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2011/09/29

SCAJカンファレンス1日目

カンファレンス初日、ぎゅうぎゅう詰めのスケジュールの中、大勢の来場者で賑わった東京ビッグサイト。

私たちはあだち珈琲の安達さん、伊東屋珈琲の伊東さん、ブランチコーヒーの越智さん、山田珈琲さんのスタッフと共に、ホンジュラスのブースをお手伝いさせていただきました。

おかげさまで大盛況!ホンジュラスのIHCAFEのみなさんのフレンドリーな雰囲気が多くの方々の心を捉え、パブリックカッピングでは多くの方々にご参加をいただいたようです。

私の右隣はナチュカフェの杉浦ユウコ店長

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思いがけず、グアテマラのサン・ヘラルドのポールさんとばったり。

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そして、久しぶりに丸山珈琲の鈴木バリスタとも!明日、頑張ってくださいね!

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圧巻のDCSさんのブース

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スマートローリングのマークさんと安達さんと伊東さん

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ボダムさんの新しいグラインダー。使い勝手がとてもよかったですよ。

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午後からはACEのセミナー。スージーさんからカップ・オブ・エクセレンスにおけるこの10年の歩みについてのプレゼン。彼女の話は人をぐっと引きつける不思議な魅力があります。
やはり、このプログラムを立ち上げた中心人物ですので一つ一つの言葉に説得力があります。右側の男性はACEのグラントさん。

そして、この日本においてカップ・オブ・エクセレンスのプログラムに草創期より参加され、日本のマーケットへの拡大にご尽力された林会長の功績を称えておられました。

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この後、8月に行われたルワンダのカップ・オブ・エクセレンスのヘッドジャッジを務めたシルビオさんの進行の元、丸山珈琲の丸山さんの通訳により、トップ10のカッピングセッションを行いました。

2ロットに素晴らしいものがありました。とてもクリーンで複雑な味わいです。10月18日(火)の夜はインターネットオークションがあります。楽しみです。

そして、その合間には先日、ブルンディで開催されたカップ・オブ・エクセレンスの前哨戦のロットも試飲できました。この審査会には丸山さんが参加されました。

同じアフリカのコーヒーですが、こちらもとても素晴らしく、ルワンダとはまた違った魅力があります。

とても甘く、酸がとてもきれいでした。このブルンディはITC国連プロジェクトの時に横井珈琲でもご紹介しましたが、ファンが多かったコーヒーです。

来年から再び少しずつご紹介できると思います。お楽しみに!

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このセミナー修了後、JBCの準決勝の発表がありました。会場は熱気むんむん。

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結果はこちらからどうぞ!
決勝戦にコマを進めたみなさん、明日頑張ってください!

そして、夜はウエルカムパーティへ...

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ご来賓のご挨拶で東日本の震災によって本カンファレンスの開催も危ぶまれた中、昨年の来場者ならびに参加企業(ブース)を上回ったことを高く評価されていました。事実このパーティ会場も大勢の関係者で埋め尽くされていました。

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さ、明日、明後日とイベントが目白押しのカンファレンス。多くのご来場者で盛り上がることをお祈りいたします。ではまた明日!

2011/09/27

SCAJ ワールドスペシャルティコーヒーカンファレンス アンド エキシビション2011

いよいよ今年も開催が明後日に迫って来ました。
〜SCAJ ワールドスペシャルティコーヒーカンファレンス アンド エキシビション2011〜 です。

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9月28日(水)から9月30日(金)までの3日間、東京ビッグサイトを会場に、多くの展示ブースが設けられ、スペシャルティコーヒーの魅力をお楽しみいただけます。

展示会内ではジャパンバリスタチャンピオンシップ、ジャパンカップテイスターズチャンピオンシップ。ジャパンサイフォニストチャンピオンシップ、ジャパンローストマスターチャンピオンシップなどの各競技会が開催されます。

私は今年も30日(金)開催の「ジャパンローストマスターチャンピオンシップ」に北海道チームとして参加させていただきます。

また今回は、ホンジュラスのブースで終日お手伝いをしています。ぜひ、お気軽にお声かけくださいね。

本カンファレンスの詳細はこちらからどうぞ!

2011/09/03

南米の旅路その20/カルモ・デ・ミナス2日目その3 セルトン

爽やかな夏が自慢の北海道も年々失われつつ気配を感じます。9月というのに台風の影響もあり真剣に蒸し暑かったのですが、土砂降りの雨が上がった朝、幾分涼しい札幌からお届けいたします。

9月から横井の秋の販売が始まりました。秋の夜長を横井の秋と共にお過ごしくださいね。

南米買付の旅から戻って1ヶ月。早いものです。

カルモ・デ・ミナスのコーヒーを語るとき、欠くことの出来ない伝統ある名農園、セルトンでの様子をお伝えいたします。よろしくお付き合いくださいね。

【7月31日】

セルトン農園のパティオ。(乾燥処理場)赤い屋根の小さな建物は生産処理の状況を管理する事務所です。

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このようにロット毎、処理した日付が記載され管理されています。

