ブラジルのコーヒー生産地の中でも最も伝統的なミナス・ジェライス州の南部に位置する、このカルモ・デ・ミナス地区は、ブラジル最大の都市、サンパ ウロから340kmほど離れた、標高1200mから1500mの高いマンチケイラ山岳地域地帯にあり、ミネラル・ウォーターの水源としても知られていま す。
また、この農園は多くのカルモ・デ・ミナス地区優良農園(通称「COE銀座」と呼んでいます)を見渡せる、素晴らしい高台(1,309m)に位置しています。私は勝手にシティオ・ダ・トーレの丘と呼んでいます。
オーナーのアルヴァーロさんは、ご両親よりこの農園を受け継ぎ、1995年にビジネスをスタートさせました。2003年には、パルプトナチュラルと呼ばれる生産処理方法を行うための機械を購入することを決め、収穫前と収穫後にどのようにしたらよいのかを研究しました。現在、30ヘクタールの農地で1,000俵のコーヒーを生産しています。
アルバーロさんは4人兄妹のご長男。3人の妹さんもみんな農園を経営されています。今年のカップ・オブ・エクセレンス、レイトハーベストではアルバーロさんファミリーが3位、4位、5位、6位という素晴らしい結果を残されました。カップ・オブ・エクセレンスのオフィシャルサイトにアップされた、賞状を手にした皆さんの笑顔を見て、胸がいっぱいになりました。同時に、買付のサポートをしてくださっているカルモコーヒーズ(輸出会社)のルイスさん、ジャックスさん、オフィスの皆さんの顔が次々と目に浮かびました。みんなで喜び合えることが、とてもありがたく、本当にうれしく思いました。
農園を取り巻く自然が持続可能なコーヒーの生産に必要な、最良のものを与えてくれるため、自然を保護することの必要性を決して忘れず、コーヒー生産のために、持続可能な方法をアルヴァーロさんたちは探し求め続けています。横井珈琲もアルバーロさんファミリーの努力に応えるべく頑張って参ります!
▲右から、カルモコーヒーズのルイス・パウロ、丸山珈琲の丸山さん、シティオ・ダ・トーレのオーナーのアルヴァーロさん、パウロ・ルシオさん、エジソンさん、マルシオさん、伊東屋珈琲の伊東さん。大切な想い出スナップ。詳しくは、こちらをどうぞ。
さて、今年のアルバーロさんのコーヒーも、ほんと素晴らしい。特に質感と甘さの持続が素晴らしいです。ガトー・ド・ノポロさんの焼き菓子との相性もばつぐんです。
いちじく、アプリコット、ヘーゼルナッツ、すみれ、きめ細かくなめらかな舌触り、キャラメルやはちみつのような甘さが魅力です。
農園名:シティオ・ダ・トーレ/Sitio da Torre
農園主:アルヴァーロ・アントニオ・ペレイラ・コイル/Alvaro Antônio Pereira Coli
地域:ミナスジェライス州/Minas Gerais
町:カルモ・デ・ミナス/Carmo de Minas
農園規模: 23ヘクタール
コーヒー栽培エリア:18ヘクタール
標高:1,250m
生産処理方法:パルプトナチュラル※/Pulped Natural
【(生産処理呼称)コーヒーチェリーの果肉を除去し、粘液質(ムシラージ)を付着させたままの状態で乾燥させる方式の名称】
品種:イエローブルボン/Yellow Bourbon
◎カップ・オブ・エクセレンス入賞歴
【Early Harvest】
2003年:33位、2008年5位、2011年12位、2012年14位、2013年18位
【Late Harvest 】
2012年15位、2013年5位、2014年、3位、4位、5位、6位