グアテマラ・ラ・ベイヤ・ビジャサルチ
ラ・ベイヤ農園は、4世代に渡って受け継がれている農園で、50年前、テオ二世によってはじめられた農園です。当時はこの周辺地域ではコーヒー栽培が行われておらず、このラ・ベイヤが最初の農園でした。ここはグアテマラシティから車で2時間ほど、北東に進んだ、ラス・ミナス山脈の中心部にあり、森林に囲まれた亜熱帯気候地域にあります。農園までは、街の中心地からさらに、舗装されていない道を2時間程進みます。農園のゲストハウスからは雲海を見ることが出来、農園からはホンジュラスやエルサルバドルの国境が見えます。
▲オーナーのテオさん:今年のカップ・オブ・エクセレンスではパカマラ種でエントリーし、見事4位に入賞しました。
テオさんとお父様は、ともに、グアテマラシティに住んでおり、収穫時期は3時間半から4時間かけて農園に行き、週の数日を農園のゲストハウスで過ごすという生活をされています。生産処理では、エネルギー、水の節約、そしてコーヒーの廃棄物管理を行っています。たとえば、天日乾燥、水の再利用、排水処理方法、パルプ管理のための虫を使用しての堆肥作りなどです。
細かい区画ごとに土地と品種とのマッチング、新たな品種への取り組み、この土地に合わせた生産処理方法の改良などさまざまな試みが行われています。立地や、標高、生産処理がコーヒーの味やアロマ、酸の質など品質に強く影響を与えます。だからこそ、ラ・ベラ農園では何世代にも渡りこの土地で、コーヒーの植え方、育て方、収穫方法、生産処理方法を代々家族に伝えていき、完璧さの追求をし続けています。
具体的な生産処理方法は、再利用水で、チェリーの皮を取り除き、発酵させ、ムスラージを洗い流します。その後水路で比重選別され、きれいな水中に12〜18時間つけおき、最後に天日にて乾燥させ、必要であれば電気乾燥機を使用し乾燥させるという生産工程を行ってます。
去年12月にご紹介しましたのはパカマラ種でした。今回は、コスタリカでお馴染みの品種、ヴィジャサルチと「パカス」と「マラゴジッペ」をかけ合わせたパカマラ種をご紹介いたします。今回は深煎りでのご案内ですが、さわやかなフルーツの印象と後味のさわやかさがとても魅力的です。ぜひ、ご賞味くださいませ。
カシス、グレープ、オレンジピールの風味、ジューシーな後味、きめ細かい舌触り、スイートチョコ、ブラウンシュガーの甘さが魅力です。
地域:エル・プログレソ県/El Progreso
ラス・ミナス山脈/Sierra de las Mountain Ridge
農園:ラ・ベイヤ/La Blla
オーナー:テオドロ・インヘラルド4世/Teodoro Engelhardt
標高:1,600m
コーヒー栽培面積:75ヘクタール
生産処理方法:ウォッシュト(水洗式)/ Washed 屋根付きビニールハウス内のアフリカンベット、あるいはパティオでの乾燥処理
年間降水量:2,500~3,000mm
コーヒー栽培面積:60ヘクタール
農園総面積:200ヘクタール
品種:ビジャサルチ/Villa Sarchí