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ジャックスと記念写真

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処理場の脇には見事なパパイアが

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では、生産処理の工程をご覧に入れます。

参考:サント・アントニオ・デ・アンパーロのサマンバイア農園の生産処理

南米の旅路その15/サント・アントニオ・デ・アンパーロ第2日その2

収穫されたコーヒーチェリーは概ねお昼過ぎに処理場に運ばれてきます。チェリーは一般的には赤ですが、写真にある多くのチェリーはイエローブルボンという品種でチェリーの色は黄色です。

ここからグリーンセパレーターという選別機にかけられます。

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ナチュラル用のチェリーはグリーンセパレーターを経由し、チェリーのまま乾燥処理されます。乾燥ムラを防ぐため定期的に攪拌せねばなりません。ここではバイクで攪拌が行われていました。

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重い(よいもの)と軽いチェリーは水流によって選別されます。

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選別後のよいチェリー

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パルプトナチュラルはこの後、ウエットミルにかけられ、果肉を除去し、粘液質(ムシラージ)が付いたまま先ほどのパティオ(乾燥処理場)に移され、ナチュラルはそのままパティオに移され乾燥処理されます。

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上の画像はチェリーが2個繋がりのものです。ジャックスが小さい頃、最高で8つ繋がりのチェリーを見つけたことがあるそうです。なんでも2個繋がりのチェリーを見つけると、5レアル(日本円で約240円)のお小遣いをもらえたそうです。

そして、セルトン農園のオーナーにお会いしました。わざわざお出迎えくださいました。

いらっしゃい!あ、間違いました。

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フランシスコ・イシードロさんです。

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丸山さんとの再会によろこぶ奥様

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この建物は1850年頃のものでとても歴史ある佇まい。

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カンブライアさんのファゼンダハウスも古い古い建物をリノベーションしたものです。

こういった建物をサント・アントニオ・デ・アンパーロでもカルモ・デ・ミナスでもたくさん見ることができます。

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中に入ると、イシードロさんのお父様、お祖父様から受け継がれた数々の調度品やカップ・オブ・エクセレンスに入賞した時の賞状や、これまで受賞された品評会に関係するもの、プレスリリースに関係するものが所狭しと。

イシード家(セルトンファミリー)はジャックスのママ・カタ....間違えました。母方にあたります。

 

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上の写真の右側にあるノートには、ここを訪れた欧米のロースター達のサインがたくさんあり、壁にはカップ・オブ・エクセレンス入賞の時の麻袋や欧米ロースターに販売したときの麻袋が整然と飾られていました。もちろん、私たちの麻袋もありました。

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丸山珈琲の丸山さんがすすめてくれたので、伊東屋珈琲の伊東さんも私もサインさせていただきました。

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あれ、伊東さん...なんで腰が引けてるの(笑)この後、しばらくの間丸山さんと私に突っ込まれっぱなしでした。(笑)

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そして、もう一つ。ジロランドという品種の牛も育てており、その品評会でもかなりの数の賞状やトロフィーが数え切れないほど飾られていました。

そして、そして!確か2004年か2005年頃かと思いますが、懐かしい記念写真が額装されていました。

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ご覧になれますでしょうか。丸山さん、山田珈琲の山田さん、ジャックス、ルイス・パウロ、イシードロご夫妻とのスナップ写真です。

丸山さん曰く。この頃はジャックスがコーヒーの勉強をはじめた頃なのだそう。

毎日、夜遅くまでここのキッチンで焙煎とカッピングのトレーニングに明け暮れていた頃。その姿はここのお手伝いさんが一番知っているよ。と、ジャックス。

これがキッチンの入り口に...当時のままに....

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ここがかつてのジャックスのトレーニングルーム

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コーヒーをいただきながらお話しをお聞きしました。話題は丸山さんがここカルモ・デ・ミナスに足繁く訪れるようになった頃や日本のお客様はセルトングループのコーヒーをどう評価しているかということ。

私はここに今日来ることが出来たこと、アグア・リンパの落札を機に、セルトンファミリーの皆さんのコーヒーに出会えたことの感謝を伝えました。感無量のひととき。

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次回はイペ農園の生産処理の様子をお伝えします。

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イペとはセルトングループの創始者、イシードロ・ペレイラさんのイニシャル(IP)が農園の名称になっています。また、イペとはブラジルの「国花」、農園のあちこちでいっぺー見ることができます。下の写真のような黄色い花が咲きます。

ジャックス達もイペが満開のこの時に来れたなんて幸運だね...と云ってくれました。また逸れてしまいますが、アグロ・タケシ農園でも似たようなことがあったのです。それは、標高5,668mものムルラタ山の頂を毎日見ることが出来たのです。とてもありがたく思いました。

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ではまた!

ご参考:カルモ・デ・ミナスの生産者のみなさんについては、丸山珈琲の丸山健太郎さんの著書「コーヒーの扉をひらこう」にとても詳しく、そして、わかりやすく書かれていますので、ご紹介させていただきます。

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2011/09/01

南米の旅路その19/カルモ・デ・ミナス2日目その2

【7月31日】

シティオ・ダ・トーレを後にした私たちが最初に向かったのはセルトン農園ですが、向かう途中に何度も車を止め、ジャックスがあの山がセルトン、あの方向がサンタ・エレナ、そっちの方向にカケンジ、あの山の向こうにイペがあって...と説明してくれます。

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過去12回のブラジル渡航の経験がある丸山珈琲の丸山さんはよくご存知のことですが、私は「あ〜なるほど...」と、うなずくも中々覚えきれず(笑)

明らかにサント・アントニオ・デ・アンパーロの農園風景とは異なり、山岳地帯が広がっています。

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いくつもの農園を通り抜け....

