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2014/12/20

コロンビア・カーサ・ロマ

2009年11月はじめてコロンビアを訪れました。過去に数回、経験がありましたが、本格的にチェリーを摘んだのはこの時が初めてでした。実際にピッカーの方が腰につけるカゴをつけましたが、それを一杯に満たすことは思った以上に大変でしたが、熟練のピッカーさんはおよそ15分で籠を満たします。収穫の方法を教わったのがこの時はじめてお会いしたラミーロさんでした。奥様とお子様と3人で切り盛りされる笑いが絶えない美しい農園です。

さて、このカーサ・ロマ農園は、コロンビア南部の優良産地のひとつウィラ県アセベド地区にあり、サン・イシードロという生産者グループに所属しています。また、カーサ・ロマ農園は、2006年のカップ・オブ・エクセレンス(ファースト・ハーベスト)で6位に入賞しています。1979年8名の生産者によってこのグループが設立されました。現在は80名近くの生産者が在籍をしています。また、コーヒーの生産だけでなく自然保護にも力をいれており、水源を守るために近隣の原生林を含めて買い取り、保護をしています。

P1010770 ▲カーサ・ロマにて(今から5年前のスナップ)


カシス、プラム、ダークチェリー、カカオの風味。ビターキャラメルの甘さ。重厚な口当たり。


地域:ウィラ県 アセベド地区/Huila Acevedo

村:サン・イシードロ/San Isidro

農園:カーサ・ロマ/Casa Loma

オーナー:ラミーロ・スアレス・ラモン/Ramiro Suarez Ramon

標高:1,490〜1,610m

農園面積:15.78ha(内コーヒー栽培面積は12.46ha

品種:カステージョとコロンビア 88% カツーラ 12%/Castillo and Colombia (88 %) - Caturra (12 %)

収穫期:メインは9月から12月

生産処理:水洗式/Washed ( Fermentation tank) 天日干し/Fully Washed Sun Dry

 

2014/12/19

グアテマラ・サキシム

サキシムとは、生産者組合の名前で、グアテマラシティから北へ160kmほど離れた、北中部に位置するコバン地域のサン・クリストバル・ヴェラパスにあります。熱帯雨林地域に位置しているので、コーヒー豆を乾燥させることが大変難しい環境にあり、温室タイプのパティオや電気乾燥機を使用する必要があります。 サキシム生産者組合は、自分たちのウェットミル(生産処理場)を持っており、コーヒー豆を天日乾燥させるための温室タイプのパティオを所有しています。

サキシムの皆さんとは、2007年のカップ・オブ・エクセレンスで4位入賞と落札を機に、コミュニケーションがはじまりました。その時は「アクタサ」という生産者グループのメンバーとしてエントリーしており、翌年の2008年は、「ラ・パカヤ」というグループと「コンブレアー・アーマレン」というグループのメンバーとしてエントリーし、21位に入賞しています。(グアテマラは小規模生産者が集まって生産者組合を作るケースは少なくはなく、ラ・ブレア、サンペテもサキシムと同じ、小規模生産者が集まってグループを構成しています。)

さて、2008年と云えばあのエル・インヘルトがチャンピオンになった時の品評会です。この時、リーダーのファン・エミリオさんにはじめてお会いしました。この時、「落札してくれたプレミアムでウエットミル(コーヒーチェリーを処理する機械)を改装したので、品質は更に向上します」と、とても嬉しそうに話してくれました。その時のスナップがこちら。私が肩に手をかけている方がリーダーのエミリオさんです。


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カカオ、スパイス、ネーブルオレンジの風味。まろやかな口当たりとビターチョコの印象。



地域:アルタ・ヴェラパス県/Alta Verapaz

地区:コバン/Coban 

小地区:サン・クリストバル・ヴェラパス/San Cristobal Verapaz

生産者組合:サキシム/Sacixm

生産者組合責任者:ファン・エミリオ/Juan Emilio

標高:1,650m

栽培品種:ブルボン、ティピカ/Bourbon Typica

生産処理:水洗式/Washed  パティオ/Patio

2014/12/13

新春ブレンド

横井珈琲として、はじめてとなる「新春ブレンド」。新春とは云え、キタのダイチはまだ深い雪に閉ざされていますので春はもう少し先のこと。春を待ちつつも、雪に埋もれた草木がエネルギーを蓄え、雪解けと共に躍動感を湛え、一気に飛び立つもの...という「春」のイメージが浮かんできます。そして、一方では、おせちをいただいた後やお酒の後にでもスルスル飲める、愉しめるコーヒーを....というコンセプトの元、焙煎度合いを中深煎りにしました。

