も万全な中で様々なセミナーを愉しむことができる、ママナビさんとインターデコハウスさんのコラボイベント、「親子カフェ」のお手伝いをさせていただきました。

~秋の稔りとおいしいコーヒーでペアリングを楽しもう!~と、題し、コーヒーとパン、スイーツのペアリングをお楽しみいただきました。

第1部は会場となったインターデコハウスさんのすぐそばにある、DONGURIさんの天然酵母のパン(ドライフルーツ、ナッツ、チーズ)、第2部はガトー・ド・ノポロさんのパン・デピス、特性の洋なしのタルト。コーヒーはルワンダ・API・ムションイありがとう!the 16th anniversaryとのペアリングを愉しんでいただきました。

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▲写真はありがとう!the 16th anniversaryパン・デピス

この日は素晴らしい秋晴れに恵まれまして、素敵なヨーロッパテイストのモデルルームはやわらかな日差しが差し込みとても心地よかったです。

ほとんどのお客様が横井珈琲もフレンチプレスも初体験。

普段から色々と親しまれているパンやスイーツをお供にコーヒーとのペアリングの関係を通し、はじめてのスペシャルティコーヒーをお楽しみいただけたようで何よりでした。

インターデコハウスさんのブログに当日の様子がアップされています。

ご参加いただきました皆様ありがとうございました。また、このイベントの機会をいただきました、マミープロの阿部社長、インターデコハウスの榊マネージャー、ありがとうございました。

さて、今後のセミナー関係ですが、今のところですが、来年1月下旬から2月上旬頃には、5回目のyokoi_coffee jamを開催を予定しています。

テーマは2度目のテーマになりますが、チョコレートとスペシャルティコーヒーとの関係を探りたいと思います。愉しみにご案内をお待ちくださいませ!

ブラジル・サン・ベネディート

ラジルのコーヒー生産地の中でも最も伝統的なミナス・ジェライス州の南部に位置する、カルモ・デ・ミナス地区は、ブラジル最大の都市、サンパ ウロから340kmほど離れた、標高1200mから1500mの高いマンチケイラ山岳地域地帯にあり、ミネラル・ウォーターの水源としても知られています。

このコーヒーは過去に何度かご紹介してます。つい先日はピーベリーの豆をご紹介しましたので、ご記憶がある方もおありかと思います。

また、複数回カップ・オブ・エクセレンスに入賞(2005年に2位、2008年7位)している、優良農園のひとつです。

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ナッツ、アプリコット、いちじくの風味、ハチミツのような甘さとなめらかな後味が魅力です。

農園名:サン・ベネディート/ Fazenda São Benedito

農園主:アントニオ・ジョゼ・ジュンケイラ・ヴィリィエラ/António José Junqueira Villela

地域:ミナスジェライス州/Minas Gerais

町:カルモ・デ・ミナス/Carmo de Minas

標高:1,200m

生産処理方法:※パルプトナチュラル/ Pulped Natural  パティオで天日乾燥

品種:イエローブルボン/Yellow Bourbon

【(生産処理呼称)コーヒーチェリーの果肉を除去し、粘液質(ムシラージ)を付着させたままの状態で乾燥させる方式の名称】

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