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ようこそ...

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ジャックスがカルモ・デ・ミナスで一番好だと教えてくれたポイントに到着!

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農園ひしめくこの一帯は、ジャックスが小さい頃の遊び場だったのだそう。だから多分、ここ一帯の道は彼が一番詳しいのだろうとな...と、思います。

ジャックス本人もそう申しておりました。(笑)

カルモ・デ・ミナスはサンローレンソからそう遠くはないので、さぞや町の人々はよくご存知なのだろうと思いきや。観光地ということもあり、興味を示さないのだそうです。

以前、アメリカでトランジット中の空港で出会った静岡県在住のブラジル日系人の方に、私は夢中でカルモ・デ・ミナスのことを話しましたが、「カルモ・デ・ミナス」のことは知りませんでした。一緒にいた奥様(ブラジル人)もご存知ではなかったんです。

私が北海道人だからといって海の幸、山の幸などの産地のことを熟知しているか?と聞かれれば同じようなことか...と、納得。

ジャックスは子どもの頃、いつもこの周辺の農園で遊んでいたため、いつも焼けていたのだそうです。学校に行くと自分だけ日に焼けているので、友達によくからかわれたそうです。

さて、このポイントからセルトン農園とサンタ・イネス農園が見えるのですが、とても興味深い話しがありました。共にカップ・オブ・エクセレンスで何度も入賞経験のある有名な農園ですね。

テロワールはほぼ同一の環境にありますが、セルトン農園にアカイアという品種を植え、サンタ・イネス農園にはイエローブルボン種を植え、検証したところたところ、イエローブルボンの方が結果(カップ)がよかったそうなんです。

ジャックスは「マイクロクライメイト」(微小気候)の違いをしきりに強調して話していました。ボリビアのアグロ・タケシ農園でも同じような話しを何度も聞きました。

ですから、一概に何々という品種がいいとか、何々だから高品質というのは早合点なんだということです。私たちがスペシャルティコーヒーを学びはじめた頃、無我夢中でカッピングスキルの向上を目指していたこともあり、品種に関する知識はあったものの、それを関連づける勉強はあまりしなかったんです。むしろ、出来なかったといった方が正しいかも知れません。

カップ・オブ・エクセレンスの品評会においても農園やエリアはもちろんのこと、品種などの情報は完全に伏せられていますし、豆は粉の状態になっていますので豆の大小も全くわかりません。

ですが、パカマラという品種はとても個性的なので、経験から分かってしまうこともありますが、その先入観こそ落とし穴なのでいつも注意が必要だと思っています。

そして、もう一つ。パナマのゲイシャ種も非常に個性が強い品種ですね。

その土地にマッチした品種を植えるか?どのような生産処理が適しているかは、生産者が一番詳しいんですね。その裏付けは大学の研究室や農学博士に土壌や環境を含めた根拠によって導き出されることが多いようです。

そして、その結果は必ず目の前の「カップ」に表れてくるんです。

カルモ・デ・ミナスで一番眺めのいいポイントを後にして、セルトン農園を目指します。この場所からもうすぐのところにあります。

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おっ!セルトン農園が見えて来ました!

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上の写真のほぼ真ん中あたりに写ってるのがセルトン農園の生産処理場です。長くなってしまいましたので、次回、詳しくお伝えします。ではまた!

2011/08/31

南米の旅路その18/カルモ・デ・ミナス2日目 その1

感動のカッピングセッションの翌日、サンローレンソの町は快晴!
この日は朝からいくつかの農園を回りましたので、その様子をお伝えします。

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【7月31日】

■シティオ・ダ・トーレ

アルヴァーロさんが経営する農園は1,309mもの高地にあります。品種はイエローブルボンの他、カトウアイ、カトウカイを植えています。

カルモ・デ・ミナスを一望できる素晴らしい眺め!

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ここの農園主は右から三番目のアルヴァーロさんです。
で、アルヴァーロさんの妹さんのご主人のマルシオさん(一番左)、パウロ・ルシオさん(左から2番目)、この日は来ていませんが、エジソンさんの4人とワーカーさん達で農園を切り盛りしています。

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アルヴァーロさん、一口チェリーをほおばると....

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この笑顔です。本当に甘いチェリーでした。

前日、私たちがカップしたコーヒーはここから少し下ったところの傾斜地で収穫したアルヴァーロさん自慢のロットだそうです。

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私が指を指しているのはアルヴァーロさんから教わった病気にかかったチェリーです。「フォーマ」と云われる冷たい風にあたるとチェリーが黒くなってしまいます。↓

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そして、ここはとても急勾配なところにあります。↓

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パウロ・ルシオさんが着ていたシャツがイケテました。

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おっと、ここで睡魔が(笑)

次回はセルトン農園と生産処理を見せていただきましたので、その様子をお伝えします。ではまた!