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花の香り。リンゴ、オレンジ、パッションフルーツの風味。ブラウンシュガー、チョコの甘さ。なめらかな口当たり。


◎ブレンドに使用しているコーヒー豆
グアテマラ・ラ・ベイヤ・ヴィジャサルチ(深煎:未発売)

2014/11/29

エチオピア・ハチラ

ナインティ・プラス社のコーヒーは2011年5月にはじめて「ネキセ」をご紹介しました。以来、「ハチラ」や「チェンベ」、ゲイシャでは「パーシー」をお愉しみいただきました。とてもユニークで圧倒的な風味特性に驚かれたお客様も多かったと思います。今回はネキセに続き久しぶりにハチラご用意しました。数に限りがございますので、お早めにご賞味ください。

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メロン、洋梨、カシス、ストロベリーの風味。ジンジャーや花の印象。クリーミーな口当たり。チョコやブラウンシュガーのような甘さ。


標高:1,700〜2,000m

品種:エチオピア在来種の混合

生産処理:ナチュラル/Natural


「ハチラ」という名前は、農園の名前でも、地域の名前でもなく、コーヒーがもつ風味・特性・味のプロファイルによってつけられた名前です。特定の風味・特性・味のプロファイルをもったエチオピアのコーヒーにのみこの名前がつけられています。
 
「ハチラという名前はナインティ・プラス社の造語です。2006〜2008年にエチオピアの首都アディスアベバ北東の地域 Aricha で行われたプロジェクトから名付けられました。ハチラのコーヒーはジューシーでフローラル、さまざまなベリーのフルーツの風味をもち、時にはハーブのような香りがあります。ナインティ・プラス社では、実際に働く現地のワーカーが読む事のできる規律を現地の言葉で作り、徹底した品質管理を行い素晴らしいコーヒーを安定的に作り出しています。エチオピアにある1,000を超えるマイクロクライメイトと、多数の品種、そして独自の5種類の生産処理方法の組み合わせを用いて、無限に味わいを創造しています。新しいコンセプトに基づいた大変ユニークなロットです!ぜひお楽しみください。

2014/11/27

ブラジル・サマンバイア・カチグア/ナチュラル

私たちがはじめてカップ・オブ・エクセレンスのインターネットオークションにエントリーしたのが2001年のこと。この時、落札に成功したのが13位に入賞したサマンバイア農園でした。一番お付き合いの長い生産者です。長い時を重ねた「信頼」と「絆」は品質に大きく反映されており、中でもナチュラルプロセスは、とてもクリーンな味わいで、甘さの持続やチョコレートの質感も大変魅力的です。

ナチュラルプロセスとは、ブラジルの伝統的な生産処理方法で、赤いチェリーのまま皮を剥かずにそのまま乾燥させる方法を云います。


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サンパウロにあるグアルーリョス国際空港から車で北北西方向に300kmほど進むと、サント・アントニオ・デ・アンパーロがあります。人口約 18,000万人(うち、郊外に6,000人)ほどの小さな町です。そして、この町を中心に半径50キロくらいにおさまる位置に約20の農園があり、その中にサマンバイアをはじめ、カイアナ、ボンジャーディンなど、以前、カップ・オブ・エクセレンスに入賞した農園がいくつかある名産地のひとつとして知られています。

オーナーのカンブライアさんは、高品質のコーヒーの生産と啓蒙に大変熱心です。伝統を守りながら新しい生産処理方法の考案や試験的に新しい品種の栽培など、様々なチャレンジを続けています。今回のカチグアもそのひとつです。この地区のコーヒーはカルモ・デ・ミナスの華やか味わいと異なり、ブラジルの伝統的なナッツやチョコレートを思わせる風味が特徴です。


カシス、グレープ、ブルーベリー、パイナップルの風味。チョコやブラウンシュガーの甘さ。濃厚な口当たり。ジューシーな後味。


農園名:サマンバイア農園/Fazenda Samambaia

農園主:エンリケ・ディアス・カンブライア/Henrique Dias Cambraia Samambaia

州:ミナス・ジェライス州 /Minas Gerais

地区:スル・デ・ミナス地区/Sulde Minas

町:サント・アントニオ・デ・アンパーロ町/Santo Antônio do Amparo

標高:1,200m

品種:カチグア/Catiguá
*イエローカトゥアイとティモールのハイブリッド種

生産処理:ナチュラル/Natural

2014/11/23

コスタリカ・シン・リミテス

コスタリカの首都サン・ホセより、ニカラグア国境に向けて30km北西に進んだ先にある、ウエストバリー地区ナランホという町にシン・リミテス マイクロミルがあります。(Sin=無い、Limites=限界...シン・リミテスは限界がないという意味)今年もハイメさんと奥様のマイベルさんが作ったコーヒーをご紹介できますことをとてもうれしくまた、誇りに思います。

