ブラジル・セハード
ブラジルのコーヒー生産地の中でも最も伝統的なミナス・ジェライス州の南部に位置する、このカルモ・デ・ミナス地区は、ブラジル最大の都市、サンパウロから 340kmほど離れた、標高1200mから1500mの高いマンチケイラ山岳地域地帯にあり、ミネラル・ウォーターの水源としても知られています。
去年はちょうどこの地においてセルトン・グループ(家族)がコーヒーの栽培をはじめ100年という節目を迎えました。かつてカルモ・デ・ミナスでは、ほとんどがナチュラル製法のコーヒーが主流でしたが、標高1000mを越えるマイクロクライメイト(微小気候)を活かし、2001年のカップ・オブ・エクセレンスで上位入賞ロットを輩出すると、その翌年の2002年にはアグア・リンパⅠがチャンピオンに輝きました。私たちは、はじめてチャンピオンロットの落札に成功しました。このアグア・リンパこそ、ブラジルコーヒーの生産処理革命(パルプトナチュラル)として世界中に知れ渡るきっかけとなりました。
加えてこの地域のコーヒーが見出されるきっかけにもなった「カップ・オブ・エクセレンス」という国際品評会プログラムの素晴らしさが広まるきっかけにもなりました。セハードは複数回、入賞を果たしている優良農園です。また、この農園は私たちが、コーヒーの買付でお世話になっている、カルモコーヒーズのルイス・パウロさんのお母様の農園でもあります。
▲カルモコーヒーズのルイス・パウロさん
アプリコット、チェリー、お花のような香り、ハチミツやキャラメルの甘さ、なめらかな舌触り。
農園名:ブラジル・セハード/Fazenda do Serrado
オーナー:マリア・ホジェリア・コスタ・ぺレイラ/Maria Rogéria Costa Pereira
州:ミナスジェライス州/Minas Gerais
地区:カルモ・デ・ミナス/Carmo de Minas
標高:約1,200m
品種:イエロー・ブルボン/Yellow Boubon
生産処理方法:パルプト・ナチュラル/Pulped Natural
※パルプト・ナチュラルとは、コーヒーチェリーの果肉を除去し、粘液質(ムシラージ)を付着させたままの状態で乾燥させる方法です。
ここ周辺はブラジルのコーヒーを栽培出来るエリアの中でも標高の高い地域で、標高1,200mから1,500mの山岳地帯にあります。この周辺地域では、カップ・オブ・エクセレンス複数回入賞経験のある農園が多数存在しています。この品評会がきっかっけとなり、このカルモ・デ・ミナスという素晴らしいコーヒーを安定的に作り出す地域が見いだされました。これまでたくさんの生産者の方々とコミュニケーションを重ね、毎年皆様に数多くのカルモ・デ・ミナスのコーヒーをご紹介してきました。お付き合いは今年で12年目を迎えます。この地区の生産者の方々はマイクロクライメイト、木の健康状態、プロセス、品種、土壌、日照条件など品質の追求の為にさまざまな研究、取り組みをし、皆様もご存知の通り数々の素晴らしいコーヒーを生み出してくれます。
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