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2011/08/30

南米の旅路その17/サント・アントニオ・デ・アンパーロからサンローレンソへ

7月21日に日本を出発し、ボリビアのカラナヴィとヤナカチを回った後、ブラジルはミナスジェライス州にある、サント・アントニオ・デ・アンパーロを回りました。

南米の旅路、最後の訪問先はカルモ・デ・ミナス。
ブラジルではサマンバイア農園の次にお付き合いが長い生産者グループがあります。

ここのみなさんとは、2002年のカップ・オブ・エクセレンスでアグア・リンパ(クリスチーナという村)の落札を機に、隣町のカルモ・デ・ミナスのセルトングループをはじめとする複数の生産者とのコミュニケーションを重ね現在に至っています。

では3泊4日の様子を数回に分けてお伝えいたしますので、よろしくお願いいたします。

【7月29日】感動のカッピングセッション!

夕方、サントアントニオドアンパーロを離れ車で5時間かけ、夜の8時過ぎサンローレンソという町にある、ホテル・セントラル・パークに到着。

今回の訪問先カルモコーヒーのジャックスとロビーで再会。2009年のSCAJ以来です。(カルモコーヒーのことは後日お伝えします)

その夜、私たちはホテルから歩いてすぐのところにある、彼のマンションに招かれました。

女の子が去年生まれたばかりで何かと気ぜわしい中、奥様は私たちに日本食を振る舞ってくれました。かなりの本格派でとてもおいしかった!

しかも、巻き寿司!デザートはレモンのムース!これもとてもおいしかった!

それもそのはず、以前、オーストラリアの日本食のレストランで働いていただけあって、奥様の腕前はホント素晴らしかった!

そして何よりも....日本を離れて10日ほど経っていたので日本食が恋しい時でしたので、お気遣いにとても感激しました。

【7月30日】

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この写真、パン屋さんの店内ではありません。ホテルの朝食バイキングのほんの一部です。すごい品数ですね。

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フルーツも選び放題食べ放題(笑)どれもおいしい。

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サンローレンソの町はとても静かな観光地。石畳がヨーロッパの空気を感じます。
ホテルから20分ぐらい山間に進んだところにカルモ・デ・ミナスがあります。最初にカルモコーヒーのオフィスに行きました。

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ジャックスバリスタ?さっそくエスプレッソをふるまってくれました。

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生産者から届いたサンプルがびっしり

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一息ついて、ジャックスが用意してくれた37ロットのサンプルを3回に分けてカッピング。
何気にカメラ目線の伊東屋珈琲の伊東さん

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左から2番目がシティオ・ダ・トーレのオーナー、アルヴァーロさん、そのとなりがカルモコーヒーのルイス・パウロと歓談中の丸山珈琲の丸山さん

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そして、ジャックスとカルモコーヒーのスタッフ

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2セッションが終わって昼食。この日はバイキング形式のランチで重さで値段が決まるというこの町のレストランではポピュラーだそう。

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その後、ドライミル工場を見学(果肉を除去しペルガミーノという種皮を取り除く工程)

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ペルガミーノを取り除いて生豆になります。このように選別されますが国や生産現場によっては手で選別(ハンドピック)するところもあります。

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麻袋に詰められ保管されます。

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カルモ・デ・ミナス晴れ!ブラジルの赤い土が印象的。サントアントニオドアンパーロよりも山間で標高が高いことがわかります。

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ここがカルモ・デ・ミナスの中心部。閑静な住宅街の中にカルモコーヒーのオフィスがあります。

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カルモコーヒーのオフィス

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そして、最後のセッション。セッションが終わると拍手がわき起こり、思わず私たちも拍手喝采。

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そして、ルイス・パウロから丸山さんに封筒が渡されました。
ルイス・パウロは「ケンタロウみなで相談した後、開封するように...」と1枚の封筒が渡されました。

最後はきっちり一つ一つ、ディスカッションを行います。そこではじめて農園が証されます。今年のカルモ・デ・ミナスは大豊作で昨年の2倍で品質も過去最高(6年間)

この四年間、木の健康状態を保つため、プルーニング(剪定)を重ねてきた結果とジャックスから説明がありました。

そして更に、カルモコーヒーの設立は2005年。当初、セルトングループのシェアは2005年で3%だったものが、現在は65%までになった。

カップ・オブ・エクセレンスで数々の入賞農園を輩出してきたこと、私たちがチャンピオンや上位入賞のロットを数多く落札していることによる影響が大きい。とジャックス。 

どのロットにも云える特徴は甘さです。とても甘いのです。

ルイス・パウロから都度、農園の発表がある度、「おーセルトン!」「セハード」「シティオ・ダ・トーレ!」「イペ!」と歓声をあげる私たちでした。37ロット、10農園が証されました。

どのロットも本当に素晴らしいんです。かなり目移りしました。

それだけに評価は微妙な差をキャッチせねばなりませんでしたのでとても神経を使いました。

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会議室をお借りし、バイヤーの丸山さんを中心にどれをどのくらいで買うか、とても重要な作戦会議です。その後、ルイス・パウロから手渡された封筒を開封しました。いよいよビジネスの話しが始まります。