シン・リミテスに出会ったのは2006年の買付カッピングの時に遡ります。素晴らしいコーヒーであることはわかりましたが、どれだけ素晴らしく、どれだけポテンシャルを秘めているのかが、当時の自分にはよくわからなかったのです。以前書いたブログに「シン・リミテス」を取り巻くキーパーソンをはじめその時の思いを綴っています。よろしければこちらをご覧ください。

Dsc_6241 ▲手前がオーナーのハイメさん、奥がブルマスのファン・ラモンさん


P1030145 ▲奥様のマイベルさんとエマニュエルくん

現在発売中のエルバス・ヴィジャサルチとは隣同士にあり、親戚同士の関係でもあります。オーナーのハイメさんは、まるで「芸術家」と言っても過言ではないほど、大変丁寧にコーヒーを扱い、卓越した生産処理技術とコーヒーにかける熱い思いにより、毎年高品質のコーヒーを届けてくださっています。毎年安定的に素晴らしいコーヒーを作る数少ない生産者のお一人です。私は心から尊敬しています。今回のロットは、彼らの所有するエマニュエル農園で栽培されたコーヒーチェリーを使用しています。エマニュエルはご子息の名前から名付けられました。今年もすばらしいロットが届きました。透明感があり非常に繊細な酸の質、持続する甘さと余韻、ぜひ、お愉しみください。


チェリー、アプリコット、プラム、ミルクチョコの風味。ブラウンシュガーとハチミツの甘さ。きめ細かくクリーミーな舌触り。


小規模生産処理場(マイクロミル):シン・リミテス/Sin Limites

農園: エマニュエル/Emanuel

地域:ウエストバリー/West Valley

小地区:ナランホ/Naranjo   ラウルデス/Lourdes

オーナー:ホセ・ハイメ・カルデナス/José Jaime Cardenas マイベル・カルデナス/Maribel Cardenas (ご夫妻)

標高:1,500m

生産処理方法:ハニープロセス/honey Process
コーヒーチェリーの果肉を剥ぐとコーヒー豆は粘液質に覆われています、乾燥処理の段階で、その粘液質(コスタリカではハニーと呼称)をつけたまま、アフリカンベッドと呼ばれる目の細かい風通しのよい網棚の上で乾燥させます。粘液質を取り除く割合(あるいは全く取り除かない)によって、味に違いが生まれています。除去率をどのくらいの割合にするのか決定するにも、豊かな経験と高い技術が必要となります。

品種:ビジャサルチ/Villa Sarchí

カップ・オブ・エクセレンス入賞歴:2008年2位、2011年26位、2013年19位

2014/11/14

横井の冬

季節を追いかけていると一年があっという間です。今年最後の季節のブレンド「横井の冬」一度降った雪もやがて溶け、また雪は降りやがて根雪になり、本格的な冬がやっくるキタのダイチ。そろそろ「横井の○」シリーズを卒業したい....と、去年の今頃ブログで宣言していましたが、それは叶いませんでした。「来年の春のブレンドこそ!」とブログには書いておきます。(笑)

Dscf0804 ▲これからの季節はセロくんの大好きな季節とも云えます。写真はセロの友達のジョージ


プラム、ナッツ、カカオの風味。チョコやキャラメルの甘さ。持続するなめらかな余韻。


しっかりした味わいのスイーツやチョコレート系のケーキとの相性ばつぐんです。

◎ブレンドに使用しているコーヒー豆
ブラジルサマンバイア系(深煎り:未発売)
ブルンディ・ムパンガ(深煎り:未発売)

2014/11/12

ボリビア・インキシヴィ

このコーヒーは、ラパス県、南ユンガスに位置する、インキシヴィという地域に点在する複数の小規模生産者のチェリーによってロットが作られています。標高1,700m〜1,850mからなる肥沃な土地で生産されています。現在発売中のイリマニとは反対側の標高の高いエリアになります。

この周辺の小規模生産者が育てるコーヒーは「肥沃など土壌」を裏付けるかのように、口に含んだときの質感や甘さが素晴らしく、丁寧な生産処理はクリーンな味わいとバランスに生かされています。
ここ数年は2車線に整備されてガードレールもある新道が整備されたため、この旧道はほとんど使われなくなりましたが、買付の帰り道たまたま新道が工事中だったため、旧道「デスロード」を通らなければ飛行機に乗り遅れるため、はじめてデスロードを体験しました。落ちたら最後、誰も助けにはいけないデスロードとしても有名です。新道もよくなったとはいえやはり一般的な峠とは比較できないほどスリルがあります。

