コスタリカ・ブルマス
今年の新豆のご案内第1弾はコスタリカのブルマスです。このコーヒーは、コスタリカのマイクロミルの中でも、とても長いお付き合いになります。はじめてご紹介したのが、2002年に開催された「コセチャ・デ・オロ」という品評会で優勝した後、オークションで落札に成功したコーヒーでした。
農学博士として、これまでコスタリカコーヒーの品質向上(ハニー・プロセス)に多大な貢献をされており、また、多くの方々にその情報や研究結果を惜しみなく伝え広めてこられました。コスタリカのマイクロミルにおいてはなくてはならない存在です。
2012年に開催された、コスタリカ・カップ・オブ・エクセレンスでの優勝は、とても多くの生産者や関係者が感涙にむせぶ、感動的なセレモニーでした。
コスタリカのマイクロミルでは様々な品質向上策の取り組みがとても盛んです。品種、生産地区、標高、マイクロクライメイト(微小気候)は酸味の質感に与える影響が大きいと云われています。また、コーヒーチェリーから生豆を取り出す方法によって、甘みや口に含んだときの質感に与える影響が大きいことも、これまでの経験や様々な研究結果からわかってきました。
その土地の環境ならではの素晴らしいコーヒーがブルマスのあるセントラルバリー、ウエストバリー、タラスの三つの地区に素晴らしいマイクロミルが点在しており、2000年には11しかなかったマイクロミルが現在では150を超えるに至っており、今なお増え続けています。
▲ブルマス マイクロミルのエル・セントロ農園
さて、今年はこれまでご紹介してきた、イエロー・ハニー・プロセスに変わり、レッド・ハニー・プロセスのロットになりました。
コーヒー豆の周りについている「ムスラージ」と呼ばれる粘液質(糖分を含み、甘い)を一定の割合つけたまま乾燥をさせる生産処理方法です。粘液質を取り除く割合(あるいは全く取り除かない)によって、味に違いが生まれています。除去率をどの割合にするのか決定するにも、高い技術と豊かな経験が必要となります。
▲コーヒー豆の周りについている「ムスラージ」と呼ばれる粘液質(糖分を含み、甘い)がびっしり!
つまり、今年のロットは粘液質の残し具合が去年よりも多いので、とても甘く口に含んだときの質感が重めで持続する甘さの感覚が素晴らしいんです!
▲ラモンさんのお子さん、ファン・ホセくん。大きくなったなぁ〜
カシス、チョコレート、グレープ、スイートスパイスの風味、花の香り、ベルベットのような舌触り、持続する甘さが素晴らしい!
小規模生産処理場(マイクロミル):ブルマス・デル・スールキー/Brumas Del Zurqui
農園:エル・セントロ/El Centro
地域:セントラル・バリー/Central Valley
町:サンフランシスコ ・デ・エレディア/San Francisco de Heredia
オーナー:ファン・ラモン・アルバラード・ロドリゲス/Juan Ramon Alvarado Rodriguez
標高:1,300m〜1,600m
生産処理方法:レッド・ハニー・プロセス
品種:カトゥラ/Caturra
2013年COEでは、7位、12位(サモラ農園)二つの農園が入賞しました。
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