ジャックスとルイス・パウロに来てもらい、具体的に詰めていきます。丸山さんは今回のカッピングセッションを通し、カルモコーヒーが扱う品質の高さをしっかり伝え、私たちの買付価格を伝えました。

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そこで、はじめて彼らが抱える大きな問題や、好景気による金利の上昇から運転資金の捻出が困難で離農せねばならない生産者の現状を聞き、長く長く濃密な会話が続きました。

その時です。

会議室にふわぁ〜っと、とても温かい空気が流れたんです。

ルイス・パウロが目頭を熱くし、ジャックスも目を真っ赤にしています。気がつくと私にも熱いものがこみ上げ、商談が終わったとき丸山さんと固い固い握手の後....はい。その先はご想像にお任せいたします。はい。

カルモコーヒーの二人と私たちの心が通い合ったのです。素晴らしいフレンドシップに感動の熱い一日。私たちが提示した金額よりもフェアな提案に彼らはとても感激してくれたんです。

バイヤーとインポーターという関係を越え、お互いの組織や立場という垣根を越えた丸山さんと彼らとの関係を垣間見ることが出来たのです。

その場に居合わせることが出来た感動は何にも代え難く、コーヒー屋冥利に尽きるひとときでした。心の宝物がまたひとつ増えました。

会議室を出るとそこには、シティオ・ダ・トーレのアルヴァーロさん達が笑顔でお待ちでした。

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撮影者、ジャックス。感動で心がまだ揺れているのか、それは私たちなのか定かではありませんが、その時の空気感が映り込んだスナップ。みんないい笑顔。注)私の目、やや腫れぼったいでしょう。(笑)

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カルモコーヒーのオフィスを出るとあたりは真っ暗。心地よい疲労感と達成感に包まれた忘れ得ぬ熱い夜でした。

生産者と共に喜びあったこの感動の一つ一つを、お客様にお伝えすることが私たちロースターの使命です。がんばらなくっちゃ!

次回はシティオ・ダ・トーレをはじめ縁ある農園を回った様子をお伝えします。ではまた!

2011/08/28

南米の旅路その16/サント・アントニオ・デ・アンパーロ第2日その3

今回でサント・アントニオ・デ・アンパーロでのご報告はお終いです。

最終日の7月29日はカンブライアさんが所属するサンコーヒーというコーペラティヴ(生産者協同組合)で27ロットのカッピングの様子とカンブライアさんの友人の農園、サン・カルロス農園を訪問した様子をお伝えします。

サンコーヒーはカンブライアさんのファゼンダハウスからすぐのところにあります。エントランスにはサマンバイア農園がカップ・オブ・エクセレンスに入賞した麻袋やヨーロッパ国内のコーヒー品評会における賞状が飾られ、カッピングルームの壁にはメンバーの農園の様子が飾られていました。

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27ロットのカッピングはナチュラルとパルプトナチュラルに分けられ、3セッション行いました。

では、伊東屋珈琲の伊東さんにモデルになっていただき、カッピングの手順をご紹介します。それではイットサーン(カンブライアさん風)よろしくどうぞ!

ドライ(粉の香りをチェック)強さと質を見ます

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チェックが済んだらお湯を注ぎます。

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次はクラスト(お湯を注いだときのアロマをチェック)ここでも強さと質を見ます

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4分経過後、ブレイク(粉の層を壊したときに立ちのぼる香りをチェック)ここも同じく強さと質を見ます。ここまでの三つの行程の評価はスコアに反映されませんがコーヒーからの情報としてスコアシートに記載しておきます。

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そして、いよいよカッピング開始です!

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私の首筋をご覧ください。ボリビアで虫に刺された...というよりも噛まれたといった方が適切です。その痕跡がくっきり(笑)

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カッピングが終わるとカップ毎、ディスカッションします。

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今回は全27ロットを3回のセッションに分けましたので、以上の行程を3回繰り返しました。

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カンブライアさんもみんなの評価を聞き取り、評価が済んだら順に、どこの誰のコーヒーかを明かしてくれます。

やはり、毎年毎年、カンブライアさんのコーヒーは品質が安定していましたし、ナチュラルには素晴らしいロットがいくつかありました。

2度のインターバルの間、コーペラティブの中を見て回りました。

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サンプルロースター

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ここで各生産者から続々と届くサンプルをチェックします。

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サンコーヒーの方が カンブライアさんの携帯に貼られた写真に反応(笑)

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からくりをご覧に入れることに...やはり人気のポラロイド

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終わったところでサンコーヒーを後にした私たちは、ファゼンダハウスに戻ってランチタイム!

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丸山さんがカンブライアご夫妻に写真や動画を見せています。

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黄色いシャツの女性はカンブライアさんの妹さんとお子さんとご主人。バーベキューが出来るまでカシャーサを飲みながらのひととき。私はガラナ(笑)

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おいしいランチの後はサン・カルロス農園へ出発!

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素晴らしい眺め。ここからどんどん山間に入っていきます。カンブライアさんは丸山さんのカメラを手に取り、ベストショットを撮影の図。

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実はカンブライアさん、前日のパティオでもこんな風に...

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サン・カルロス農園の真っ赤なチェリー

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撮ってる撮ってる!

