コスタリカの首都サン・ホセより、ニカラグア国境に向けて30km北西に進んだ先にある、ウエストバリー地区ナランホという町にシン・リミテス マイクロミルがあります。(Sin=無い、Limites=限界...シン・リミテスは限界がないという意味)今年もハイメさんと奥様のマイベルさんが作ったコーヒーをご紹介できますことをとてもうれしくまた、誇りに思います。
シン・リミテスに出会ったのは2006年の買付カッピングの時に遡ります。素晴らしいコーヒーであることはわかりましたが、どれだけ素晴らしく、どれだけポテンシャルを秘めているのかが、当時の自分にはよくわからなかったのです。以前書いたブログに「シン・リミテス」を取り巻くキーパーソンをはじめその時の思いを綴っています。よろしければこちらをご覧ください。
▲手前がオーナーのハイメさん、奥がブルマスのファン・ラモンさん
▲奥様のマイベルさんとエマニュエルくん
現在発売中のエルバス・ヴィジャサルチとは隣同士にあり、親戚同士の関係でもあります。オーナーのハイメさんは、まるで「芸術家」と言っても過言ではないほど、大変丁寧にコーヒーを扱い、卓越した生産処理技術とコーヒーにかける熱い思いにより、毎年高品質のコーヒーを届けてくださっています。毎年安定的に素晴らしいコーヒーを作る数少ない生産者のお一人です。私は心から尊敬しています。今回のロットは、彼らの所有するエマニュエル農園で栽培されたコーヒーチェリーを使用しています。エマニュエルはご子息の名前から名付けられました。今年もすばらしいロットが届きました。透明感があり非常に繊細な酸の質、持続する甘さと余韻、ぜひ、お愉しみください。
チェリー、アプリコット、プラム、ミルクチョコの風味。ブラウンシュガーとハチミツの甘さ。きめ細かくクリーミーな舌触り。
小規模生産処理場(マイクロミル):シン・リミテス/Sin Limites
農園: エマニュエル/Emanuel
地域:ウエストバリー/West Valley
小地区:ナランホ/Naranjo ラウルデス/Lourdes
オーナー:ホセ・ハイメ・カルデナス/José Jaime Cardenas マイベル・カルデナス/Maribel Cardenas (ご夫妻)
標高:1,500m
生産処理方法:ハニープロセス/honey Process
コーヒーチェリーの果肉を剥ぐとコーヒー豆は粘液質に覆われています、乾燥処理の段階で、その粘液質(コスタリカではハニーと呼称)をつけたまま、アフリカンベッドと呼ばれる目の細かい風通しのよい網棚の上で乾燥させます。粘液質を取り除く割合(あるいは全く取り除かない)によって、味に違いが生まれています。除去率をどのくらいの割合にするのか決定するにも、豊かな経験と高い技術が必要となります。
品種:ビジャサルチ/Villa Sarchí
カップ・オブ・エクセレンス入賞歴:2008年2位、2011年26位、2013年19位