舞台を支えるチカラ
東急ハンズ札幌店において開催中のHANDS COFFEE FESでは、エスプレッソマシーンを設え、はじめての試みとしてスタンド形式でコーヒーの試飲会を行なった。はじまりは2012年10月、色々なご縁と人の繋がりから小さなセミナーを持たせていただき、豆売りもそのタイミングで同じく小さなスペースをいただいた。おかげさまで反響があり、翌年は「HANDS COFFEE FES」として規模も期間も大きくなり、丸山珈琲の阪本トレーナーとのコラボセミナーも実現した。自分の中では4回目のイベントであるが「FES」としては3回目の開催はスペシャルティコーヒーの世界をまた一回り大きく発展させたように思う。
青木、高梨、石場の3名のスタッフも試飲会がんばりました。石場は「女子会」という切り口ではじめてセミナーの講師も務めさせていただくチャンスをいただいた。私はどうしてもスタッフのシフト調整がつかず、一日だけまさかのはじめてのバリスタ。13時からスタートしましたが、16時過ぎまでお客様は途切れることがなく、ついに牛乳が底をつき2度も買いに走ってくれたこのはのイベントの仕掛け人。これほどコーヒーをお淹れしたことはない。時にはカプチーノのハートがゆがんだりもしたけど(笑)精一杯がんばらせてもらえて疲労感よりも感謝の気持ちでいっぱいになった。同時に身をもってバリスタというコーヒーのナビゲーターに改めて尊敬の念が湧いてきた。
舞台を支える人がいないことには何も始まらない。HANDSさんの担当の方々をはじめ関係者オがんばりがあっても、それを愉しんでくださるお客様があってのこと。支える力はいつも舞台では目立つことはない。
バリスタはその支えるチカラに押し出されるようににて舞台に立つ。つまりみんなの分身だといつも思っていた。そして、海の向こうの生産者のまことから生み出される素晴らしいコーヒーチェリーは焙煎行程を経て「コーヒー豆」と生まれ変わる。ポリタフィルターにコーヒーを詰めて抽出してやっと完結。コーヒーという名のバトンをお客様にお渡しし任務を終える。
今度はお客様の「おしいい!」をこちらから感謝のエネルギーと共に海の向こうの生産者をはじめとする関係者の方々に友情とと共に繋いでいく。このことはホンジュラスのカングアルで出会った方々と青い空に誓って以来、決して変わることはない。その小さな誓いは年々大きくなり現在に至っている。ありがたい。