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あれ?どこかで見たことがあるようなポーズ(笑)

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サン・カルロスのパティオに到着。

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元弁護士の農園主、ミグエルさん。

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ニッポンのイケメンとブラジルのイケメン!?

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ここがサン・カルロスで一番標高が高いところ。確か1300m近くあったと思います。午前中のカッピングでもここのロットがありました。とても甘くてよかったです。

徐々に黄昏れていくサン・カルロス農園でも懐メロを口ずさんだ私たち。もちろん、来生たかおさんのあれこれ。(笑)今日も若いお客様にこの話しをしたところ、「きょとんとされました」(笑)

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この眺めもブラジルならでは趣き。高品質のコーヒーを生産するところのパティオは標高の高いところにあることが一つの条件。とカンブライアさん。乾燥工程に好条件が揃うそうです。翌日訪問したカルモ・デ・ミナスの農園も高いところにありました。その様子は追々ご紹介します。

サン・カルロス農園のファゼンダハウスに戻って一服。お出迎えは彼女(笑)と....

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ミグエルさんによくなついている、インコ。

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彼の農園を後にして、カルモ・デ・ミナスへ移動の準備を整えます。

カンブライアさんファミリーのみなさんには、ご家族水入らずの大切なひとときにもかかわらず、歓迎してくださり、そのひとときの仲間入りをさせていただきました。

日本で云えば、お盆とかお正月とか家族や兄弟が本家に集まっているところにお邪魔するようなものです。

カンブライアさんのご兄弟、お子さん同士も本当に仲がいい。びっくりするほど仲がいい。ほのぼのとしたやり取りが微笑ましく、ちょっとしたことなのですがカンブライアさん達を見習って努力しようと思いました。

3泊お邪魔したファゼンダハウス。カンブライアさんとそのファミリーのみなさんとお別れの時がやってきました。

みなさん総出で見送ってくださいました。ホントにお世話になり、ありがとうございました!

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お見送りありがとう!

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カルモ・デ・ミナスに向けて出発!ではまた!

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2011/08/26

南米の旅路その15/サント・アントニオ・デ・アンパーロ第2日その2

前回の続きです。サント・アントニオ・デ・アンパーロの2日目の様子をお伝えします。

この日はカンブライアさんが所有するサマンバイア系の複数の農園と生産処理を見て回りました。サマンバイア農園に沈む夕焼けが素晴らしかったです。

【7月28日】

ブラジルと云えば、この赤い土となだらかな勾配に広がる広大な農園の風景。ブラジル・スペシャルティコーヒー協会のロゴイメージとぴったり一致します。

中米とはまた違った農園の風景です。

中米やコロンビア、ボリビアは標高が高く山の中なので農園内は徒歩で回ります。また、コーヒーの木が植えられているところは傾斜地なのでブラジルとは全くと云っていいほど環境が異なります。

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ブラジルの農園の多くは車が通れるようになっています。前回お伝えした機械による収穫も行うので車両が通れるスペースは必須です。

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運転は勝手知ったる丸山珈琲の丸山さんに交代。

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私たちが2001年のカップ・オブ・エクセレンスで落札したオリジナルのサマンバイア農園やカンポアレグロという農園を巡りましたが、とにかく広い。

いずれも1000mから1200m(ブラジルでは高地)です。
2005年から新しい農地獲得のため計画を立ててこられたそうで、その中でも苗木を植えたばかりの農園が下の画像。

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そろそろランチの時間とのことでファゼンダハウスに一旦帰る途中もいくつか農園を回りました。知識として認識があったもののカンブライアさんの説明は、現場を見ながらですのでとてもわかりやすく興味深いものでした。

■ブラジルの高地でのコーヒー栽培と土壌の問題

5年使った農地を更地に戻し新しい木を植えた隣の農地に、はじめてコーヒーの木を植えたところがありました。育ち方の検証ですね。(すいません、写真撮り忘れました)とても興味深かったです。

木の太さ、葉の色や厚さ、発育具合が歴然としており土壌が与える木の健康状態が歴然としていました。

高品質のコーヒーを生産するが故、標高の高いところでの生産を目指すにあたり、霜の問題があるのも知識として理解していましたが、それがどのように表れ、味覚にどう表れるかというと。

木の上の方は霜の影響があるうえ、日中の日差しの強さからコーヒーチェリーの糖度が焼き切られ、アストリンジェントという「渋み」や「収斂性」のある味わいになってしまう。チェリーが乾いてしまうことが原因です。一方その逆に当たる木の下の方のチェリーは影になるので乾きにくい。品質を望めるのは真ん中の部分に当たる。

収穫時期の見極めやそれを防ぐには?加えてそれをどうやって選別するか?スペシャルティコーヒーの生産は、ひたすら検証が続くのだそう。

そうこうしているうちにファゼンダハウスに到着!入り口にはカンブライアさんのお子さんや、甥っ子さん、姪っ子さんが書いた可愛い絵が出迎えてくれました。

色彩感覚がいいですね。

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おいしいランチの後、カンブライアさんの農園を回り、午前中に収穫が済んだばかりのコーヒーチェリーの生産処理やカンブライアコーヒー(焙煎豆)の工場を訪ねました。

食後にはカサーシャというブラジルの蒸留酒とライムなどのフルーツに氷を入れた強いお酒をすすめられ、香りがすこぶるいいのでくいっと飲んだら昼間っから真っ赤になってしましました。

お酒で赤くなったのか、日焼けで赤いのか微妙な面持ちで出発!

