オルガさんとの愉しいひととき、そして、ラ・ブレアのこと
2002年の暮れも押し迫った12月23日、東京は八丁堀にある珈琲屋めいぷるさんで、グアテマラのオルガ・アヤウ女史にはじめてお会いしました。
オルガさんは私たちのグアテマラコーヒーの買付に欠くことが出来ない方です。はじめてお会いしたときの第一声を今でもはっきりと覚えています。
「Open the door」.....あの日から12年。
オルガさんが切々と訴える小規模生産者の現状と苦悩。当時の自分にとって漠然としか想像出来なかった貧困の実態、想像も出来得なかった実態を耳にし、どうしたら彼らに幸せが訪れるのだろ....と、情けないことにどうしたらよいのか?それすら考えられずにいた事を今でもよく覚えています。貧富の格差を変えられないなら、オルガさんの仰る通り、高品質コーヒーを生み出していただくべく、そのお手伝いの一端を担わせてもらえるならと、やっと気持ちを切り替えることができました。
オルガさんは、時折声を詰まらせながら私たちの知らないグアテマラコーヒーの現状を教えてくれました。買付に出かけるようになり現地で見たオルガさんの姿に、曖昧なとこと、筋の通らないこと、不正をするものなら断固として戦う強い正義心、困難に立ち向かう力強さ、その裏側にある慈しみの心と優しいまなざしを知りました。ますますオルガさんを尊敬する心に拍車がかかりました。それは、世界中のコーヒー生産国における貧困と闘うと共にCOE設立の功労者でもある、ACEの最高責任者、スージー・スピンドラーさんの姿とも重なります。
そんな中のエピソードの一つに只今発売中のラ・ブレアという小規模生産者グループとの取り組みがあります。話せば長くなりますので、よろしければ下記リンクをご覧ください。
中米買付の旅路:グアテマラ2日目/ ラ・ブレア その1
中米買付の旅路 グアテマラ2日目/ ラ・ブレア その2
当初、お一人でこのオーガナイズされていましたが、現在はアマティトラン湖のほとりに農園を構えるサン・ヘラルド農園のオーナー、ポールさんとご一緒に対応してくださっています。
会期中毎日、私たちのブースに足を運んでくれ、ポールさんはご自身の豆が並んでいるのを見て感激されていましたし、オルガさんはラ・ブレアの皆さんの写真を見て、本当に明るい表情になったわね...と回想されるかのようにしみじみ話されていたのがとても印象的でした。そして、グアテマラに帰ったら、SCAJの展示会でみんなのコーヒーが振る舞われていたことを伝えておくわね....と、とてもうれしそうでした。
そして、JRNのロゴを見て「いったい何があったの(笑)」と、味方塾からJapan Roasters' Networkへと名称を変えた今の私たちの姿を、うれしそうに「おめでとう!」と私たちの新しい出発をよろこんでくれたのでした。オルガさん、ポールさんありがとうございます。今後は来年グアテマラでお会いしましょう。
▲2014年SCAJカンファレンス JRNブースにて
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