ボリビア・アグロ・タケシ・ティピカ
今年もアグロ・タケシをご紹介できることをとてもうれしく思います。
アグロ・タケシ農園は、ボリビアの事実上の首都、ラパスから100キロほど離れた南ユンガス地方のヤナカチ(ヤナ:町、カチ:石という意)村という古い村に隣接しています。標高、約5,820mのムルラタ山から流れ出るタケシ川を見下ろす渓谷の急斜面でコーヒーを栽培しています。
「タケシ」の名は、ムルラタ山からタケシ渓谷へと続く、インカ時代から残る小道の名前が由来となっており、現地語で「人々を目覚めさせる」という意味が込められています。 アグロ・タケシ農園は、標高1,900~2,600mに位置し、おそらく世界でもっとも標高が高い位置に存在しているコーヒー農園です。
コーヒーのおいしさを決める要素はたくさんありますが、標高が高いことで、フルーツのように青実から赤実まで熟すのに時間がかかり、風味と甘さが豊かになると考えられています。花から完熟の実になるまで、一般的には6~8ヶ月かかると言われていますが、アグロ・タケシ農園では10~11ヶ月の時間がかかります。
アグロ・タケシ農園のこの特殊な地理的条件と、完璧な作業の積み重ねがクリーンで澄んだ味わいと素晴らしい甘さ、豊かな風味と素晴らしい酸の質感を有するコーヒー生み出しています。カフェ・タケシの皆さんがこの地でコーヒーの栽培を試みようと志したころ、専門家の博士らをはじめ誰もが口々に「標高が高すぎてここでコーヒーは育たない」と云われるも、この環境を生かして素晴らしいコーヒーを作る!という、信念を曲げませんでした。そして、志から10年余り、遂に2009年のボリビア・カップ・オブ・エクセレンスのチャンピオンに輝きました。以来、毎年お届けしているアグロ・タケシ。今年も素晴らしい出来映えです。どうぞご賞味ください。
▲標高1,900m〜1,950mぐらいの場所にウエアハウスがあり、そのすぐそばに苗床があります。
農園名:アグロ・タケシ/Agrotakesi SA
農園主:カルロス・イトゥラルデ/Carlos Iturralde
村:Yanacachi/ヤナカチ (yana:町 cachi:石)
地域:南ユンガス/South Yungas
農園の規模:2,500ヘクタール
栽培エリア: 600ヘクタール
標高:1,950m〜2,600m
品種:ティピカ/Typica
生産処理方法:水洗式、機械での果肉除去の後、アフリカンベッドの後、機械乾燥
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