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広い農園を回っているうちに陽が沈みかけてきました。

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このトラックは収穫前に自然と地面に落ちたコーヒーチェリーを運ぶものです。チェリーやハーベストマシーンの収穫の際に落ちる木や葉を機械で集めます。

特に落ちたチェリーをそのままにしておくと様々な虫が集まってきて品質低下を招きます。

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空の色や雲の様子が面白いですね。農園に雲が影を落としてます。

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ワーカーさん達も一日の収穫作業を終えご帰宅です。

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スリムなジャパニーズ・ロースター!(笑)右が丸山珈琲さんの丸山さん、真ん中が私、左が伊東屋珈琲の伊東さん

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ここはパティオといってコーヒー豆を乾燥させるところです。 ナチュラルはそのまま乾燥。パルプトナチュラルは果肉を除去して粘液質を残したまま乾燥。写真はパルプトナチュラル。

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収穫したてのコーヒーチェリーはまずグリーンセパレーターという選別機械にかけられ、よいものとそうでないものに分けられます。赤い実がよいチェリー。

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そして、パルプトナチュラル(果肉を除去し粘液質が着いたまま乾燥させる処理方法)は果肉を除去するためウエットミルに運ばれます。

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生産処理によって排出される汚水は何度も濾過されてから処理されます。

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生産処理場の外観

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ここは機械乾燥を行うところです。燃料の多くは古くなって大役を終えたコーヒーの木です。手前の枯れ木です。

コーヒー豆は円柱状のドラムの中で乾燥処理されます。

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袋詰めされたコーヒーはトラックで運ばれて行きます。

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そして、サマンバイア農園の一日は夕陽と共にゆっくりゆっくり暮れていきます。

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サマンバイア農園に沈む素晴らしい夕陽!丸山さんは夕陽を激写中。この後、私たちは夕陽を眺めながら来生たかおさんのシルエットロマンスを歌ったのでした。その後も来生たかおメドレーが止まらず(笑)

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農園を後にした私たちはカンブライアさんのラボと焙煎工場を訪ねました。圧巻はドイツのプロバット500kg釜!一度に7袋(420kg )分の焙煎が可能だそうです。

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右側がカッピングラボ、左側が焙煎工場。作業動線がいい感じでした。

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こちらが、カンブライアカフェブランドのコーヒー。サマンバイア農園のロゴとファゼンダハウスのイラストが施されています。

ちょっと今回もボリューム満点でした。次回でサントアントニオドアンパーロでのご報告はお終いです。ではまた!

■次回予告

 買付カッピング

 カンブライアさんのご友人のサン・カルロス農園

2011/08/22

南米の旅路その13/サンタ・クルスからサン・パウロへ、そして、サント・アントニオ・デ・アンパーロへ

今日は週末とあって多くのお客様にご来店いただきました。ブログを読んでくださっているお客様から「横井さんまだ海外?」と聞かれたり、友人からはメールで「いつ帰る?」という問い合わせもありました。すいません!(笑)帰国しております!

ですので、ここからは日付を記してこの旅の話を進めさせていただきます。確かに、不意にこのブログをご覧になられた方に取りましては無理もないことです。

【7月26日〜7月27日】

ボリビアのラパスにある、エル・アルト国際空港を19時に発ち、2時間半のフライトでサンタ・クルスのホテルに到着したのが22時を少し回った頃。

標高およそ4000mのラ・パスからから430mほどのサンタ・クルスに降りてきましたわけですから、体調は思わしくありません。食欲はあるのですが咽を通らず...その夜はすぐ休みました。

朝、ホテルを出てサンタ・クルス空港に着くと非常に混雑してチェックインカウンターがどこにあるのかわからないほど。丸山さんと一緒でなかったら大変でした。(笑)

珈琲屋めいぷるの関口さんはスタッフがJBCの予選に出場するためここでお別れです。

丸山珈琲の丸山さん、伊東屋珈琲の伊東さんと私の3人でブラジルの二つのエリアを回る買付の旅路第二弾です。

まず最初の目的地、サマンバイア農園のあるサント・アントニオ・デ・アンパーロという町に3泊しましたので、その様子を順を追ってお伝えいたします!

サンタ・クルス空港から2時間半のフライトを経てお昼過ぎに南半球最大のメガシティ、サンパウロにあるグアリューロス国際空港に到着。

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空港の駐車場には高級車がずらりと並んでいます。報道にあるとおりブラジルはホントに景気がよいようです。

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ここからは車で5時間余りでサント・アントニオ・デ・アンパーロにあるサマンバイア農園のオーナー、カンブライアさんのファゼンダ・ハウスに到着。

このファゼンダハウスはブラジルの農園ではあちこちで見かけます。そのファゼンダハウスを見事に別荘にリノベーションし、ゲストハウスやファミリーが集う場になっています。

到着すると、カンブライアさんが出迎えてくれ、最初にかけてくれた言葉がとても印象的でした。

「味方塾のみんながサマンバイア農園を落札してくれてから今年で10年だね。覚えてる?」

あ、そうか。2001年、私たちがはじめてカップ・オブ・エクセレンスのオークションに挑戦し、はじめて落札した農園だった...あれから10年か...あっという間の10年間。

そして...

