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2014/10/18

パナマ ・エリダ /フーリーウォッシュト

パナマコーヒーは「ボケテ」「ボルカン」「カンデラ」の三つの主要産地があります。私たちが長くお付き合いのある農園の多くは、ボケテ地区にあり、「エリダ農園」「ママ・カタ農園」そして、「ドン・パチ農園」などがあります。今年は複数のパナマ産ゲイシャをご紹介させていただき、大変ご好評いただきました。
パナマは小さい国で、年間10万俵のコーヒーが生産されますが、その70%が国内消費に当てられており、地方消費のためにコーヒーを輸入している国でもあります。生産国にして消費国でもあるわけです。面白いですね。また、生産国でありながら、主要産業はコーヒーではなく、金融、物流、パナマ運河がメインです。他の中米諸国とはこのあたりが大きく違います。
1918年より、ラマスタス一家によって営まれている、パナマのボケテ地区にある農園です。中米でもっとも高い火山のひとつ、バル火山の裾野にあります。大変急斜面で、標高1,670~1,960mにあり、国内でもっとも標高が高い地域に位置しています。エリダ農園は国定公園内にあり、敷地全体で64ha、このうち30%がコーヒーが栽培されています。訪問時サビ病は発生していませんでした。
農園は国定公園の保護林に囲まれ、他の木を切り倒してコーヒーを栽培することは出来ないがオープンスペースがあり、そこで他の木を切らなければ植えて良い事になっています。標高が高くなると、寒暖の差があってコーヒーの生育にはとても厳しい環境で、コーヒーチェリーが赤く熟するまでにはとても時間がかかるためコストがかかりますが、コーヒーチェリーの比重が重くなり、香りや酸の質がとてもユニークで豊かになります。ここでゲイシャを植えようと決断された、お父様のフェリペさんがこのエリアにかけた情熱は計り知れません。



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▲オーナーのラマスタスファミリーの皆様



P1360875 ▲エリダ農園はナショナルパークの中にあり様々なフルーツが野生してます。写真は中米の標高の高い農園でよく見かける、木になるトマト、ツリートマト。


パッションフルーツ、マスカット、オレンジの風味、ハチミツの甘さ、レモングラスの香り、シルキーな口当たりとジューシーな後味。


農園名: パナマ・エリダ/Panama Elida
地区:チリキ県/Chiriqui
小地区:ボケテ地区 アルト・キエル/Alto Quiel,Boquete
農園主:ラマスタス一家/Lamastus Family
標高:1,850m〜1960m
品種::レッド・カツアイ/Red Catuai
生産処理:フーリーウォシュト/Fully Washed
農園面積:64ヘクタールコーヒー栽培エリア:30ヘクタール

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