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2013/05/08

ブルンディ・ンパンガ

ブルンディのコーヒーは1999年、ITC国連プロジェクトではじめてその存在を知り、豊かなボディと甘さ、様々なフルーツを彷彿とさせる香りと豊かな酸の質に魅了され以来、ずーっと気になっていました。その当時のコーヒーは「ブルンディ・ンゴマ」という名称でした。後でわかったことなのですが、この「ンゴマ」とは粒の大きさを表すそうで、コロンビアの「スプレモ」とか、ブラジルの「サントスNO2」のように、スクリーンサイズを指すそうです。

さて、2010年、ルワンダのCOEに参加した時、ブルンディからナショナルカッパーや関係者の方々も参加しており、翌年、プレ開催があることを知り、胸が高まりました。そして、丸山珈琲の丸山さんがその「プリスティージ・カップ」に参加されたことがご縁で、プレ開催時の上位を占めたカヤンザ県のウォッシング・ステーションのロットのはじめての買付が叶いました。

そして、2012年、第1回目のCOEは、丸山さん、スギコーヒーロースティングの杉浦さんが参加され、オークションではおかげさまで1位を落札することに成功しました。そして、このご縁には、当時の丸山さんのツイートにもありましたとおり、次のようなドラマがあったのでした。

ステーションのオーナー、ビラベレエさんの従兄弟、ジニーンさんが偶然同じ飛行機でプリスティージ・カップで落札したMaruyamaという名前を覚えていて、 丸山さんに声をかけられた....という、素敵なエピソードからはじまりました。

ジニーンさんは87年にアメリカに留学、その後ブルンディで大虐殺が起き、
叔父さんが殺され、ビラベレエさんとも音信不通になりました。その後、彼女はアメリカとヨーロッパで国際開発援助関連の仕事に関わり、 数年前に久し振りにブルンディに開発援助のプロジェクトで戻ってきたところ、 もう死んでいると思っていたビラベレエさんに再会でき、ンパンガ・ウォッシングステーションのオーナーになって活躍している姿を見て、彼女は本当に誇りに思ったそうです。 今、彼女はアメリカのサンディエゴに住んでいますが、彼のことをとても応援しています。 ビラベレエさんは、英語が話せないので今回の訪問中、ずっと彼女が通訳してくれました。Mpangaとは村の名称でもあり、処理場の名称でもあります


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▲左:ジニーンさん 右:ビラベレエさん

カシス、プルーンの風味、ラズベリーを思わせる酸の質
、とろりとした舌触りと、ブラウンシュガーの甘さが魅力です


県:カヤンザ/Kayanza


村:ンパンガ/Mpanga

生産処理場:ンパンガ・ウォッシングステーション/Mpanga Washing Station
※38の農家のチェリーによってロットが作られています

オーナー:Birabfreye Jean Clement/ビラベレエ・ジーン・クレイメント

標高:1,703m

品種:ブルボン/Bourbon


生産処理:フリィ・ウォッシュト/Fully Washed


以上、多くの情報は、「スギコーヒーロースティング@マナブ社長のブログ」を参考にさせていただきました。ぜひ、ご覧くださいませ。

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