「7月の最終週はカンブライアファミリーが一同に会するとても大切なひとときだけど、遠慮せずケンタロウ達(丸山さんのこと)も家族だから自分の家だと思ってくつろいでほしい」と云ってくれました。

私たちのスケジュールの都合で、カンブライアファミリーの大切な7月の最終週に快く迎えてくださったことを知り、申し訳ない気持ちと共に、カンブライアさんをはじめ、みなさんのお気持ちがとてもありがたく、感謝の気持ちでいっぱいになりました。

泊めていただいた部屋はこんな素敵なところ。自宅のようにぐっすり眠ることが出来ました。

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夜が明けると抜けるようなブラジル晴れ!カンブライアさんのファゼンダハウスの外観や中の様子を少しご覧に入れますね。

バスルームからプールが見えます。

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朝食はやはり南国フルーツから

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そして、ブラジルのチーズのお菓子、焼きたてのポンディケージョ。コーヒーはもちろん、サマンバイアです。

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ここがかつての「パティオ」。コーヒーの乾燥場です。

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いざ、カンブライアさん所有の農園を回るために出発!

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明日からピッチを上げてお伝えしていきます!ではまた!

2011/08/21

南米の旅路その12/ラ・パスからサンタ・クルスへ ありがとう!アグロ・タケシ!

アグロ・タケシのオフィスに到着したのは7月25日の夕方。この日の19時のフライトでボリビア第2の首都、サンタ・クルスへ移動。今度こそ、みなさんとお別れ。

その前に今後のビジネスについての大切な話し合いを持ちました。ここでお伝えいたしましたとおり、アグロ・タケシはアメリカのロースターとの契約も切れましたので、今後の買付に関してきちんと詰めていきます。

バイヤーの丸山さんは私たちに細かく通訳し、一つ一つ確認をしながら話を詰めてくれます。どんどん心は高揚していきます。

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無事、話し合いも済みボリビアでの大切な仕事を終えることが出来ました。晴れてアグロ・タケシは継続してお客様にお届けすることが出来ます!

このコーヒーの魅力は生産量が極めて少ないことや在来種のティピカという希少性に特化したものだけではなく、彼らの熱いマインドとおいしさへのあくなき探求心と生産現場の環境とのベストミックスにあります。

そして、素晴らしいホスピタリティから生まれるフレンドシップに溢れた関係に心が大きく動いたんです。

彼らも本気です。私たちも本気でその心に応えたい。お客様にこの素晴らしいタケシ・コーヒーの魅力を余すことなくお伝えしたい!と、心に誓ったとき。心地よい疲労感にさいなまれました。

マリアナさんが酸素をすすめてくれましたので、一息つきます。この表情です。(笑)

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完全ではありませんが、かなり元気を取り戻したところで、私たちにマウリシオさんからポロシャツのプレゼントがありました。やっほぉ〜!でも、何気に顔がむくんでます。(笑)

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ちょうどその頃、マリアナさんのお父様、お兄様もご挨拶に来てくださいました。

帰国してから写真の整理をしていたら、以前、伊東屋珈琲の伊東さんからいただいた画像に目がとまりました。2009年のカップ・オブ・エクセレンスのファームツアーとセレモニーの様子の写真です。

後列の一番右がマリアナさんのお兄様、後列中央のオレンジのポロシャツを着ているのがマリアナさん、その左隣がお父様、その隣がマウリシオさんです。そして、農園を支えているワーカーの皆さん。

2009年にチャンピオンになった時のプレミアムはこのワーカーさん達と分かち合ったと、マウリシオさんが嬉しそうに話してくれたことも印象に残っています。よろこびあえる人が多ければ多いほどよろこびは大きくなりますものね。

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そして、こちらがセレモニーの時の写真です。

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ヘッドジャッジのシェリーさんとマウリシオさん、そして、左がアグリカブで一緒にカッピングした、の品質管理のウイリー。彼はナショナルカッパー(国内審査員)です。

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では、オフィスの中を少しご紹介しますね。
ここにはカッピングもローストも可能で、様々な品評会の賞状が飾られていました。

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以上でボリビアのカラナヴィとヤナカチでの様子はこれでお終いです。振り返ると12話までになってしまいました。お付き合いいただき、ありがとうございました!

このアグロ・タケシは9月頃には発売の準備が整いますので、ぜひ、ご賞味くださいませ!

ではお終いに、アグロ・タケシのオフィスから空港までの車窓からの眺めをご覧に入れますね。

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遠くに見える山が標高6,439mのイリマニ山(現在発売中のボリビア・イリマニは山の名称)

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首都ラ・パスのエル・アルト国際空港に到着しました!ここからもイリマニ山が見えます。

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私たちはこの後、サンタ・クルスへ移動し、最後の目的地、ブラジル・サン・パウロへ飛びました。ではまた!

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