先月に引き続きまして、北欧系のキッチン雑貨を扱うセレクトショップ、SUUさんにて、2回目のセミナーをさせていただきました。テーマは「ゲイシャとショコラとコーヒーと」と題し、バレンタインに因んでガトー・ド・ノポロさんのショコラにフォーカスしたペアリングをお愉しみいただきました。
おいしいショコラを愉しむ前に、一杯のコーヒーがお手許に届くまで、テーマにあるゲイシャ種の伝播から最新情報を生産現場様子をスライドをご覧いただきながらお伝えしました。セミナーは、閉店後の19時からセミナーがスタートしましたが、この日はとてもとても寒い一日で、雪が降ったりやんだりしていましたので、空気が澄みきって街の灯りがとてもきれいでした。
コーヒーとショコラが共に引き立て合うこと、選ぶ愉しさもおいしさを高めることなどお話しさせていただきました。ワインとチーズ、ワインとオードブル、日本酒とおつまみ、究極はご飯に合うおかずなどが上げられますが、長い歴史を誇るペアリングという名の「食べ合わせ」の中にあって、スイーツ、ショコラ、パンなどを、
「どのようなコーヒーと愉しむのか?が特定されずにいたのではなでしょうか....」ということ確認した上で、ペアリングの工夫を通し、おいしさの相乗効果をお愉しみいただくきっかけになればと、
ゲイシャ2種類を含む9種類のコーヒーをご用意いたしました。◎ボンボンショコラ/ナンゴク
*パッションフルーツとマンゴーのガナッシュをダークチョコでコーティング*
コーヒーのお好みではやや割れましたが、ペアリングでは全員一致で
パナマ・ドンパチ・ゲイシャ/ナチュラル(完売)がダントツでした。
◎マカロン/ショコラ・フランボアーズ
*ラズベリーガナッシュとコンフィチュールをサンドした甘酸っぱいマカロン*
コーヒーもペアリングもバランスよくお好みが割れました。チョコレートとフランボワーズの相性はやはり王道ですね。そのニュアンスが感じられるコーヒーを選べばそのおいしさは更に広がり発達します。
◎ガトー・クラッシック
*エクアドル産とガーナ産をブレンドしたカカオを使用(カカオ70%)*
コーヒーではケブラダ・セカが一番人気でした。、最後のペアリングもバランスよくお好みが分かれましたが、
シン・リミテスに軍配があがりました。
ケブラダ・セカは持参した9種類の中で唯一の深煎りコーヒーでした。やはり馴染みやすい点から深煎りは人気が集まりますが、ビター感が強すぎるとチョコレートやカカオの風味が際立たないことも皆さんと確認させていただくことができました。その点、このケブラダ・セカは深煎りながらもナッツやスパイス、チョコレートの感覚があるのでバレンタインブレンドと共におすすめのコーヒーです。
広義ではチョコとコーヒーの相性は多くの方々に知られていますが、相乗効果を考えたり共通する風味を探したりすることの愉しみ方をお伝え出来ればと考えました。
お終いにもうひとつのショコラとのペアリングの魅力として、フレンチプレスで愉しむペアリングの相乗効果には、コーヒーの温度帯によって変わるショコラの魅力を発見できるところにあります。
カッピングでも同じことが云えますが、熱いとき、少し冷めたところ、うんと冷めたところで味わいが変わりますが、この時々においてショコラの味わいも幾重にも広がることも魅力のひとつとしてお知らせできればと思いました。70%前後のカカオ含有量のショコラは口溶けの段階から溶けきるまで、また溶けきってからの後味を、ガナッシュやコフィチュールがセンターにあるボンボンショコラはそれぞれの部分における風味の変化を、ちょっと意識されるだけで、またひとつおいしさや魅力を発見していただけると思います。
これからも、一杯のコーヒーとお好みのショコラやスイーツのおいしさや愉しさを広げていただけるよう、コーヒーもスイーツもパンもショコラも、両方とも主役であるペアリングをご提案させていただきたいと考えています。
次回のyokoi_coffee jam at SUU 03が下記の通り決まりましたので、お知らせいたします。
◎伝統的な焼き菓子とのペアリングを愉しもう!
同じ焼き菓子を、フレンチプレス、コレス、ペーパードリップで点てたコーヒーと飲み比べもいたします。
◎3月9日(日)11時〜12時半
◎募集人数:6名
SUU:営業時間:11時〜18時
札幌市中央区大通西16丁目3-32 大通ハイチ1F
電話:011-633-7577
コーヒーの試飲もできますので、ぜひ、お立ち寄りください。