カンファレンスが終わり、札幌に戻ると寒くてびっくりしました。出かけるときは汗がにじむほどでしたので。
私たち味方塾の面々はホンジュラスのブースをお手伝いさせていただきました。産地別パブリックカッピングも試飲もとても好評でした。
ホンジュラスというコーヒーはこれまであまり知られることがありませんでしたが、2004年5月、ホンジュラスではじめてカップ・オブ・エクセレンスの品評会が開催され、初代チャンピオンのエル・ペソーテ(グレゴリオ・マルティネス)の落札を機に、その周辺の小規模生産者とのコミュニケーションも広まりこれまで数多くのコーヒーをご紹介させていただきました。
今年のホンジュラスは品質もさることながら、グレインプロになって鮮度保持も万全です。ご期待くださいね。
カンファレンス2日目にはホンジュラスの大使のお宅にお招きいただき、ホンジュラスの家庭料理を愉しみながら、親交を深めさせていただきました。
日本なのかホンジュラスなのか?と錯覚するくらいとても愉しいひとときを過ごしました。
ホンジュラスのブースの隣のはACEのブース。その隣の丸山珈琲さんのブースでは試飲に併せてパブリックカッピングも行われていました。
満面の笑みのホゼさんと奥の方には野村店長の姿も...
今年はその合間を縫って色々な方々とお話しする機会に恵まれました。コーヒーはホント熱い!
2日目はJBCの決勝戦が行われていて、結果は既にご承知の通り、丸山珈琲の鈴木バリスタが昨年に続いて日本チャンピオンに輝き、2位は斎藤バリスタです。
丸山珈琲さんは2009年の中原バリスタの優勝から3年連続の快挙。本当におめでとうございました!
JBCについては、私自身のエピソードも交え、後日アップしたいと思います。
さて、JBCの決勝戦と平行し、会議棟では「BSCA Taste of Harvest 2011 Tokyo」という、カッピングと生産者のプレゼンが主体となったセミナーが行われました。
コーヒーはBSCA(ブラジル・スペシャルティコーヒー協会)によって選ばれた21ロットをカッピング。うち、6ロットがナチュラル、15ロットがパルプトナチュラルでした。
ディスカッションの後、生産者によるプレゼンがありました。
写真はカルモコーヒーのジャックスがセルトン農園のプレゼンをしているところ。
最終日はローストマスターズチャンピオンシップに北海道チームの一人として参加。
今年は諸事情があり、現地にでは一人での参加となりましたが、年に一度の焙煎人の晴れ舞台を設けていただける委員会の皆様には感謝です。
◎北海道チームのメンバー◎
早川コーヒー 早川社長、宮川さん
岩井珈琲 岩井さん
そして、私の4名
今回のお題はアタカ通商さんからご提供いただいた「インド豆」。
中々触れる機会がないインドのコーヒーの魅力を引き出すべく繰り返し行われたミーティングとテストローストで勝負豆(提出豆)を準備しました。
結果は4位。(プロ、一般審査ともに4位)惜しくも入賞を逃しましたが、焙煎人同士の情報交換とコミュニケーションはとても勉強になりました。
とかく、焙煎という仕事はある意味自分との戦いでもあり、ややもすると独りよがりになりがちでもあります。また過去においては自ら築いた焙煎スキルを公開し、焙煎人同士、焙煎について論議することはありませんでした。
いわゆる、職人の世界のようなものです。
そういった意味からもこのイベントやローストマスターズ委員会の役割はとても大きいと思います。
来年はより多くの北海道チームのメンバーと共に参加したいです。同業のみなさん、よろしければぜひ一緒にビッグサイトに行きましょう!
さて、審査はプロの海外招待審査員4名のカッピング評価とご一般来場者人気投票で行われました。
一般来場者はアメリカのBUNN社のTriFectaというサイフォンとエアロプレスが融合したようなユニークな抽出機械で抽出したインドコーヒーを飲んで清き一票を投じます。
写真手前がルワンダCOEで一緒だったコーヒーリブレのKIMさん、奥がACEのグラントさん。
丸山委員長の右隣はカルモコーヒーのジャックスとコスタリカのエクスクルーシブのメナさん。
ご覧の通り、多くの一般審査員のみなさんにご参加いただきました。
バックヤードではラッキーアイクレマスさん、UCCさんのサポートメンバーが北海道チームを強力にサポートしてくださいました!ありがとうございました!
全国から集まったたくさんの焙煎豆はチャンピオンシップ終了後、チャリティ販売されました。大盛況です!
売上は全額、東日本大震災の被災地に贈られました。
ウエルカムパーティで震災によって本カンファレンスの開催も危ぶまれたとお聞きしましたが、昨年を上回る来場社と出展企業(グループ)があったとのこと。
一杯のコーヒーが色々な意味において貢献でき、大成功だったのではないでしょうか。とても嬉しい結果でした。
このカンファレンスを通し、またひとつ、ふたつ...と生産地へと繋がり、絆を強くなったのではないでしょうか。
そして、日本におけるスペシャルティコーヒーの可能性がまた一回りも二回りも広がっていくことをを強く感じました。
回りたかったブースもたくさんありましたし、日頃からお世話になっている方々や産地の方々にご挨拶出来なかったことが少し心残りではありましたが、来年の再会を胸に秘め、ここから北海道の地で生産者の思いと共に、素晴らしいコーヒーをより多くの方々にお伝えすべく、努力して参ります。
ではまた!