さて、このボリビア・ユンガス地域までの道のりは、自宅を出てから一番遠い生産地なんです。私たちの買付をサポートしてくださっている、アグリカブ社のペドロさんファミリーをはじめ、カッピングラボの皆さんは熱いおもてなしと、素晴らしいコーヒーを用意して迎えてくれます。アグロ・タケシも同様ですが、壮大さとスケール感のある味わいは他に類を見ません。加えてサポートしてくださる方々の思いもあり、語り尽くせない魅力に満ちあふれています。このお話は止まらなくなりそうなので、別な機会にゆっくと詳しくお伝えできればと思います。

Dsc01302 ▲デスロードと呼ばれるコロイコに通じる一本道はガードレールなどはありません。


アプリコット、ピーチ、ナッツの風味。まろやかな口当たり。ミルクチョコやブラウンシュガーのような甘さ。


県:ラ・パス/La Paz

地域:南ユンガス インキシヴィ /South Yungas  Inquisivi

生産処理:水洗式・アフリカンベッド/Washed African bed

発酵時間:16〜18時間(発酵槽では水は使用しません)

乾燥時間:6日〜7日

標高:1,700m〜1,850m

品種:ティピカ85% カツーラ15%/85% Tipica and 15% caturra

ケニア・ガチャタ

横井珈琲でははじめてとなる、ガチャタ・ファクトリーで生産処理されたコーヒーをご紹介します。
ケニアでは、一人あたりの生産者の栽培面積は平均0.2ヘクタールと大変小規模で、同じエリアの複数の生産者が収穫したコーヒーチェリーをファクトリーと呼ばれる生産処理場に持ち寄る事が一般的です。ここは、ケニア山の山麓にあるニエリ地区にあり、火山性の肥沃な土壌、標高の高さ、高品質コーヒー栽培の地理的条件に恵まれ良い品質のコーヒーを安定的に作り出しています。

この地域では、コーヒーの他にマカダミアやユーカリ、とうもろこし、豆、園芸用の植物を栽培しています。ガチャタ・ファクトリーでは、メンバーの働く環境の整備にも力を注ぎ、農業指導、融資、生産者の生活水準の向上にも精力的に取り組んでいます。


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オレンジ、温州ミカン、レモンピールの風味。ジャスミンの香り。ハチミツ、ブラウンシュガーの甘さ。なめらかな舌触りが魅力。



州:セントラル州/Central

地区:ニエリ地区/Nyeri

生産処理場:ガチャタ・ファクトリー/ Gachatha Factory

標高:1,300m

品種:SL28 、SL34 ※SLとは、ナイロビにあった研究所[スコット・ラボラトリー]の略。

生産処理方法:水洗式/Wasted

メンバー:800人

生産処理方法:水洗式・アフリカンベッドでの天日乾燥/Washed Sun-dry African beds

収穫時期:10月〜12月

ケニア・ガチャタ・ピーベリー

横井珈琲でははじめてとなるケニアコーヒー、ガチャタ・ファクトリーで生産処理されたコーヒーをご紹介します。

ケニアでは、一人あたりの生産者の栽培面積は平均0.2ヘクタールと大変小規模で、同じエリアの複数の生産者が収穫したコーヒーチェリーをファクトリーと呼ばれる生産処理場に持ち寄る事が一般的です。ここは、ケニア山の山麓にあるニエリ地区にあり、火山性の肥沃な土壌、標高の高さ、高品質コーヒー栽培の地理的条件に恵まれ良い品質のコーヒーを安定的に作り出しています。

この地域では、コーヒーの他にマカダミアやユーカリ、とうもろこし、豆、園芸用の植物を栽培しています。ガチャタ・ファクトリーでは、メンバーの働く環境の整備にも力を注ぎ、農業指導、融資、生産者の生活水準の向上にも精力的に取り組んでいます。


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オレンジピール、キンカン、イチジクの風味、花のニュアンス、ハチミツやブラウンシュガーの甘さ、濃厚でジューシーな後味。


州:セントラル州/Central

地区:ニエリ地区/Nyeri

生産処理場:ガチャタ・ファクトリー/ Gachatha Factory

標高:1,300m

品種:SL28 、SL34 ※SLとは、ナイロビにあった研究所[スコット・ラボラトリー]の略。

生産処理方法:水洗式/Wasted

メンバー:800人

生産処理方法:水洗式・アフリカンベッドでの天日乾燥/Washed Sun-dry African beds

収穫時期:10月〜12月
 

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